日本人の魂魄(こんぱく)

魂とは、精神。
魄とは、身体。
連綿と受け継がれてきた日本人のDNAを、なにげない日常の中で再発見するブログ。

ところ変われば、景色も変わる

2022年09月28日 | 歴史
この文章を目にしていてくださっている、方は男性でしょうか女性でしょうか?

もしあなたが男性ならば、奥様もしくは恋人から「メロドラマを観るから、ソファで隣に座って私のを抱きしめていて。」と言われたらどうしますか?

あなたが女性なら、ご主人様もしくは恋人から『僕も仕事しないで家にいてずっと一緒に子育てするよ。」と言われたらどうでしょうか?

この両方を夫に要求したのが、ダイアナさん。
意外に思いましたか?それとも至極真っ当なお願いと思いましたか?


さて、当初カミラ王妃が女王様から結婚を反対された理由は、三つ。

1)宗教が英国国教会ではなく、(確か)カトリック教徒だったこと。
2)男性と、大人のお付き合いをした事がある。
3)身分が低い。男爵の家系であったこと。(大貴族の家柄でない。)

チャールズ国王がウイリアム王太子に、将来の王妃は上記の三つをクリアーしていなければならないと言ったと週刊誌で読んだ事がある。
週刊誌の言う事だからどこまで本当かはわからないけれど、事実として、自分がそれで苦しみぬいたのにまだ言うかとちょっと呆れた事があった。

でも現在の王室の妃の中で、カミラ王妃が一番家柄がいい。王室は変わったよね。

さて、カミラ王妃はなかなかの努力家なよう。
女王様の国葬の時足の指を骨折していたのに、気配も見せなかった。ダイアナさんの産んだ二人の王子をとても可愛がったと言う話だし。(王子達が悪口を言わないから本当なんでしょう。)

あのチャールズ国王のお守りをできるのは、その最たるもの。
その努力が認められたから、女王に王妃と呼ばれる事が望ましいと、言ってもらえたんだと思う。

話は逸れたけど、当事者のチャールズ国王からしたら、たったそれっぽっちの理由で結婚できないのは、とても辛かったでしょうね。

カミラ王妃にしてみれば、自分の努力では如何ともし難い理由で結婚できない。
だからチャールズの幸せを祈り背中を押したのに、なんの障害もなくやすやすと結婚したお嬢ちゃまは努力もせず何をやってるんだかという心境だったかと。

蛇足ですが、お若い方は信じられないかもしれないけれど、あの当時の英国上流社会では王太子に愛人がいるからそれが何なのという時代でした。

上流気球の人間ではあったけれど、ダイアナさんにしてみれば若すぎて何もかもが理解できなかったんだと思う。
ダイアナさんに関しては、また機会があったら触れてみたいと思います。

日本のメディアでは、とかくダイアナさんを神格化と言っていいほど美化して報道している。
でも恋愛関係のもつれなんて、それぞれの言い分があるし当事者しかわからないことなんて多分にある。

情報というのは、多角的な目で見ないとプロパガンダに乗せられてしまうよ。
その最たる例が、高貴なるお方の恋愛事情で浮かび上がってくると痛感するのであった。

中二のままさ

2021年06月15日 | 日々のこと
ヘンリー王子のせいか、この頃英王室のネット記事をよく目にする。
彼の記事を読んでいると、妻も子もいるいい歳したおっさんが『母が!母が!』と。
このマザコン野郎、と言いたくなってしまう。

母堂のダイアナさんが亡くなったのは、ハリーが13歳の時。
日本でいうところの中学2年生だ。
母を連呼する彼は、そのときのまま時間も学力も止まってしまったのだろうか。

でもまあ世の中そんなこと思うのは私ぐらいなのか、コメント欄には『チャールズ王太子とカミラ夫人が悪い』だの『ダイアナさんが可哀想』だのまあハリーを擁護しているような書き込みが大多数だ。

いや正確にはハリーを擁護している訳ではなくて、生前ダイアナさんが一般人を味方に付けようと世論誘導した事と、多様性だかなんだか知らないが王室を亡きものにしたい勢力がマスコミをつかって、ダイアナ=正義、チャールズ・カミラ=悪というステレオタイプの印象操作を長年受けているから、それに惑わされちゃってるんだろうな、きっと。

