今週も期待に違わず面白かった『チェリまほ』。😊
ネット上にあった主演お二人のインタビュー記事を読んで、俳優さんにとってこういう作品って〈色々と試される〉ものなんだな〜と、改めて思った。
BLを実写化するにあたり、演じる役者さんは多分、自分の中の恋愛観、人生観、そして表現者としての姿勢など、たくさんのことを考えざるを得ないんだと思うのよ。
やはり異性愛者が多数を占める社会だからね。役の話を超えて、役者さん本人のセクシャリティも興味の対象となったりするだろうし。マイノリティへの配慮は当然のこと、それもビジネストークじゃない、上辺だけじゃないものが求められると思う。見ている人に伝わってしまうものだからね。
また、恋愛対象が同性ってことは、予定調和という〈引力〉にも抗うような説得力ある演技が求められる。なんで女子じゃダメなの?っていう素朴な疑問に答えられる何かがないとね。
ある意味、覚悟が必要なお仕事なんだと思う。めんどくせーな、やだなーって思う人は、やるべき仕事じゃない。そういうところに神経使うより、違うものに自分のエネルギーを注ぎたいと思う人もいるだろうし。それはそれで、その役者さんの考えなんだから良いのよ。
でも、真面目に同性同士の恋愛物に取り組んでくれる俳優さんって、女の目から見ると好ましく思えるのはなぜだろう?
やはり、なんだかんだ言って、この世は男社会であり、女性はマイノリティであると無意識に感じているからだろうか。
マイノリティ=社会的弱者とは限らないのかもしれないけど、なんとなく、〈私たちの味方〉って思ってしまうのかも。
画像はハナミズキの実。春に咲く花はよく知られているけど、秋にはこんな実をつける。十年前には知らなかったこと。生きていると少しずつ世界は広がっていく。