koutokusan

日常などで視たもの、感じたことを絵日記風に綴っています。

芭蕉句碑

2016-02-16 08:00:00 | 日記

上総最古の芭蕉句碑元禄時代(1688~1704)の松尾芭蕉が俳聖としてあがめられるようになると、全国各地に芭蕉句碑が建立されるようになった。ここ上総国で建立された芭蕉句碑の最古のものが、安永6年(1777)に建立された笠森寺の芭蕉句碑である。
笠森寺の山門手前の崖の上に三基の句碑が並んで建立されている。中央の句碑が芭蕉句碑であり『五月雨に此笠森をさしもぐさ』左右にはそれぞれ各務支考、渡辺雲裏の『片枝に脈や通ひて梅の花』『すへられて尻の落着く瓢かな』の句碑が芭蕉句碑を守るかのように並んでいる。建立者は笠森村出身の俗名中村義房と称する俳僧故貝であり、故貝の俳諧の師渡辺雲李の17回忌にあたる安永6年に建立されている。句碑建立のいきさつは、故貝の俳書『芭門花伝授』の一節『報恩塚記』や笠森寺境内にある「故貝基碑」によって判明する。 それらによると、故貝は晩年笠森に草庵を結び、天明6年(1726)70歳で没している。その間、江戸と笠森を何度も往来した寄稿文を残している。この3句碑は故貝の直接の師雲李の17回忌を期して、芭蕉、支考の3台の師恩に報いるために、江戸の俳諧仲間や故郷の俳諧村連の協力を得て建立されたことがわかる。・・・・笠森観音ホームページより







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