恒例となりました、一年生の凧作り教室です。
今日のゲストティーチャーは、長年、凧を作って、日本、世界のあちこちで凧を上げてきました、藤田祐幸さんです。(私の父です)
日本の伝統の凧を、本物の材料で、作ります。
和紙は、みなさんもご存知のとおり、昨年、無形文化遺産に登録されました。
日本の伝統的な手漉きの和紙技術が、世代を超えて受け継がれ、地域社会のつながりを生んでいると評価されてのことでした。
これは、偶然、古本屋さんで見つけた古い本です。なんと、物理学の最初の教科書とのこと。
この和紙の本、大変古いものなのに、しっかりとしていて、持ってみるとフワッと軽いんです。和紙の丈夫さと質のよさがこの一冊の中にも現れていますね。
今回の凧作りに使った和紙は、京都の黒谷というところで作られている大変貴重な紙で、破けにくく、丈夫なものです。
黒谷は、京都に残る数少ない紙郷です。 機械化が優先される世の中で、変わらず昔の手法を残し、自然のままに作る伝統技術を守る和紙の秘郷として、知られているところです。
子供たち、何気なく絵を描いた紙が、そんなすごい紙だったこと知り、嬉しそうです。
さて、絵を書いてもらったこの和紙に竹を貼るわけですが、どの指でのりをつけましょうか?
「親指と人差し指は、折ったりのばしたり・・たくさん仕事を持った指なので、のりでベタベタしたら困りますね。だから使いません。」
「これは、薬指。お薬をつける大事な仕事を持っているので、これも使いません。」
「これは? 小指。これは、一番大事な仕事を持っています。」
「何?」
「これは、約束をする指です。一番大事な指ですね。」
「わあああーーー」
確かに、一番大事な指ですね
「そこで、一番ひまな、中指に、のりをつける仕事をしてもらいましょう!」
子供たちは、真剣な眼差しで、話を聞いています。
さあ、教わったように、中指にのりをつけて、竹を貼っていきます。
どの子も、真剣!!
竹を貼ったら、糸を結びます。
結構これが、難しい。校長先生も手伝ってくれます。
最後に、竹の交わったところに、糸を通します。
一年生だって、ほら、大丈夫。ちゃんと針でしっかり糸を通すことができました。
しっぽを貼って、出来上がり!!
凧には、子どもたちの思い思いの夢が描かれています。
すっと吹いた風に、ふわっと凧をのせます。糸を出しては引いて、糸が張ったら、また出して・・・。
風とやり取りしているうちに、どんどん空高く上がって行きます。
子どもたちの糸巻きの糸、出せるだけ出してしまって、もう糸がないのが、わかりますか?
ぜーんぶ、空に出してしまったんです。すごいでしょ!!
みんなの夢の凧、こんなに高く上がりました。どの子の顔も満足げ!!
今年の凧作りも大成功! よく頑張りました
2月1日の「春を迎える会」で、この凧作りのことも発表するそうですよ。
小さな学校の、素敵な毎日。雪浦小学校な、ワクワクがいっぱいですよ