神戸市須磨区から発信! 令和5年度第3回定例市会(2023.9.21)に於いて、日本維新の会神戸市会議員団を代表して、私と辻やすひろ議員、川口まさる議員の3名で令和4年度決算について代表
質疑を行いました。
私からは、
1.令和4年度決算と決算カードを通じた現状分析、今後の成長戦略について
2.遅々として進まない本市のガラスびんの再資源化について
3.児童虐待事案に関する対策について
4.空港の国際化と大阪・関西万博について の4件について、久元市長以下執行部に質疑を行いました。
以下、私が質疑した質問について掲載いたします。
当局の答弁については正確を期すため議事録が出来次第報告させていただきます。
以下質問要旨です。(質問時間:40分)
日本維新の会神戸市会議員団の大井としひろでございます。 日本維新の会を代表いたしまして、私と辻やすひろ議員、川口まさる議員の3人で質疑しますのでよろしくお願いいたします。
- 令和4年度決算と決算カードを通じた現状分析、今後の成長戦略についてお伺いします。
令和4年度の地方税収は、前年度比4.4%増の45兆1,886億円で2年連続過去最高となりました。企業収益が堅調に伸びて、地方法人2税(法人事業税、法人住民税)が増加したことが影響を及ぼしました。本市においても、個人所得の増加による個人市民税、企業業績の回復による法人市民税の増加、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う減免措置の終了による固定資産税の増加により、本市においても市税収入は大幅に増加し過去最大規模となりました。一方、総務省により公表されている決算カードを用いて、本市と人口が同規模の自治体(川崎市、福岡市、京都市)の伸び率で比較すると、川崎市は、法人市民税が少ないものの、個人市民税は非常に多い。福岡市は、法人市民税が多い傾向にあります。それに対して、本市は他の3市と比較すると過去最高であるものの、個人市民税は低く、法人市民税も中位程度の税収で、伸び悩んでいます。本市の特徴は、他市のような特徴がないのが特徴です。すでに日本は人口減少社会に入り、今後の人口増は見込めない状況です。各都市の税収構造に様々な特色がある中で、今後、神戸市が税源の涵養を図るため、どのような成長戦略を考えているのか、市長のご見解をお伺いします。
2.次に、遅々として進まない本市のガラスびんの再資源化について、お伺いします。 国連のグテーレス事務総長は、本年7月末にニューヨークの国連本部で「地球沸騰化の時代が到来した」と警告し、各国政府や企業のリーダーに早急な行動を促しました。また、フランスで開催していますラグビーワールドカップにおいて、ニュージーランド代表がバスを使わず地下鉄に乗ってスタジアムに移動したことが話題となっています。世界ではSDGsの達成に向けた取り組みが進められています。SDGs貢献都市神戸においても、SDGsに対して新たな発想で挑み、さらにグローバル社会に貢献していくことは重要です。特に、以前から申し上げているガラスびんのリサイクルについては、先日の9月1日に開催されました神戸市環境保全審議会において、神戸市のビンのリサイクルについて質疑し、当局からビンの年間回収量が、9,596トンの内、再資源された量が5,297トン55.2%で残りの4,299トン44.8%は埋め立てに廃棄されていると答弁がありました。遅々として進まない本市のビンのリサイクルについて、さらなる取り組みが必要と考えています。ガラスびんの再資源化について、これまでの取り組みと、今後の方針についてお伺いします。
3.児童虐待事案に関する対策についてお伺いします。
