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今日は、東京国立博物館で開催中の大琳派展に行って来ました。開館とともに入場したためあまり混雑しないうちに展示を見ることができました。
この展示の目玉は、4つの風神雷神図です。俵屋宗達、尾形光琳、酒井抱一、鈴木基一が描いたものです。こんな機会は、今後まずないのでは。
でも、私がもっとも見たかった作品は、酒井抱一の夏秋草図屏風です。何度でも見たい作品です。この作品は以前に何回か見ていますが、照明のせいで本当の色とちょっと違うような気がしてしていました。今回は、本来の色がわかる明るい展示で本当に満足しました。
また、鈴木其一の秋草・月に波図屏風は、とても楽しい展示がされています。見ていると照明が暗くなり、裏からの照明があたり出すのです。なんと、いままで秋草しか見えなかった画面に月と波が浮かんでくるのです。この絵は、白絹に描かれているのですが、うらに金泥で月と波が描かれているため、裏から光が当たるとこの模様が浮き出てくると言う仕掛けになっていたのです。それから、描かれているすすきと藤袴(たぶん)がピンクなんです。たぶん、好きだったからこの色にしたのかな。同じ作者の夏秋渓流図屏風という作品もすごい作品です。現代の作家が描いたといっても不思議でないモダンな作品です。
言葉ではわかりませんよね、こっそりと写真を撮ってくれば良かったな。