あたりまえ経営のきょうか書

「あたり前のことが、あたり前にできる」思考で、経験から「誰でも知っているようだけど、ちょっと違う」という情報をおしゃべり

■【あたりまえ経営のきょうか書】 1-40 【経営者分析】 考える経営者には信念がある

2020-12-20 07:31:00 | 【経営者】 経営者分析

■【あたりまえ経営のきょうか書】 1-40 【経営者分析】 考える経営者には信念がある

■■ 1 経営トップは、このようにして変身せよ

 

 リーマンショックやコロナショックにより、多くの経営者・管理職・ビジネスパーソンが自信をなくしてしまっています。一方で、過去の成功体験から、時代の変化に気づかずに、従来の延長線上で事業を続けている人達もいます。

 激動の時代に、不況感に苛まされるのではなく、「不況」が「普況」、すなわち不況期でも健全経営ができる企業体力を持つことが、今日、求められる発想法です。すなわち、「不況が、普況で、普況を富況にする」のが、経営者の役割であり、それを支えるのが管理職や、その下で働く人達の成すべきことだと考えます。

 1970年代から経営コンサルタントという職業を通して、感じ、学び、コンサルティングしてきましたので、それをご紹介します。読者の皆様に、それを感じ取っていただけますと幸いです。

 

◆ 1-40 【経営者分析】 考える経営者には信念がある


 

“真”のプロが実践している発想法と行動術

「あたりまえ経営のきょうか書」


■ 1 経営トップは、このようにして変身せよ ■

■1-4 経営者は自分自身を謙虚に見つめて熟知せよ

 謙虚に自分自身を見つめてみませんか。 

 

■1-40 【経営者分析】 考える経営者には信念がある

 

 別項で、「ビジネスパーソンは夢を語れ」ということをお話しています。経営者にも同じことがいえますので、それをもとに記述いたします。

 

 経営コンサルタントの業務の一つに、経営理念の構築・再構築という業務があります。

 

 しかし、多くの企業で、経営理念は作っても、作りっぱなしという状態ではないでしょうか。中には、立派な額縁に入れて、車内に掲示している企業もあります。あるいは、朝礼の場などを利用して、経営理念を唱和する企業もあります。

 

 残念ながら、なかなか社員に浸透し、それを日常活動に活かすまでに至っていません。

 

 経営者・管理職が、初心を語ったり、創業者精神を熱く語ったりということがあまりなされていません。それを通して、経営理念の徹底ができると心得、経営コンサルタントは、企業の経営者・管理職におけます活動の一環として「夢を語れる経営者作り」をしてはいかがでしょうか。

 

 

 さらに別項で、次のようなことをご紹介しました。その一部を挿入しておきます。

 

 ある企業の管理職は、二言目には「うちの社長は、こんなことを言っています」と、社長の自慢話をしてくれます。会うたびに、言う内容が異なりますので、その社長さんは、朝礼や訓示などで、自分の考えをいろいろと話をしているのでしょう。

 

 しかも、主旨一貫していることとして、創業者精神やそれに端を発すると思われる死生観といいますか、世界観といいますか、人生観ともいえる一本筋が通っているように、私には聞こえます。

 

 その根底には、彼が持つ変わらない価値観があるのでしょう。その価値観が、仕事に対する姿勢として表れているようです。

 

 

 社長やトップ陣には、「経営理念をベースにした口癖を持て」というアドバイスをします。経営理念を、そのままいうのではなく、経営理念に付帯した表現で、経営理念を連想できるような言葉を、自分の口癖言葉にするのです。

 

 また、経営理念実現のための、他社の事例や、本やマスコミから入手した、経営理念内容に関連するような情報を、社員に聴かせるのです。口癖言葉とは異なって、事例関係は、同じことを繰り返すのでは、効果がありません。常に新鮮な情報を取り入れて、管理職や社員に話をするのです。

 

 管理職は、「先日、社長が○○についてお話されていましたが・・・」というように、社長の話を、自分の切り口で咀嚼して話をするのです。勿論、管理職が言うことが、社長の意図とずれないことが肝要であることはいうまでもありません。