兵庫県は先日、虐待事案に関する児童相談所と警察との情報共有について、リアルタイムで共有するシステムを構築すると発表しました。県警と様々な情報をシステム含めて連携しており、神戸市においても一刻も早くこのシステムを導入し、兵庫県警と密に情報を共有するべきと考えます。4年前に文教こども委員会で埼玉県に行政調査にお伺いし、埼玉県のこども家庭担当課と埼玉県警では、今回兵庫県が導入するシステムが稼働しておりました。当時鹿児島県で発生した虐待事件について、リアルタイムの情報を共有しており、埼玉県では起こり得ない事案とこども家庭担当課長が自信を持って説明されていました。その情報を持ち帰って、当時の文教こども委員会で、子ども家庭局の局長とやり取りし、当時の答弁では、すぐにも本市にも導入され、そのようなシステムが現在では本市には導入されているものと思っていたが、未だ導入されず今回の事件発生となった。非常に残念でなりません。県警と様々な情報をシステム含めて連携しており、神戸市においても兵庫県警と密に情報を共有するべきと考えます。本市ではこども家庭センターが所管する案件は警察と月1回情報共有しているとのことだが、児童虐待への対策として、兵庫県と同様にリアルタイムでの情報共有が必要ではないか、ご見解をお伺いします。
4.空港の国際化と大阪・関西万博について、お伺いします。
神戸空港は、2030年前後には国際定期便の運用開始が予定されており、今後国際都市神戸の玄関口としての役割を期待しているところであります。先日、「未来の変化予測を踏まえた国際都市・神戸のあり方に関する調査業務」を業者に委託すると聞いたが、空港の国際化を控えた今、「国際都市神戸」の展望をどのように考えているのか、市としてのご見解をお伺い致します。
〇市長、副市長答弁
(再質問・大井議員)それでは、再質問をいたします。決算カード等で外国人の市民税収を見ると平成29年度で20億2千万円、課税件数14,241件であったものが、令和4年度では、33億7千400万円万円19,745件と、5年間で、13億5千400万円の増収で約5,000人の外国人労働者が増加しています。人口減少社会において、近隣の市町村と人口を取り合っても根本的な解決にはなりません。出生率を上げるか、外国の方の雇用の場を提供し、神戸で暮らしやすい環境を整備することで外国人の方の永く居住してもらうことが、神戸のまちの経済の活性化に寄与するのではないでしょうか。神戸は、外交貿易が盛んであったことから、外国の方々との交流も古くからあり、異国情緒漂う外国の方々にも住みやすい町であります。まちと自然が近く、空港や新幹線等交通網が整っており、また、人情に厚い下町があるなど、神戸がすでに持つ魅力をアピールしていくことも重要です。市営住宅の有効活用、多言語対応の促進、様々な手続きの支援など、行政としてできることはまだまだあると考えています。外国人の方に、住み働くまちとして神戸を選んでいただくために、現状の課題や取り組み状況、今後の対応方針についてご見解をお伺いします。
〇市長答弁
(再質問・大井議員)外国の方々から見れば円安の日本より他国で働きたいと考えるのであろうが、収入だけで働く場を考えるので無く、例えば住居は、市営住宅に安価で入居できる。医療施設は,最高の医療が提供出来ます。安心して出産が出来ます。神戸のまちの人情に触れて頂けば、神戸の良さは解っていただけるはずです。新幹線や神戸空港も近くにあり、気軽にあなたの故郷に帰ることが出来ます。神戸市の持っている他市にない魅力を磨けば、もっと多くの優秀な外国人が移り住んでいただけるのでないか。その事によって、まちの活性化が図られ商店街や地域が潤い、企業への優秀な若い人材の確保が図られ、神戸経済の活性化が図られるのではないか。そして、神戸市が潤うと考えますが、市長のご見解をお伺いします。
〇市長答弁
(再質問・大井議員)日本維新の会においては、神戸の発展と未来のため、無駄を排除し、議員自ら身を切る改革を実践しています。本市においても身を切る改革として、少ない人数で最大の効果を発揮することが重要だと思います。決算カードには、各都市の職員数も公表されています。神戸市はこれまで、阪神大震災以降、行財政改革を推進してきていますが、他の人口規模が同規模の都市と比較してどのように考えているのか。また、行財政改革方針2025では、「生産年齢人口の減少を見据えた組織の最適化」として、職員数750人の削減を掲げていますが、その進捗とあわせてお伺い致します。
〇副市長答弁
