旅立った太郎は
中型犬の男の子
時代の流れで
去勢をすることに
手術は1才になってからと
獣医師
手術の日
日帰りと知り
安心
ストレスを考えると
日帰りがいい
手術を終えて帰宅
その夜
キュンキュン
痛くて辛そうな声
一晩中
朝におさまったが
辛い声は忘れられない
去勢のデメリットは
体重が増え続けること
成犬で7キロと聞いていた
だが
20キロまで増えた
健康に問題はなかったが
13才(老犬)になって肥満脂肪腫(癌)
高齢になっての治療は 緩和治療と
決めていた
この癌は皮膚の外に現れる
驚く勢いで進行
いろいろ調べてみて決断
手術を決めた
手術はとりあえず終えた
ところが
1カ月で再発
食欲は通常通りだが
癌だけは恐ろしいほど
大きくなるばかり
食べた栄養はぜんぶ癌に
体の方はやせ細っていくばかり
進行の速さに
なにも考えられず
手術後の薬を
飲ませた後
意識がもうろうとした
獣医師は
「そんなはずはない」と
人間だって
医学ではまだ分かっていないことばかりと
言われているのに
動物のことなど
もっと分からないのではないか
医者を当てにしてばかりではダメ
納得がいかなければ
自分で判断するしかない
薬は飲ませないことにした
13年間 病気は一切なかった
そのため薬など必要なかった
はじめての薬なので
効きすぎてショックなのか?
苦しまないなら このままでいい
なんとなく最期の兆しが…
間もなく1カ月後 再発
癌は 破裂
透明な液(ヒスタミン?)が流れ出た
毎日 消毒
化膿止めの薬 (ホルム)をたっぷり
ガーゼで手作りしたカバー
何枚も準備した
だが
みるみるやせ細って
ガリガリになっても
元気だった
やがて 咳が出はじめた
最期が近い症状と感じた
太郎は横たわる
それでも
おしっこの時は
よろけながら
トイレまで
今夜は夜通し
家族で見守ることに
しかし
なんとか持ちこたえるのでは
交代で仮眠
連れ合いは自分の部屋に
ところが
太郎は起き上がり
その後ろに
よろけながら
付いていくのではないか
そして
連れ合いの布団にうつ伏せになった太郎
少しばかりホッとした
その後しばらくして
太郎の体に触れたところ
反応がない
目は少し開いたままで
これが旅たちだった
眠ったまま
知らぬ間に
連れ合いに体を寄せて
安らかな
旅立ちだった
苦しみもなく
自然だったのが
なによりも
安堵だった
その前の先住犬は16才3カ月で旅立った
自然な旅立ちだった
16才まで病気はなく
16才過ぎて耳や目の老化で初めての治療
それだけだった
中型犬の男の子
時代の流れで
去勢をすることに
手術は1才になってからと
獣医師
手術の日
日帰りと知り
安心
ストレスを考えると
日帰りがいい
手術を終えて帰宅
その夜
キュンキュン
痛くて辛そうな声
一晩中
朝におさまったが
辛い声は忘れられない
去勢のデメリットは
体重が増え続けること
成犬で7キロと聞いていた
だが
20キロまで増えた
健康に問題はなかったが
13才(老犬)になって肥満脂肪腫(癌)
高齢になっての治療は 緩和治療と
決めていた
この癌は皮膚の外に現れる
驚く勢いで進行
いろいろ調べてみて決断
手術を決めた
手術はとりあえず終えた
ところが
1カ月で再発
食欲は通常通りだが
癌だけは恐ろしいほど
大きくなるばかり
食べた栄養はぜんぶ癌に
体の方はやせ細っていくばかり
進行の速さに
なにも考えられず
手術後の薬を
飲ませた後
意識がもうろうとした
獣医師は
「そんなはずはない」と
人間だって
医学ではまだ分かっていないことばかりと
言われているのに
動物のことなど
もっと分からないのではないか
医者を当てにしてばかりではダメ
納得がいかなければ
自分で判断するしかない
薬は飲ませないことにした
13年間 病気は一切なかった
そのため薬など必要なかった
はじめての薬なので
効きすぎてショックなのか?
苦しまないなら このままでいい
なんとなく最期の兆しが…
間もなく1カ月後 再発
癌は 破裂
透明な液(ヒスタミン?)が流れ出た
毎日 消毒
化膿止めの薬 (ホルム)をたっぷり
ガーゼで手作りしたカバー
何枚も準備した
だが
みるみるやせ細って
ガリガリになっても
元気だった
やがて 咳が出はじめた
最期が近い症状と感じた
太郎は横たわる
それでも
おしっこの時は
よろけながら
トイレまで
今夜は夜通し
家族で見守ることに
しかし
なんとか持ちこたえるのでは
交代で仮眠
連れ合いは自分の部屋に
ところが
太郎は起き上がり
その後ろに
よろけながら
付いていくのではないか
そして
連れ合いの布団にうつ伏せになった太郎
少しばかりホッとした
その後しばらくして
太郎の体に触れたところ
反応がない
目は少し開いたままで
これが旅たちだった
眠ったまま
知らぬ間に
連れ合いに体を寄せて
安らかな
旅立ちだった
苦しみもなく
自然だったのが
なによりも
安堵だった
今は亡き太郎(13才)の足元にチビちゃんが
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その前の先住犬は16才3カ月で旅立った
自然な旅立ちだった
16才まで病気はなく
16才過ぎて耳や目の老化で初めての治療
それだけだった