次の世代のために 今できることを

10年後の益田市に向けた第一歩

行政の課題はたくさんありますが、1つ1つの議論の積み上げや、事業や計画の進捗のチェックや評価・見直し・改善といったことを意識した議論をしていけば必ず解決に結びついていくものばかりだと考えています。

そうした課題の解決も含め、10年間の益田市の方向性を示す第5次総合振興計画が昨年度末に作られています。

私も、第5次総合振興計画の策定にかかわりましたが、そこに参加した市民の皆さんや、市民の皆さんから寄せられたアンケート結果などをもとにしっかりと議論は積み重ねられたと思っています。

しかし、問題は総合振興計画に基づく実施計画です。

これまでもそうですが、立派な計画ができてもそれを実現するために、前期と後期の基本計画と3年ごとの実施計画を作ることとなっています。

この実施計画において、より具体的に予算も含めて優先順位を付けて、より現実的な実施計画がどれだけ作れるのかということが最も大切です。

まさに10年後の益田市に向けた第一歩となる重要な計画がこの実施計画です。

実施計画についてはまだ示されていませんが、『市民・地域が躍動し希望に輝く益田』を実現していくためにはこの実施計画の今後の進捗と、行われる一つ一つの事業効果を丁寧に見ていく必要があります。


議会側が計画の進捗を意識するようになれば、執行部側も自ずと計画を意識せざるを得なくなります。

現在策定中の前期の実施計画がどうなっているか、注視していかなければなりません。


広い面積と急速な人口減少という厳しい条件の中で、次の世代に魅力ある益田市をつなげていくためには、人づくりを柱にしながら、様々な施策を少ない投資で効果的に実施していくことが求められます。

そのためには、人口減少や高齢化を起因とする、既存の仕組みではどうしても無駄や無理が生じてしまうものを、形を変え、新たな仕組みづくりに着実に取り組んでいくことが必要となります。


政治も同様。

これまでのやり方や仕組みでは成り立たなくなっています。

国においても、そして地方議会でも、これまでのやり方、仕組みでは成り立たなくなっています。

これまでの仕組みの中でやって来た、やって来れた方がほとんどですから、自ら変えたり、変わったりということは簡単ではありません。

益田市議会は、この4年間で、議会の提案による条例制定が2本(益田市議会基本条例と地域医療推進条例)。
市民の皆さんにとっては条例づくりと言うと、あまり興味を持ちにくいものであると思いますが、地味ですが、画期的なことでした。

これは、地味に蒔いた改革の種が、芽を出し、実を結んだものでした。

しかし、議会基本条例や議会報告会はあくまでも議会改革の第1歩目に過ぎません。

より機能的な政策提案型の議会にしていくための地味な改革を、惜しまずしていきたいと思っています。
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