仏像彫刻と共に歩む侊慶の記録

仏師 紺野 侊慶の記録

台座の修理

2011年04月15日 | 侊慶の作品制作
仏像は、時間が経つにつれ破損したり火事で焼失してしまったり、盗難にあったりと様々な事がおこります。

その為、新たな制作や、部分的に修理を依頼される事がありあます。

今回の仕事は、台座の修理についてお話ししたいと思います。

修理には、いくつかやり方があり、今回の修復方法は破損した部分を付け直し、古く見せる技法でおこないました。

その工程を少しご紹介いたします。




無くなってしまったパーツは他の部分から連想し繋がりを考えます。
場合によっては、粘土を使いパーツを作る場合もあります。





木で無くなった部分を付けて彫り出しました。




そのあと古色仕上げを行ないます。古色仕上げは他の部分と色を合わせ修復する方法を言います。
古色仕上げは技術を伴う為、本職に頼むこともあります。
次回に続く・・・

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