「世界の最も美しい村協会~フランス編①」ブルターニュ「サン・シュリアック」~写真と短歌で綴る世界文化紀行
絵葉書のように美しいフランスの小さな村。パリやリヨンといった大都市の洗練された街並みとは異なる、素朴で飾らない風景は住民の誇りです。今回はフランス国内のみならず世界中の人々に愛される「フランスの最も美しい村」の魅力を余すところなく紹介しています。
口語短歌
ブルターニュ「サン・シュリアック」
「風情あるオレンジ色の街灯に 輝く屋根は深い藍色」
フランス北西部ブルターニュ地方。かつてはブルターニュ公国として独立していたこの地は、ブルトン文化が息づく異国情緒溢れる地域です。花崗岩からなる石造りの民家や、木組みの民家が多く存在し、深い藍色に輝く屋根に覆われています。年間を通じて雨の日が多い地域ですが、濡れた石畳がオレンジ色の街灯に照らされる光景は何とも風情があります。
ブルターニュ東部イル・エ・ヴィレーヌ県に位置するこの村では、ブルターニュ地方で最も古い教会を見ることが出来ます。注目すべきはブルターニュ地方に広く見られる「教会囲み地」と呼ばれる宗教建築で、壁と門に囲まれた敷地の中に教会や納骨堂、墓地などがすべて収められています。ランス湾沿いには数多くの小舟が浮かび、漁師町として栄えた面影を留めています。村の漁師の無事を祈るように、崖の上には小さな礼拝堂が佇んでいます。主な見どころはサン・シュリアック教会、グランフォレ・ド・ノートルダム小礼拝堂などです。
参照
https://lesplusbeauxvillages.com/liste/les-plus-beaux-villages-de-france/
https://lesplusbeauxvillages.com/liste/les-plus-beaux-villages-de-france/bretagne/