(再質問・大井議員)次にガラスびんの再資源化について再質問致します。神戸市が廃棄した4.299トン、この数字は神戸市に次いで人口の多い姫路市と尼崎市の令和3年度の資源化量に匹敵します。10年前の質疑では、1万1000トン収集して、210トンしか再資源されず、1万790トンが埋め立てに廃棄されていました。10年前に比べればマシですが、地球沸騰化で、酷暑やゲリラ豪雨、スーパー台風の発生など、異常気象を発生させる要因に本市のビンの廃棄が繋がっているとの認識が欠如しています。ビンのリサイクルについて、
ガラスびん3R促進協議会(リデュース、リユース、リサイクル)にアドバイスをいただきながら環境局に提言して参りましたが、SDGs貢献都市神戸の名に恥じぬようビンの再資源化に取り組むべきではないか。御見解をお伺いします。
〇副市長答弁
(再質問・大井議員)次に児童虐待事案について再質問いたします。令和元年9月に委員会の行政調査で、
埼玉県庁にお伺いし、児童相談所と県警との児童虐待情報の全件共有について調査し、埼玉県、さいたま市、及び埼玉県警で三者協定を締結し、県の管轄する児童相談所が警察以外から受理した虐待通告全件について、県が基本情報(児童氏名・住所・生年月日・虐待種別・保護者氏名等)の一覧を作成し、県警本部と取組み、県は毎月データを更新し、県警本部は必要に応じてデータを閲覧、各警察署は県警本部に電話で照会出来、さらに現場の警察官がより早期に虐待情報を確認できるよう県内の児童相談所と警察署を直接つなぐ専用ネットワークを近く運用開始予定とのことでした。児童相談所と警察署がリアルタイムで一時保護や兄弟の有無、安全確認状況等を含む詳細情報を直接確認できる仕組みは全国初と4年前に埼玉県でお聞きしました。活用事例として母親の内縁の夫から日常的に暴言や暴力を振るわれていた兄弟のケースが紹介され、家出した姉を保護した際、警察には全く情報がなく、通常であればそのまま家に返す事例であったが、児童相談所の情報で内縁の夫からの身体的虐待歴を確認し、児童相談所に対して兄弟の一時保護を求めて
「身柄付き通告」を行い、内縁の夫は暴行の被疑者として逮捕されました。児童相談所との情報共有により過去歴が確認でき役立っているとのことでありました。神戸市でもこの仕組みが早期に構築できていれば、今回の事件も防げたのではないかと思っています。このことについて、ご見解をお伺いします。
〇副市長答弁
(再質問・大井議員)本件に関し、第三者委員会を今月初めに設置され、6歳の幼子がなぜ命を絶たれたのか、悲劇を繰り返さないためにしっかり本市の関与のあり方について、検証していただくよう要望して、次の質問に移ります。大阪・関西万博のテーマである「人類の知恵と技術のデザイン」に沿って「ひょうごフィールドパビリオン」を展開します。兵庫が有する自然・歴史・文化・食・産業などの魅力を体感できるパビリオンで、万博会場だけでなく県内各地にも設置され、神戸市内にも現在23ヵ所の認定プログラムが設置されます。県と大阪府は、連携会議を開催し万博に向けて観光、産業振興などで協力することを確認しました。また、大阪・関西万博に訪れるインバウンド取組に向けた
「西日本・九州ゴールデンゲートルートアライアンス」を設立して取組みが進められます。訪日リピーター客を取り込み、神戸市内に経済効果をもたらす事ができると考えますが、本市の今後の取り組みなどについて、お伺い致します。
〇副市長答弁
(再質問・大井議員)阪神のAREも18年ぶりに実現し、オリックスも昨日優勝しました。サッカーのヴィッセル神戸も首位を走っています。ラグビーやバスケット、バレーボールも世界で活躍しています。そして、関西・大阪万博も再来年開催され、世界の人々が関西にお越しいただけます。明るい話題が、関西に集中しています。是非、優勝パレードを市役所前から元町駅、県庁前まで、阪神タイガースをはじめ優勝したチームのパレードを是非実現していただき、関西の中の神戸の心意気を示してほしい。そして、日本シリーズをほっともっとスタジアムで関西ダービー決戦を実現させてほしいと要望いたします。本件に関し、市長一言お願い致します。
〇市長答弁
ありがとうございました。辻議員と交代いたします。