工業でも精密機器では、部材の吸湿膨張の影響が出るためその計算がなされています。逆に、湿度を吸い込んで膨張する特徴を持つ材質で土木工事の止水に用いられたりします。
身近なところでは、吸水発熱の肌着は寒い冬には欠かせません。
最近、空調でお世話になっているメーカーの方とお話しをしていたところ、節電の時代、電気を使わない室内除湿製品の開発が話題になりました。衣類ケースなどに入れておく除湿シートや、袋状になった吸湿粒はごく限られた密閉されたスペースで有効ですが、広い室内にその物質を置いておくだけで、部屋の湿度が適度に保たれる、そんな製品を考えているとのことでした。ただ難点としては、吸水式紙オムツのように、水を含むと大きくなることは避けられないとのことで、これは仕方がないことです。
そこで、最近の作品展で全園児が製作したダルマを見ながら、たとえば、小さなダルマが部屋の湿度を吸い込んで、だんだんとこんな風に大きくなっていったら面白いですね、とふと言ったところ、「あ、そういうの良いですね、真面目な製品を先に考えるよりもそういう遊び心を持ったものの方が絶対受け入れられますもんね」と、乗ってこられ、ちょっと遊び半分で開発してみます、ということになりました。
たとえば、この小さいダルマ↓は半径2㎝ほどですが、特殊なポリマー材質(のようなもの)を用いて(ここから先は企業秘密だそうです)、容積何千倍~万単位の膨張をさせることが可能なのだそうです。
さて実際、ホールを「占拠」している巨大ダルマ↓を、小さめに見積もって
半径70㎝としても、さっきの小さいダルマがその中に、なんと4万3千500個も入る体積です。 そこまで巨大になるかと聞いたら、理論上は可能とのこと。ただし、こうなるには何年もかかるそうですが、除湿効果は恒常的に抜群とのこと。
新年度からさっそくいくつかの試作に取り組むそうです。
ダルマの球根ともいうべき、吸湿ダルマ。試作品が出来てきたら、このブログでご報告し、ご所望の何軒かのご家庭に実験的に置いていただくことを考えています。
ただし、巨大化しちゃったけど、これから先ど~してくれる?という事後の対処には責任を負いかねますので、別荘などのスペースを確保しておいていただけると良いと思います。
《4月1日記》
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