世界には美しい大聖堂がいくつも点在しており、キリスト教徒が祈りを捧げる場としてだけでなく、観光を目的に訪れても楽しむことができます。実は、世界遺産として知られるスペインのサグラダファミリアも大聖堂の1つなんです。私たち日本人にはあまり馴染みのない存在かもしれませんが、海外では中東の一部地域を除くほとんどの国で見られます。
ヨーロッパを中心にキリスト教を信仰する国々に点在する大聖堂。世界78億人の人口のうち、全体に占めるキリスト教徒の割合は3割弱とされています。つまり、世界の約3人に1人はキリスト教徒なのです。一般的に大聖堂とは、カトリック教会では司教座が置かれている教会を指します。ロシア正教やギリシャ正教では、司教座の有無に関わらず、由緒ある教会を大聖堂とみなし、司教座制度を持たない宗派であっても、大聖堂と呼ばれるものもあります。世界各地には美しい教会が数多くありますが、大聖堂は高い格式を有する一際異なる存在です。
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ベルギー「聖母大聖堂」
「主人公ネロが憧れたルーベンス 夢を叶えたキリスト降架」
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ヨーロッパ有数の貿易港であり、ダイアモンド加工の町として知られるベルギー北部のアントワープ。聖母大聖堂は、この町の中心部に位置するゴシック様式の大聖堂です。1352年に着工されたのち、170年余りの歳月をかけて建造された聖堂は、高さ123mを誇る鐘塔を備えています。また、すぐ隣にも65.3mの塔があるのですが、こちらは途中で建設作業を中断してしまったのだそう。大聖堂の鐘楼部分は「ベルギーとフランスの鐘楼群」として世界文化遺産に登録されています。その他、聖堂内には中世の有名画家・ルーベンスが描いたとされる4つの名作が収蔵されているので、ぜひ訪れてみてください。中でも「キリストの降架」は、人気小説「フランダースの犬 」の舞台として選ばれたことでも有名な作品です。
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参照
https://dokodemodoors.com/column/cathedral
https://tabichannel.com/article/1191/cathedral