 

 管理職が、社長やトップ陣の話をすることにより、社員は次第に自社の社長等の考え方を理解すると共に、尊敬の念が芽生えてきます。その結果、社員が、取引先や顧客など外部の人と話をする時に、「うちの社長は、○○なのですよ」とか「うちの社長は、常々○○のようなことを話してくれます」というような話をするようになります。

 


 

■【あたりまえ経営のきょうか書】

  https://blog.goo.ne.jp/konsarutanto

 


■【あたりまえ経営のきょうか書】 1-41 【経営者分析】 経営者が自分自身を知ることに挑戦

2020-12-19 07:31:00 | 【経営者】 経営者分析

■【あたりまえ経営のきょうか書】 1-41 【経営者分析】 経営者が自分自身を知ることに挑戦 

■■ 1 経営トップは、このようにして変身せよ

 

 リーマンショックやコロナショックにより、多くの経営者・管理職・ビジネスパーソンが自信をなくしてしまっています。一方で、過去の成功体験から、時代の変化に気づかずに、従来の延長線上で事業を続けている人達もいます。

 激動の時代に、不況感に苛まされるのではなく、「不況」が「普況」、すなわち不況期でも健全経営ができる企業体力を持つことが、今日、求められる発想法です。すなわち、「不況が、普況で、普況を富況にする」のが、経営者の役割であり、それを支えるのが管理職や、その下で働く人達の成すべきことだと考えます。

 1970年代から経営コンサルタントという職業を通して、感じ、学び、コンサルティングしてきましたので、それをご紹介します。読者の皆様に、それを感じ取っていただけますと幸いです。

 

“真”のプロが実践している発想法と行動術

「あたりまえ経営のきょうか書」


■ 1 経営トップは、このようにして変身せよ ■
 

■1-4 経営者は自分自身を謙虚に見つめて熟知せよ

 謙虚に自分自身を見つめてみませんか。 

 

■1-41 【経営者分析】 経営者が自分自身を知ることに挑戦

 

 「誰しも、自分のことは自分が一番よくわかっている」と考えているでしょうし、そこまで行かなくても、「それに違いない」「そうありたい」「知っていなければならない」と思っているのではないのでしょうか。
 
 ところが、「岡目八目」という言葉がありますように、意外と自分自身を知っているようで、実は気がつかない面をたくさん持っているのです。
 
 人は、しばしば「自分の欠点を直したい」と願います。経営者・管理職やビジネスパーソンから、「自己改造はどのようにしたら良いのでしょうか」という質問を受けることがあります。
 
 一方で、社員研修では、自己紹介ならぬ「他己紹介」というテーマの研修を行うことがあります。また「あなたの長所、よいところは」というテーマで行うこともあります。
 
 その結果、大半の人が、「自分の気がつかなかったことに気づきを与えてもらえた」と、モチベーションを上げることが多いです。それと同時に、「人は、自分のことをよく見ているのですね」という感想も良く聞きます。
 
 
 NHKの「如何にしたらダイエットをすることができるか」という番組で、「わざわざ、ダイエットをしなくても、人は痩せることができます」とゲスト医師が公言しました。
 
 その医師によりますと、「ただ、体重の記録を毎日付けるだけ」と断言したのには、さらに驚きました。小数点以下第二位まで、すなわち10gまで正確に体重測定ができる体重計を用意し、それを、毎日記録し、折れ線グラフにするのだそうです。
 
 たった、これだけのことで、多くの人の体重が減ってきたといいます。
 
 体重の変化を見える化しただけの、この方法は、人間が持つ「改善欲」という見えない心理を利用しているのです。グラフをつけ始めますと、始めは半信半疑であっても、その変化が気になります。グラフが右肩上がりになり始めると、「なぜ、体重が増えてしまったのだろう」と考えるでしょう。
 
