「修道院がある世界遺産モデル①」イギリス「聖オーガスティン修道院」~写真と短歌で綴る世界文化紀行
世界遺産とは、1972年にユネスコ総会で採択された世界遺産条約に基づき「世界遺産リスト」に記載された、「顕著な普遍的価値」をもつ建造物や遺跡、景観、自然のことです。 「顕著な普遍的価値」は、どの国や地域の人でも、いつの時代のどの世代の人でも、どのような信仰や価値観をもつ人でも、同じように素晴らしいと感じる価値のことで、そうした価値をもつ世界遺産は、人類共通の財産といえます。今回はキリスト教で、修道士や修道女が一定の戒律のもとに共同生活を営む場所である修道院を含んでいる世界遺産のまとめです。
イギリス「聖オーガスティン修道院」
「心地よい芝生の緑も美しく 貴重な遺跡に歴史を知るも」
カンタベリーのシンボルであるカンタベリー大聖堂から徒歩で約5分にある、もう一つの世界遺産として有名な聖オーガスティン修道院。6世紀にローマ教皇のグレゴリウス1世からキリスト教布教のために派遣された、アウグティヌスによって建てられました。カトリック教会最古の修道会のベネディクト会修道院でしたが、現在はほとんどが廃墟となっています。
この修道院は敷地面積約8.42haあるといわれています。とても古く貴重な遺跡で、修道院は石造りの基礎のみを残しています。修道院の敷地内には聖アウグスティヌスの墓もあり、イギリスを代表する修道院としての風格を感じることができます。また、入口にあるビジターセンターではこの地で発掘された物が展示され、サクソン人やノルマン人、修道院の歴史を知ることができます。日本語の無料音声ガイドがあり、発掘品などの説明はもちろん遺跡についての説明も詳しくされています。散策道が綺麗に整備され芝生の緑も美しく心地よい空間です。
参照
https://worldheritagesite.xyz/tag/monastery/page/3/