あとは、手術で言えば、ベロの癌を取ってなくなった部分を「前腕皮弁」と言って腕のとこから肉持ってきてベロを再建するとかね。それも歯医者さんがやってます。
歯科放射線という部署はMRIとかCTの画像診断と放射線治療をやってるし、手術中に全部癌が取り切れてるか見たり、患者さんの病気の部分が何なのか診断する病理学という部署でも歯医者さんが顕微鏡をのぞいて、色んな色で組織を染めたりして診断をしてます。あとは、、麻酔科は手術時の全身麻酔だけじゃなくて、親知らず抜くときにちょっとボーっとさせる鎮静法をやったりもする。
こういう記事とか、それについてるコメントとか見ると、歯医者ってやっぱり「虫歯を削って詰める人」という意識なのだな、と思う。
頭頸部領域に限って言えば、お医者さんと変わらない権限が与えられてるってことなのです。もちろん歯科医師免許持っただけでやり始めるのは法的にOKでも研鑽が必要だから、それぞれの部署で学んでいくことが必要で、認定医とか専門医とか取るわけですが。
ついでに話しますが、確かに一般開業歯科医は飽和状態かもしれないけど、こういう特殊なところは、「人が足りないな~若い人入ってくれないかな~っ」てみんな思ってます(たぶん)。口腔外科は人気なのでほっといても人が来るけど、放射線とか病理とか麻酔は、そこ目指して歯学部に入ってくる人いないよなー・・・。知られてないもんね。。。(ノД`)・゜・。
今高校生以下の人たちには、歯医者は歯を削るだけっていう思い込みで「開業医がコンビニよりありすぎるから歯学部やめとこ。」とか思ってほしくないなぁ。この漫画でちょっとは歯医者の概念が変わると良いけれども。。。
私とこーちゃんがいるような、基礎研究をする人もあんまりいないので、歯学部目指してる方・歯学生の方、ぜひ基礎畑にもお越しください('ω')ノ。