 間食が影響しているのではないか、カロリーの高い食品が多いのではないか、運動が少ないからではないだろうか、等々、自然と考えるようになり、それを改善していく方向に生活が変化してゆくのだそうです。
 
 欲望を抑えるようなダイエットをしても三日坊主で終わってしまう人が多いです。ところが、体重測定をし、グラフに記録するだけで、私達は、気がつかないうちに、そのグラフに操られてしまうようです。
 
 もちろん、中には、体重測定すら続けられない人もいるでしょうが、大半の方に効果が見られるとなりますと、やってみる価値がありそうです。
 
 
 経営者・管理職の皆さんとお話するときに、「上に立つ者が変わらなければ企業は変われない」というお話をします。しかし、多くの人が、「この年だから、いまさら自分を改造することなどできっこない」とおっしゃいます。
 
 「人は、器以上に大きくなれない」ということを良く聞きます。しかし、器が大きくなれば、人も大きくなれるのではないでしょうか。それなら、どのようにしたら器を大きくすることができるのかを考える姿勢が肝要です。
 
 「有言実行」で、上に立つ人が、「自分は変身する」と公言してしまうと、やらざるを得なくなります。
 
 私達は、自分の短所だけではなく、長所も知ることにより、生き方が変化して来ます。ただし、人により、変化の度合いが異なります。
 
 上述のように、自分が気がつかない面に気づき、長所はさらに伸ばし、短所はできる限り改善していこうという意識の強さが、その後の成長に大きく変化するのです。公言することにより、自然と自分が変化してゆくのです。

 

 

 

 


 

■【あたりまえ経営のきょうか書】

  https://blog.goo.ne.jp/konsarutanto

 


■【あたりまえ経営のきょうか書】1-42 【経営者分析】 経営者自身が自己分析をする

2020-12-18 07:31:00 | 【経営者】 経営者分析

■【あたりまえ経営のきょうか書】1-42 【経営者分析】 経営者自身が自己分析をする 

■■ 1 経営トップは、このようにして変身せよ

 

 リーマンショックやコロナショックにより、多くの経営者・管理職・ビジネスパーソンが自信をなくしてしまっています。一方で、過去の成功体験から、時代の変化に気づかずに、従来の延長線上で事業を続けている人達もいます。

 激動の時代に、不況感に苛まされるのではなく、「不況」が「普況」、すなわち不況期でも健全経営ができる企業体力を持つことが、今日、求められる発想法です。すなわち、「不況が、普況で、普況を富況にする」のが、経営者の役割であり、それを支えるのが管理職や、その下で働く人達の成すべきことだと考えます。

 1970年代から経営コンサルタントという職業を通して、感じ、学び、コンサルティングしてきましたので、それをご紹介します。読者の皆様に、それを感じ取っていただけますと幸いです。

 

“真”のプロが実践している発想法と行動術

「あたりまえ経営のきょうか書」


■ 1 経営トップは、このようにして変身せよ ■
 

■1-4 経営者は自分自身を謙虚に見つめて熟知せよ

 謙虚に自分自身を見つめてみませんか。 

 

■1-42 【経営者分析】 経営者自身が自己分析をする 

 

 別項でも述べましたとおり、経営理念や企業の理想像などは、経営者の夢を表現した、企業として、あるいは経営者としての生き方の問題でもあります。これを前提として、経営者自身の自己分析を、クリティカル・シンキングの手法を援用して行ってゆきます。
 
 自己分析をしますのに、分析項目を掲げて、それに基づいてゆくと分析しやすいでしょう。ここでは代表的な項目として、「人生観」、「社会観」、「企業観」の参考につきまして見て行きます。もちろん、それ以外でも、重要と考えられる項目がありましたら、追加してください。
 
 それぞねの項目におきまして経営者が持つている側面、あるいは実際に歩んできた道や体験、もともと持つている素質など、事実面を基準に見てみてゆきます。また、それぞれの中で、特別に他の人と異なったり、特徴的な面であったりすることを別項として分析します。
 
