『嫉妬』

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「ちょっとメールが入ったみたい、ごめんねっ。」

女はバックからおもむろに、携帯電話を取り出すと、
さっと画面を確認して、いきなり高速両手打ちで
メールの返事を書き出した。

男はそれをみて思った・・・・・・・・。

「（すごっ・・・・・・・・・。

それにしても、俺とのデートのはずなのに・・・・・・・。
このシーン、もう５回目だぞ。

なんで彼女と携帯くんの保護者の気分を味わうはめに
なるんだろう・・・・・・・・。


ほんと、携帯電話を使う時は、大切に扱っていて、
俺にはぞんざいに・・・・・・・・・。」



嫉妬という感じは、『嫉』も『妬』も女偏（おんなへん）を
使っているのだが、
今の彼は間違いなく、『携帯電話』に対して
『嫉妬』しているようでありまして、

彼女も彼女で、デート中なのだから、携帯の電源を切れば
いいのに、それをわかっていて、わざと
彼を試しているようにも見受けられる光景で
ありました・・・・・・・。


「う～ん、なかなか大変そうだなぁ～～～～。」


こてくんはアベック観察をしながら、
ひとり言をつぶやくのでありました・・・・・・。


「こてくんの日常」より・・・・・・・。


おっと、時間か。『天地人』を見ないと。

でわでわっ。