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益田市学校給食のあり方検討会

今日は益田市学校給食のあり方検討会の傍聴に行きました。

益田市の学校給食の状況は、現在、旧益田市の吉田小学校にある共同調理場と、旧美都町の美都共同調理場で行われています。
これらの調理場ですが、それぞれ益田市の方が築後39年、美都町が31年と、どちらも30年以上経っている建物で、老朽化が進んでいて、学校給食法の衛生基準法に即した給食の提供をしていくことが難しくなっている状況にあり、新たな施設設備が必要となっている状況があります。
もちろん、益田市の財政状況を考えると新たな施設整備をすることは非常に困難で、平成18年度にPFI手法での建設可能性調査を行っています。

そうした流れの中で、今年度立ち上がった「学校給食のあり方検討会」で、10月31日に1回目が行われ、今日は4回目の検討会です。

今日の検討会は、委員の皆さんのPFIについての理解を深めるための研修として、実際にPFIの導入事例に多く関わってきているという山陰合同銀行の地域振興部の方による話があり、その後、会議という形で行われました。

これまでの検討会内でもPFI導入に関して様々な不安な意見が出ていたようですが、全国の事例を見てもその導入までの経緯において主に次のような意見が出ることが多いようです。
 ・「食の安全」は確保できるのか。
 ・民間に任せて大丈夫。
 ・民間の業務範囲はどこまで。
 ・民間事業者が破綻した場合給食の供給はどうなるの。
 ・地元の食材は活用するのか。
 ・地元食材を重視することで食材費は割高にならないのか。
 ・より良い給食に向けて職員、保護者の声は反映されるのか。

研修では、これらの点について、仙台市・新野村学校給食センターPFI整備運営事業の例を通し、厳格な契約によりあらゆる事象やリスクに対応していくことが大切という話がありました。

給食の果たす役割が昔とは明らかに変わってきている時代だからこそ、「益田市として」という独自性が問われています。
あと2回の検討会で答申を出すようですが、“益田市の給食はこうあるべき”という意見を、できるだけたくさんの保護者の声などを吸い上げ、具体的に要求水準書などに反映させることでPFIを導入する場合の理解は得られるように感じました。

私は、PFIの導入についてはメリットが大きいと思っています。
しかし今日の会議での教育委員会の答弁を聞いていても、今の益田市のこの事業に臨む姿勢や、厳格で厳密な契約を交わしても、それを管理する能力が行政側にも問われるという点で、大丈夫だろうかと不安を感じざるを得ませんでした。
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