井草幼稚園 ブログ*零れ話つづれ織り~ こぼればなし・つづれおり

歌「つくしのぼうや」の思い出

今日の全園児による《5分間コンサート》はどの学年も聞いていて胸にぐっとくるものがありました。

さて、つぼみ組が歌った「つくしのぼうや」は、2009年に発掘して以来、井草ではずっと歌われています。その時の思い出を過去のブログから再録します。2015年2月の記事です。

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《ひなまつり子ども会》で年少組が歌う「つくしのぼうや」。子ども会での披露は2度目になります。

この歌は、フジテレビで昭和41~57年まで続いた幼児番組「ママとあそぼう・ピンポンパン」の初期の歌です。

平成のはじめに、年少組に「つくし組」が誕生したとき、この歌をつくし組のテーマソングにしようと、楽譜を探し、大手レコード会社にも問い合わせましたが、結局わからずじまいで、諦めていました。まだインターネットのなかった頃です。

しかし、その後IT時代を迎え、ネット上の情報から作詞・作曲者がわかり、再び何とか復活させようと思いました。6年前のことです。
作詞はピンポンパン初代お姉さんの渡辺直子さん。作曲はやはり同番組音楽担当の玉野良雄さん。そこまではまずわかりました。

当園の元・評議員のKさんは国会図書館にまでわざわざ調べに行ってくださいました。
元・東芝EMIのK・Sさんは、社内検索で過去の全レコードを調べてくださいました。
それでもこの曲の譜面やレコードは見つかりません。

当園元教員のG先生は、作曲者の玉野良雄さんが「造形リトミック研究所」を設立されていることを教えてくださいました。
玉野さんは、歌がうまくうたえない発達障害などを持つ子どもが、絵描き歌にすると、歌声が出てくることに気づき、同研究所でたくさんの絵描き歌を残されました。今は、故人となられましたが、ご子息様があとを継いでらっしゃるのがわかり、その研究所へ「つくしのぼうや」のことをお尋ねしてみました。すると、「昔の歌を覚えていてくださって嬉しいです。」とのお手紙と共に、「つくしのぼうや」の楽譜を戴きました。
とても光栄でうれしいことでしたが、その曲は、絵描き歌用に編曲されたもので、記憶に残るピンポンパンで歌われていたものとは残念ながら異なるものでした。

卒業生のNさんはこの曲のレコード番号を調べてくれました。それをもとに、インターネットのオークションにいつか出品されるのを待つことにしました。

一方、だんだん《子ども会》は近づいてくるので、記憶を頼りにとりあえず譜面にして、当時の年少児が歌いました。平成21年(平成20年度2月)のことです。

ところが!!その子ども会が終わった3日後に、まるでこちらの動きを知っていたかのように、いままで出品歴のなかったこの曲、ピンポンパン・EPレコード(「ドーナツ盤」と呼ばれるもの)が、ネット・オークションに出品されたのです。
前の年の11月にオークションに登録して待つこと3ヶ月でした。
競合相手などいないだろうとタカをくくっていたところが、オークション終了間際には21件のかなりの競り合いの末、落札できました。

これで原曲から採譜ができるようになり、原曲は1番しかなく、2番は後になっての替え歌であることや、《子ども会》で歌った記憶版のメロディーとは、やはりちょっと違っていることがわかりました。

さて、今回の《子ども会》。6年前もやはり年少組担任だったI先生と共に、6年前と同じ「奈良の大仏さま」の手遊びとセットで、「つくしのぼうや」を原曲にてお届けします!!

この小さな一曲のために、多くの方のご協力があったことを、改めて思い起こし、心から感謝申し上げます。

いつまでも思い出に残る歌になりますように…

さて、明日開幕!!
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【以上、2015年2月記事より再録】
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