いよいよ2007年も終わろうとしています。
皆様にとって今年1年はどんな年となったでしょうか。
私にとっては言うまでもなく激動の1年となりましたが、のんびりと年越しという気分には到底なれるはずもなく、目の前にあるたくさんの課題と、それを取り巻く諸環境・諸問題に対して、どう1歩目を進めていくのか、どうアプローチしていくのかということを考えながら年を越すことになりそうです。
今日の新聞を見ていて“「子供」たちが多過ぎる”という見出しの記事に目がとまりました。
この記事は、「日本システムの不調」と題した内田樹氏による記事でした。
政治も医療も教育も年金も、日本のシステムがうまく機能していない中で、国民も危機意識は共有できているが、これに対してどう応じるかで国民が2分される。
それは「誰か何とかしろ」という告発と叱責の言葉を口にする人と、「困った何とかせねば」と青ざめる人という2つのパターン。
システムの不都合をとがめることはシステム保全のためには必須のことであっても、全員が不調を指摘するだけではシステムはそのまま崩壊するにもかかわらず、その不調を専一的に批判するだけで補修の義務を免除されているものを人類学的に『子供』と呼ぶ。
子供はシステムの制度設計や運用にこれまで携わってこなかったからシステムの不調に責任がなく、だからこそ子供には思い切りシステムを批判する権利がある。
一方で、そうしたシステムのメンテナンス、つまり自分の与えられた割り前についてはきちんとした仕事をするのが『大人』である。
しかし、その『大人』が安定しきったシステムの中で、その安定性を過大評価し、「自分達がすこしくらいさぼってもシステムは揺るぎなく磐石である」と信じ、その保全は「誰か自分ではない大人が引き受けてくれるはずだ」「誰かが何とかしてくれるだろう」と考える『子供』になってしまった。
子供たちだけしかいない社会システムがこの先どれだけ持つか分からない。
大まかですが、このような内容の記事でした。
「誰かが何とかしてくれるだろう」と大部分の大人が考えるようになり今のような社会になったとすれば、批判する側に回ってばかりではなく、一人ひとりが「困った。何とかせねば」と汗をかかなければ変わっていかないということでしょう。
日本全体、もちろん益田市にもこうしたことが言えると思います。
私自身、自分自身を省みながらこの記事を読みました。
無責任な批判で終わることなく、益田市のために汗をかき続ける『大人』になれるよう、まだまだ努力していかなければなりません。
皆様のご指導の程よろしくお願い致します。
さて、このブログをご覧頂いている皆様。今年1年お世話になりました。
政治のことなど全く分からないという若い世代の方から、現役議員の皆さんまで、幅広い年代の皆様にご覧頂いていますこと御礼申し上げます。
「もっと分かりやすく」とか「もっと過激に」とか「こんなことも知らんのか」とか「もっと高いレベルで」とおっしゃられる方もおられ、それぞれにとって十分な内容とは言えないかと思いますが、来年も議員活動の一つとして、地道に更新を続けて参りますので、それぞれのスタンスでお楽しみ頂ければと思います。
それでは、皆様良いお年をお迎え下さい。
2008年もよろしくお願い致します。
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