
完成いたしまた。
仕上がりは荒仕上げと言い鑿跡を残した仕上げ方です。
ご本人の写真をずっと見ているとだんだんとその相手と対話しているような気持ちになり自分が吸い込まれて行くような錯覚になりました。
頭の中でどんな方だったんだろうと実際にお会いしている場面まで考えたり、会話をしている様な気分へとなりました。
笑ったり、おこったり、ほほえんだり、眉間にしわをよせたり、苦笑いしたりと様々な表情見せてくれるようになったのです。
その感覚を頼りに少しずつ鑿を入れていきました。
寸法も割り出しましたが最終的に生きているような表情を出すには多彩な感覚が問われる事を改めて痛感した仕事でした。

こちらの方ですね。
故人であれば親類の方々の想いもありますので、写真では表現できないお人柄を表すのは至難の業ですね。