8月○日
○○病院にて
車椅子で運ばれながらレントゲン室へ向かう
慌ただしく、技師に説明を受けながらレントゲン撮影。呼吸が苦しく、うまく息が吸えない。
次はCTだ
CT室でも同じように、技師からの説明を受けながら撮影。肺が痛い。
コロナ病棟
病室へと運ばれる。結構広い。一応、個室だ。
看護師「とりあえず、仮の病室なので。今後、移動していただくかもしれません。」
今後、病床が埋まるのは目にみえている。爆発的に感染者が増えているのだから。
看護師「酸素入れましょうねー」
鼻カニューレを装着し、酸素を入れてもらう。
おお、呼吸が楽だ。
ほどなくして担当医がやって来た。
病状説明と治療方針を聞き愕然とする。
担当医「○○さんのレントゲン、CT、見ました。肺炎をおこしてます。真っ白ですね。」
まさか…確かに血中酸素濃度の数値はよくなかったが。
ウイルスは、静かに侵入し、着々と肺を蝕んでいった。
担当医「○○さんの現状は中等症。ですが、重症の瀬戸際です。治療方針としては、カクテル療法かレムデシビルなんですが、今回はレムデシビルを使います。6日間、点滴を打ちます。」
頑張って治しましょう
担当医に励まされながら、看護師から手渡された入院手続きにサインした。
さて、これから直ぐに採血と点滴治療だそうだ。
続きます