 
① 人生観
 
 経営者が、これまでの人生において、どのような道を歩んできたかにより、経営者としての人格形成への影響は異なります。幼少期、少年期を経て、青年期に入る時期となります社会人になるまでの、いわゆる「準備期」の分析は欠かせないでしょう。この頃の体験が経営者としての生き方に大きく影響するからです。
 
 社会に出てから、管理職や経営者になるまでの「社会人初期」では、ビジネスパーソンとして実力養成に影響が出ます。この時期の成功や失敗体験は、経営者となつてからの経営実務に活かしやすいのです。
 
 社会人初期以後は、経営判断力という面の重要が増してきます。この時期にどのような業務を、どのように体験したかや、顧客との接触や社員との交わりのあり方で、経営者としてやっていける素地が固まってきます。それにより、社会に対する見方も異なります。
 
 これらの諸要素に、ウェイト付け、そこから座右の銘といえるものが出てきます。いわゆる、好きな言葉であつたり、口癖といわれる言葉で、企業理念を表現したりするときに重要となります。
 
② 社会観
 
 これまで歩んできた人生の生き方を通して社会観は培われてきました。その経験と共に、現在やこれから社会との関わりをどのようにして行くのかを、細分化し、その項目ごとに見てゆきます。
 
 道徳心や遵法精神は、経営に大きく影響することがあります。多少あくどいことをしてでも企業を継続させようとするのと、反社会的なことはやつてはならないというのでは、企業経営に大きな違いが出てくるでしょう。
 
 それらも含めて価値観の違いというのも要素として欠かせません。
 
 金銭欲が高い人は、儲けという観点にウェイトが置かれます。社会的地位を求める人は、いろいろな団体の役職に就くことに情熱を傾け、社会的名声を得るばかりでなく政治にまで関心を持つ人がいます。中には、ひたすら企業規模を追求する人もいます。
 
 その視点の重点がどこにあるのかにより、経営理念は大きく異なってきます。経営理念には、経営者の生き方が滲み出てくるといえます。
 
 
③ 企業観
 
 人生観や社会観以上に、経営者の企業観というものが、経営理念構築に影響を与えるでしょう。
 
 社会人としてどの様に生きてきたのか、経営をこれまでどのようにしてきたのか、これからどうしていきたいのかは、如実に経営理念に反映されます。経営管理に対する考え方も、経営のあり方が行動に出てきますので、行動面や管理面、その結果、管理職の登用面を含む人事面でも考え方が滲み出てきます。
 
 経営方針の重点度に影響が出るという面では、営業重視なのか、技術重視なのか、その結果開発に対してはどう考えるのか、こねらも経営理念構築には欠かせない要素です。こねらは経営者の出身部門に因ることも大きいでしょう。
 
 営業畑一本できた経営者は、営業重視になることが多く、特にマーケテイングに造詣が深い人は、営業重視と共に新商品の開発重視という視点を持つことも多々あります。
 
 開発というのは、経営者の積極的な姿勢、将来に対する見方にも因るでしょう。
 
 総務や財務部門出身などの経営者の場合には、ものごとをきちんとしないと気が済まない人が多く、企業の規則などルールを重視したり、管理面の強化に固執したりしがちです。
 
 
 このようにして、経営者としての自己分析を行い、それをSWOT分析表に整理しますと、自分自身を客観的に見ることができるでしょう。
 

 


 

■【あたりまえ経営のきょうか書】

  https://blog.goo.ne.jp/konsarutanto

 


■【あたりまえ経営のきょうか書】1-43 【経営者分析】 経営者自身をSWOT分析してみる

2020-12-17 07:31:00 | 【経営者】 経営者分析

■【あたりまえ経営のきょうか書】1-43 【経営者分析】 経営者自身をSWOT分析してみる 

■■ 1 経営トップは、このようにして変身せよ

 

 リーマンショックやコロナショックにより、多くの経営者・管理職・ビジネスパーソンが自信をなくしてしまっています。一方で、過去の成功体験から、時代の変化に気づかずに、従来の延長線上で事業を続けている人達もいます。