だいたい、恋愛や結婚に正義とか悪ってあるの?
あるのは、それぞれの立場と言い分だけでしょう。

騙されては、いけないのだ。
冷静になって多方面から物事を考える癖をつけ、あなたを操ろうとしているひとたちの術中にはまってはいけないのである。




桶王物語

2019年10月07日 | 旅行
若いときに、台湾へ旅行に行った。

今ならタピオカミルクティー行脚なんだろうけれど、もうン十年も前だから足裏マッサージ三昧するぞー、と台北に降り立った。

足裏マッサージは、期待とは裏腹に日本より気持ち安いような値段で、三昧というわけにはいかなかった。

台北101だったか、そうじゃなかったか、近代的な高層ビルの真横の細い道に屋台がびっしりと軒を連ねていて、小籠包を食べに毎晩通った記憶がある。

これも記憶が定かではないけれど、とっても大きな通りに面したところに、日本の桶や木でできた風呂釜がところ狭しと置かれているお店があった。

「木の風呂釜、ほしい!けど、台湾から日本に送ったらすごいお金かかっちゃうなぁ。」そんなようなことを話していたと思う。

と、つかつかと店の奥から布袋様のような体格の年配の男性が出てきて、日本語で話しかけられた。

日本人と全く変わらない流暢な日本語で話すその台湾人の男性は、日本統治時代に日本人に桶の作り方を教わったそうだ。
そこから小一時間近く、彼の半生を聞かされた。

詳しい内容は忘れてしまったが、桶作りを生業とするに至ったいきさつ、修行時代、そして私生活を話していた。

たぶん日本人と知ると、誰それかまわず話しかけているのだろう。

最後に、コピー紙をもらった。
それはB4紙に、びっしりと今話した内容をしたためてあり、「桶王物語」と題してあった。

「桶王物語」は、残念ながらいま手元にない。
でも日本語が話せるのがうれしくてたまらないといった話しぶりや表情は、心に強く残っている。

達者でナ

2019年04月14日 | 日々のこと
三橋美智也の「達者でナ」という曲が、大好きです。

三橋美智也は、抜群の歌唱力で昭和歌謡の黄金期に君臨した歌手です。

代表作は何といっても、「星屑の街」でしょう。
「星屑の街」も、とっても良い曲です。

でも、やはり「達者でナ」が好きですね。

馬に対するあふれんばかりの素直な愛情を、あの声量で淡々と歌い上げる。
「藁にぃ〜まみれてよぉー」と歌い出した途端、ものすごい説得力で心の中までじーんとしみ込んでくる。

歌詞は、なんて事ない。
売るために育てた馬が、買われていく。その別れ際の話。

縄文時代の墓地から、飼い犬か猟犬か忘れたが、埋葬されたその遺骸の上かどこかに花束が添えられていたという話を、聞いたことがある。

また馬つながりでいうと、戦時中瀕死の馬に水筒からお水を飲ませてあげている日本の兵隊さんの写真を、見たことがある。
あの当時水は貴重なのに、死んでゆく馬にそれを与える。

そんな事を思い出させてくれる、歌。

縄文人の遺伝子を持っている人は、北海道と沖縄、そしてどういう理由なのかこれからの研究に期待するが意外にも東京に多いという。

何万年もの大昔からあまたの時を経て、現在。
民族の遺伝子にしっかりと刻まれた、私達日本人の記憶。

腕時計

2019年04月11日 | 日々のこと
毎日、腕には時計をつけています。

このご時世にと、お思いになるかもしれない。
しかし、うっかり忘れて外出してしまうと、どうも落ち着かないのです。

私は年甲斐もなく、キャラクターものやくだけた感じの時計を愛用しています。
それには理由があるのです。

昭和50年(1975年)、天皇皇后両陛下がアメリカに行幸行啓なされました。
その折、天皇陛下は、ディズニーランドでミッキーマウスの腕時計をお求めになり、終生愛用なさったそうです。

どこからの情報だったかは、忘れてしまいました。
そしてそれが事実かどうかも、いま確かめる術もないのですが。

でも、それが強烈に私の中に、インスパイアされています。

そのお時計を、テレビや雑誌等で実際に拝見したことはないです。
昭和の時代、天皇皇后両陛下は、私ごとは一切おおせにはならなかったから。

いつもきちんと背筋を伸ばし三つ揃いをお召しになっていた、昭和の天皇陛下。
今でも私の中で、とても尊いご存在であらせられます。