「世界の奇想天外な風景⑩」イタリア・カプリ島「青の洞窟」~写真と短歌で綴る世界文化紀行
自然の叡智を感じる秘境から、なんでこんなところに?と不思議な建造物まで。いつかは実際にこの目で見てみたくなる、唯一無二の絶景スポットを世界中から厳選しました。
口語短歌
イタリア・カプリ島「青の洞窟」
「死ぬまでに一度は行きたい洞窟は 入れないことよくあることも」
海の波が長い年月をかけて岩を削ってできた海蝕洞に、地中海の強い日差しが透明度の高い海水を通して入り込み、独特のブルーの世界を創り出す。青い光は晴れた日限定。岩の隙間にある入り口が狭いため、波の高い日は入場禁止。簡単には出合えないからこそ、一目見ようと世界中から多くの観光客が訪れている。
世界中の人が憧れる、イタリア・カプリ島の「青の洞窟(グロッタ・アズッラ)」。カプリ島の断崖絶壁に、開いた小さな洞窟の内部に船で入ると、水面から放たれる深い青色が真っ暗な洞窟内を照らし、この世のものとは思えぬ神秘的な空間が広がります。かつてカプリ島を愛し、カプリ島に移り住んだローマ皇帝のプライベートプールだったのではないかと考えられているこの場所には、古代ローマ時代に地上から洞窟内にアクセスする専用地下通路があったのではないかとも言われていますが、見つかってはいません。青い光はあまりにも超自然的で、化学的に光の解明ができない古代には、海の神がいるように感じられてきたのでしょう。 ポセイドンやトリトンの彫像が見つかっています。
参照
https://www.vogue.co.jp/article/travel-amazing-view