 激動の時代に、不況感に苛まされるのではなく、「不況」が「普況」、すなわち不況期でも健全経営ができる企業体力を持つことが、今日、求められる発想法です。すなわち、「不況が、普況で、普況を富況にする」のが、経営者の役割であり、それを支えるのが管理職や、その下で働く人達の成すべきことだと考えます。

 1970年代から経営コンサルタントという職業を通して、感じ、学び、コンサルティングしてきましたので、それをご紹介します。読者の皆様に、それを感じ取っていただけますと幸いです。

 

“真”のプロが実践している発想法と行動術

「あたりまえ経営のきょうか書」


■ 1 経営トップは、このようにして変身せよ ■
 

■1-4 経営者は自分自身を謙虚に見つめて熟知せよ

 謙虚に自分自身を見つめてみませんか。 

 

■1-43 【経営者分析】 経営者自身をSWOT分析してみる 




 すでに経営者自身の分析について、ご紹介をしてきましたが、なにごとも分析のままでは、中途半端な人物像描写でしたありません。その分析をもとに、経営者自身が、どの様な人物で、自分の特質を活かしますと、今後どの様に人生設計をしたら良いのかを明確にすることができます。
 
 SWOT分析表というツールをビジネスパーソンであればご存知でしょう。これは「分析表」といわれますが、諸分析の集約・整理にも使えます。ここでは、これまでの分析結果の集約をSWOT分析表に整理し、自分自身が、どの様な人物なのか、鏡を見て、絵に描くように、SWOT分析表を鏡として、自画像を描こうという手法です。
 
 SWOT分析表は、4つのセルに分かれていて、各セルに名前がついています。その頭文字がSWOTですので、SWOT分析表と呼ばれることは周知の通りです。自己分析という視点ではありますが、ここでも、一般的なSWOT分析表の使い方は同じと考えてください。
 
 SおよびWは、自分自身のことについての強みや弱点、OおよびTは、自分自身では、コントロールできないような外部要因が分析対象となります。
 
S:strength 強み
 
 自分自身の長所というのは、意外と気がついていないのです。自信があること、他の人と比べて平均以上であること、好きなこと、やってみたいこと、過去に誉められたこと等々を列挙します。
 
 自分一人では、なかなか出てこない場合には、別項でも紹介していますが、「他己紹介」とか「長所探し」というような人事研修手法を仲間と共に行うとよいでしょう。
 
W:weakness 弱点
 
 欠点のない人はいません。謙虚に自分の欠点を列挙してみてください。それに加えまして、自分が苦手と思っていることなど、思いつくままに、一人ブレインストーミングをやってみて下さい。
 
 過去に複数回失敗したり、大きな恥をかいたりしたことから弱点といわれることの中で、自分自身が弱点と思うような項目があれば、それも追加します。
 
O:opportunity 機会
 
 機会というのは、外部環境の中で、自分にメリットがあったり、その条件を活かして時流に乗ったり、自分がやりたいことを連想して、それを活かせたりするような環境や条件を考えたりします。
 
T:threat 脅威
 
 脅威というのは、機会の逆で、自分が生きていくことに対して、足かせになるようなことを記述します。
 
 自分がしたいことややろうとしていることにとって、阻害要因・ディメリットとなるような事項が対象となります。
 
 
 以上は、一般的なSWOT分析表と何ら変わりはありません。

 

 


 

■【あたりまえ経営のきょうか書】

  https://blog.goo.ne.jp/konsarutanto

 


■【あたりまえ経営のきょうか書】1-44 【経営者分析】 経営者自身が「自分とは」という人物像を描く

2020-12-16 07:31:00 | 【経営者】 経営者分析

■【あたりまえ経営のきょうか書】1-44 【経営者分析】 経営者自身が「自分とは」という人物像を描く 

■■ 1 経営トップは、このようにして変身せよ

 

 リーマンショックやコロナショックにより、多くの経営者・管理職・ビジネスパーソンが自信をなくしてしまっています。一方で、過去の成功体験から、時代の変化に気づかずに、従来の延長線上で事業を続けている人達もいます。

