次の世代のために 今できることを

人づくりを土台にした地域づくり

今月の月刊福祉に「やねだん」の豊重哲郎さんのインタビュー記事が出ていました。

「やねだん」は鹿児島県鹿屋市の柳谷地区の通称。

行政に頼らない村づくりで、全国的に注目を集めている地域です。

鹿屋市串良町柳谷自治公民館長を務める豊重哲郎さんは、地域の自主財源確保のためのサツマイモの生産や焼酎づくりなど、地域を活性化する策を次々と打ち出してきました。

以前からこの「やねだん」の活動を知っていましたが、この記事に改めて目が留まったのは表題となっている「人づくりを土台にした地域づくり」という言葉。

私自身、これまで議会の中で「人づくり」が重要であるということを述べ、その方向性と施策についても提案をしてきました。

主な方向性としては、

 ○様々な世代の「学びたい」に応える生涯学習の仕組みを作るべき。

 ○様々な世代が子どもに関わる仕組みを作るべき。

 ○市役所内の若手人材育成の仕組みを作るべき。

 ○市民参画の新たな仕組みを作るべき。

 ○異業種間の交流を促進し新たな連携の形を作るべき。

言うは易しで、実現するためには今までの施策を部分的に改めたり、やめて新しいものに変えたりといった作業が必要ですが、結局はそれに関わる行政マンや地域の方々の関わり次第で成果が大きく変わってきます。

記事の中で豊重館長は「子ども達や孫、ひ孫が住んでみたいと思う地域文化を地域につくらなければ、人口減に歯止めがかかるわけがない。」と述べていますが、常に次の世代を意識しながら、地域の方々一人ひとりを大事にしながら地域づくりに取り組んできたことが伺える言葉です。

こういう意識を各地域や職場でどれだけ醸成することができるのか、こうした意識を持つ人を育てることができるかということが大切で、そのためにはリーダーが常にそうしたメッセージを発し続けることが大切なのだと思います。


さて、今号では、社会保障制度改革のゆくえという特集記事もありました。

社会保障制度改革に関する集中検討会議で議論が進められており、先日当面の作業スケジュールについても示されていますが、どの分野も財源がどうなるか分からない中で、中途半端な議論でスタートさせてはいけない内容ばかりです。

今の国政の状況では、この先この改革がどうなっていくのか全く不透明です。
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