
そして3日目、早朝の大きな地震で目覚めた。
この日は出張に来て一番忙しい日。前日の睡眠不足もあり疲れはピークに達していた。草臥れた様子が顔にも出ていたのだろう。食事を終えて部屋に戻ろうとすると、「今日はキツいよね?」と彼女が声をかけた。キツいのは間違いないのだが、それ以上に異性として意識している自分、彼女も多分そう。「いいよ、大丈夫だよ」と言うと、嬉しそうに抱きつこうとしてきた。
瞬時にこれは拙いと思い、自分の部屋のドアを開けて中に入れた。「今日はkoolhandさんの部屋?」と言いながら、ベットに座る彼女。悶々とした気持ちが頭を擡げる。会話だけ弾ませて終わらせようと、話始めると、「今日は飲まないの?」と可愛い声で囁かれた。
頭の中で葛藤が始まった・・・
Pizzicato Five - 誘惑について temptation talk