去年の春に岡内大三さんが「香川にモスクができるまで」を晶文社で出版してからその後どうなったかと思っていたら、しばらくしてNHKでモスクが完成してお披露目するまでのレポート番組がありました。
うまくいってるようでよかったなと思っていたら、今度は「香川にモスクが出来てから」というエッセーを集英社のkotobaという季刊誌に書いたというので早速購入。
最後の言葉にウルっとしてしまいました。「世界中で起こっている分断や悲劇を見て、自分たちとは異なる他者を単純化してしまいたい欲望に惑わされることも多い。そんな時私たちは異なる隣人に対してどんなふるまいで待ち続けることができるのか。これからものんびり時間をかけて、考えていきたい」
このエッセーは短いので、また1冊の本になるほど彼の言葉を聞きたいと思いました。
私はこのところ小説を読まなくなってエッセーばかり買ってます。このエッセーの本kotobaは楽しい。角幡唯介「サンタがいなくなった日」 酒井順子「清少納言の随筆気質」 阿川佐和子「吾も老いの花」 嬉野雅道「だから僕らは出会わなければならないのです。」おもしろかった。
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