井草幼稚園 ブログ*零れ話つづれ織り~ こぼればなし・つづれおり

L'eau de Dieu

水は命の源であり、泉の湧くところ、神々が司る聖なる場所と謂われます。温泉地もまた例外でなく、聖地と深い関係があります。

神社仏閣の池に、よくお賽銭が投げ込まれるているのも、そのような場に祈りを奉げるということなのでしょう。(最近ではディズニーランドの池にも「お浄財」が投げ入れられているようで、話題になっていますが)

神社内の池であっても、「(生きものが棲んでいるので)お金を投げ入れないでください」と断り書きしてあるところもあります。(写真は田無神社境内)


さて井草幼稚園の中にも「神さまの水」と呼ばれる場があるのをご存知でしょうか。

古い園舎に興味があって見に来られた方が必ず足を止め、見入る場所がそこです。

そう、実は、年少組が主に使用するトイレ内の手洗い場の中にあるのです。
細かなタイルが貼られた丁寧な造りに、どこか懐かしさを覚えるようです。



いつの頃からか、この手洗い場の水道は「神さまの水」と呼ばれるようになり、めったなことでは使われていません。もちろん、水道をひねれば、いつでも飲めるきれいな水が出てきます。

園児達もトイレの後で手を洗うのはここではなく、廊下の向こうの流し場を使います。

フランス、ピレネー山脈のふもとに位置するルルドという地名はどなたもお聞きになったことがあるでしょう。カトリック最大の聖地で、奇跡の水が湧き出ます。かつて私もその地を訪れ、多くの国々の人々とその地の教会で献身的に奉仕する方々の祈りに触れ、深い感動をおぼえました。

井草の「神さまの水」は何か目に見える奇跡をまだ起こしているわけではありません。
しかし、子どもでも触れようとしない水道には何かの意味―それは神さまの意志か―がはたらいているようにも思えます。

もし何がしかの奇瑞が現れた場合、ルルドの水が無償で(フランス国内外を問わず現地から発送する場合は配送料のみ)分け与えられてるように、「神さまのお水」も配送料のみでお送りしたいと考えています。その際にはあまり喧伝する形をとらず、このblog欄でひっそりとご案内しますので、今後もblogをご注視ください。

そして園関係者の方は、どうぞ一度この手洗い場をのぞいて見てください。
この水槽にお浄財を投げ入れることを、今のところまだ禁じてはおりません。

【4月1日記】


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