8月○○日 朝
久しぶりの自宅で迎えた朝
昨日は溜まったままの洗濯物を洗ったり、寝具や部屋の消毒をしたり、友人や関係者に退院の報告をしたり、職場復帰の日程を会社に相談したりで、疲れていつの間にか寝てしまっていた。
さて、今日は…
寝てよう💤
まだまだ本調子ではないのだ。
体力も戻ってないし、後遺症もある。
あ、そうだ。
仕事用に使っていた、自動巻きの腕時計をチラリと見る。入院中、自宅に置きっぱなしだったので、もう、針は動いていない。
時間と日付、曜日を合わせ、円を描くよう、軽く振ってゼンマイを巻く。
うん、動いた動いた。
なんとなく、少し日常に戻った気がした。いや、そんなことはないのだが。
さて、もう一眠りするか。
ウトウトしていると、携帯が鳴った。
メールだ。
実家の母親からだ。
(退院おめでとう。あまり無理しないように。何か送ってほしいものある?)
ずいぶん、心配や迷惑をかけたと思う。本当は電話で話したいだろうに、自分の体調を気遣ってメールで連絡くれるのだ。本当に、申し訳ない。
返信しよう
(とりあえず、必要なものは揃ってるから大丈夫。のんびり療養してるから心配しないで。)
もし、濃厚接触者認定を受ける前に、実家に帰省していたらと思うとゾッとする。両親は高齢で、ワクチンも一回目がそろそろ打てるという頃だった。
本当に、本当に、あいつら二人はなにしてくれてんだ!
すみません、書きながら怒りが。
一旦、頭冷やします。
続きます