河﨑秋子著「颶風の王」
「日本の野生馬」特集的なモノには紙面、映像問わず、必ず北海道の離島、それも何の設備も無い断崖絶壁の孤島に野生化し馬が生息している、との記事は必ず1項をさいていた。
大抵は、
必ず寒風吹く枯れ草の中にたたずむ姿、
または、まつ毛についた露が凍り朝日にキラキラと反射さしている極寒の馬の姿。
馬が好き!といわけでは無いが、多分、幕末から戦前にかけて軍部の狂気にも似た動乱政策に北海道はとみに翻弄された。
その名残が孤島の馬なのだろう。と勝手に思っていた。
今の時代、チョイと検索すればかなりの情報が得られる。
多分に漏れず検索さしてふむふむと読んでは見たが、上部だけ、核心は無かった。
ある人古本屋に立ち寄り、100円コーナーで目に止まった
(河﨑秋子先生ごめんなさい)
馬しか読めない文庫本。
これが、その北海道の孤島の馬のお話だった。
失礼だし恥ずかしながら、河﨑秋子先生が
北海道新聞文学賞(2012年)
三浦綾子文学賞(2014年)
JRA賞馬事文化賞(2016年)
大藪春彦賞(2019年)
新田次郎文学賞(2020年)
などなどの受賞経歴も知らず、調べてみたら酪農の傍の著書とのこと。
面白い作家先生だ。
しかし、朝の通勤電車の中ではおすすめしない。
寝る前が良いかなぁ(^^)
ちなみに「颶風」とは
1 強く激しい風。
「砲車雲(もとくも)は拡がる、今にも一大―が吹起りそうに見える」〈二葉亭・浮雲〉
2 熱帯低気圧や温帯低気圧に伴う暴風をいう古い気象用語。
とネットに有りました。