世界中から訪問する価値のある大聖堂、教会だけを厳選し、それらの歴史や見どころ、建築様式などを詳しくご紹介致します。誰もが知る有名大聖堂から街の小さな教会まで、見るだけで行きたくなる様な大聖堂と教会の情報が満載です。
バチカン市国「サン・ピエトロ大聖堂」
口語短歌
「室内の豪華な装飾目を見張り その迫力に誰もが圧倒」
サン・ピエトロ大聖堂は、バチカン市国の玄関口であるサンピエトロ広場に建つキリスト教最大の建造物です。この壮大な大聖堂は、世界に10億人以上の信者を持つ「カトリック」の総本山となっており、毎年世界中から数え切れないほどの信者が巡礼に訪れます。「サン・ピエトロ大聖堂」の礎が築かれたのは324年、キリスト教を公認した「コンスタンティヌス帝」の命によって「聖ペトロ」の墓の上に建設された建物が元になっています。ただし現在の建物は2代目にあたり、1506年から1626年まで120年の歳月をかけてバロック様式の大聖堂に建て替えられました。この大改修は、教皇ユリウス2世の号令によって開始され、ブラマンテ、ラファエロ、ミケランジェロなど、時代の寵児と言われる天才建築家や芸術家たちが10人以上も携わりました。実際にサン・ピエトロ広場に立ってこの大聖堂を前にした時、その迫力と巨大さに誰もが圧倒されると思います。
イタリア「ミラノ大聖堂」
口語短歌
「窓飾るステンドグラス細密で 数世紀にも渡り制作も」
美しい白の外観が特徴的なミラノ大聖堂は、聖母マリアに捧げられた世界最大級のゴシック建築です。聖書の人物、聖人、預言者など、約3500体もの彫刻が建物全体を飾っています。建設は、1386年にミラノの領主と大司教の号令で着工しますが、完成したのは、ナポレオン最盛期の1813年の事でした。実に500年近くもの歳月が費やされています。聖堂の総面積は1万1700㎡(全長157m、幅92m、高さ108m)もあり、ゴシック建築の大聖堂としては、バチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂に次ぐ大きさです。だいたい東京ドームの4分の1ぐらいの大きさといえば想像しやすいと思います。ラテン十字型の大聖堂内部は、5つの身廊、翼廊、後陣で構成され、一度に最大4万人の収容が可能です。窓を飾るステンドグラスは、15世紀〜19世紀までの数世紀に渡って製作されており、その時代の最先端技術を伺い知る事ができます。
スペイン「サグラダ・ファミリア」
口語短歌
「ガウディの聖家族意味した大聖堂 キリスト生涯描く建築」
その斬新なデザインから本来の役割を忘れ去られがちですが、あくまでも「キリスト教の大聖堂」です。「サグラダファミリア」という言葉は、「聖家族」を意味しており、教会内外の至る所でキリストや聖家族関連の装飾を見る事ができます。サグラダファミリアの装飾は全体を通して「イエス・キリスト」の生涯がテーマになっています。この大聖堂が極めて異質なのは、未だ建設中でありながら、ユネスコの世界遺産に登録されている点や、設計者のガウディが既に亡くなってしまっている点です。極めて慎重な推論の元に建設が進行しています。既に聖堂内部は完成しており、2010年にキリスト教の頂点「ローマ法皇」を招き、正式なキリスト教会としても認可されています。ガウディはゴシック様式をベースに、この大聖堂を設計しましたが、もはや「ガウディ様式」とも言える彼ならではの建築構造が随所に用いられています。中でも代表的なのが「樹木の様な柱(画像下)」と「カテナリーアーチ」と呼ばれる建築構造です。
スロヴェニア・ブレッド「聖マリア教会」
口語短歌
「美しい湖上に浮かぶ教会は 時代とともに変貌遂げる」
聖マリア教会は、スロヴェニアの都市「ブレッド」にあるバロック様式の教会です。建物の規模も小さく、装飾などにも大きな特徴はありませんが、美しいエメラルドグリーンの湖上に浮かぶ神秘的な教会の景観は、知る人ぞ知る絶景スポットとなっています。時代と共に、ロマネスク様式からゴシック様式へ、ゴシック様式からバロック様式の建物へと変貌を遂げてきたのがこの聖マリア教会です。教会と共に17世紀に建て直された付属の鐘楼は高さ54m、リュブリャナの鐘職人によって作られた3つの鐘を有しています。城のテラスから望む、聖マリア教会の景観は絶景です。
参照
https://amazing-trip.xyz/t-blog/cathedral/
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