 激動の時代に、不況感に苛まされるのではなく、「不況」が「普況」、すなわち不況期でも健全経営ができる企業体力を持つことが、今日、求められる発想法です。すなわち、「不況が、普況で、普況を富況にする」のが、経営者の役割であり、それを支えるのが管理職や、その下で働く人達の成すべきことだと考えます。

 1970年代から経営コンサルタントという職業を通して、感じ、学び、コンサルティングしてきましたので、それをご紹介します。読者の皆様に、それを感じ取っていただけますと幸いです。

 

“真”のプロが実践している発想法と行動術

「あたりまえ経営のきょうか書」


■ 1 経営トップは、このようにして変身せよ ■
 

■1-4 経営者は自分自身を謙虚に見つめて熟知せよ

 謙虚に自分自身を見つめてみませんか。 

 

■1-44 【経営者分析】 経営者自身が「自分とは」という人物像を描く
 



 経営者自身の自己分析にSWOT分析表を利用する方法を別項でご紹介しています。
 
 SWOT分析表は、処々で使われていますが、分析した後、それをいかに活用するのかが問題で、SWOT分析表を活用し切れていない人も多いようです。
 
 活用法が中途半端な分析で終わりにしないためには、「9セルSWOT分析表」として利用することをおすすめします。
 
 図のように、内部環境分析の下に「C:character 特質」、外部環境分析の下に「A:action  対処」というセルを付加します。また、プラス面でありますSセルおよびOセルの右に、「E:expansion 伸張」をマイナス面のWとTの右に、「I:incubation 克服」というセルを追加します。
 
 右下の空欄に「M:myself 集約・戦略」というセルを追加し、ここにSWOT分析の結果を集約します。
 
C:character 特質
 
 ここでの「特質」とは、分析者自身の①「強味(S)」と②「弱味(W)」から浮かび上がってきます、分析者の特徴を文章、または箇条書きで記述します。
 
 この分析の目的が「経営者の自己分析」ですので、後ほど行う作業がスムーズに進むような記述がよろしいでしょう。
 
A:action  対処
 
 外部環境とは、個人としては動かしようのない、外的要因です、③「機会(O)」と④「脅威(T)」の集約となります。
 
 時代背景、経営環境という観点での捉え方をします。
 
E:expansion 伸張
 
 経営者が、経営を行う上で、追い風となる③「機会(O)」を、自分の長所であります①「強味(S)」をいかに活かすかという観点で、「伸張(E)」を記述します。
 
 これからの飛躍の原動力になる力の源泉となるとよいですね。
 
I:incubation 克服
 
 「克服(I)」欄は、経営者が抱える②「弱味(W)」や④「脅威(T)」にたいして、いかにして対峙し、克服していくかを記述します。
 
 incubationには、克服という意味はありません。「育てる」とか「産み出す」というような意味合いですので、それを勘案して検討して下さい。
 
M:myself 集約・戦略
 
 Mは、自分自身の人物像という意味として、myselfの頭文字から命名されています。また、「対処」という意味であります「counter measures」のMでもあります。それを「戦略」という意味の「strategy」という言葉の代わりに用いています。
 
 自分自身の人物像という観点で集約したり、今後、どの様に生きていくべきかという観点で自分の考えを整理したりします。
 
 
 たかが自己分析のために、この様に時間をかけるのは、時間の浪費でしかない、というご意見を良く聞きます。確かに時間はかかりますが、その過程で、いろいろなことを考えたり、自分の中に潜むものを引き出したりすることができて、新しい発見があります。
 
 私達は、日常業務の忙しさにかまけて、自分の考えを整理する時間を持たなくなってしまっているような気がします。
 
 私事で恐縮ですが、毎年正月に、自分自身を見直し、その年をいかに生きるかを考えるようにしています。

 

 

 

■【あたりまえ経営のきょうか書】

  https://blog.goo.ne.jp/konsarutanto