ニュースでご存じの通り、岩手県二戸市にある金田一温泉の、座敷童子(わらし)が住まう旅館が不慮の火災で全焼しました。
わたしも5年ほど前の暮れに泊まりに行きました(その時の写真です)。すでに翌年の大晦日まで 座敷わらしが居るという奥座敷~「槐の間」(えんじゅの間)~は予約でいっぱいで、残念ながらその部屋はとれなかったのですが、見学だけさせてもらいました。古い農家を改築した旅館です。奥座敷は跡形なく焼失してしまったと聞き、衝撃を受けました。
座敷童子は決して「妖怪」ではなく、「神様」です。しかし気まぐれにその家から出ていってほかの家に遷り住むといわれ、座敷わらしに出て行かれた家は必ず没落し、入った家は栄えると言い、柳田國男の『遠野物語』や宮沢賢治の短編『座敷童子のはなし』にはその厳しい結末が記されています。
わたしは火事のニュースを聞き、座敷わらしが出て行ってしまったからではないかという思いが不意に頭をよぎりました。しかし、わずか数分で火が燃え広がったのに、旅館内の30名程の方々が全員無事だったのは奇跡的とのこと、やはり座敷わらしが守ってくれていたのだとわかりました。
昨夜の民放ニュースでは、火災の前の晩に宿泊客が撮ったその部屋の写真に、おかっぱ頭の子供らしき白い姿が撮っているのには、再び驚きました。
ぜひこの旅館が復興を果たし、新しい奥の部屋に座敷童子を再びお招きして欲しいと願わずにはいられません。その間は当園に仮住まいしていただきたいです。
いえ、もうすでに奥の保育室には住んでいるのかもしれません。
そういえば……
クラスの人数分だけ通知を用意し、お帰り前に一人一人の園児に手渡ししているのに、
どうしても一通だけお手紙が足りない……そんな話しがわたし達の間でたまにでるのは、きっとそのせいかもしれません。
(座敷童子のいる「槐の間」(えんじゅのま)↓
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