仏像彫刻と共に歩む侊慶の記録

仏師 紺野 侊慶の記録

彫刻刀3

2009年05月12日 | 仏師として

彫刻刀の種類についてお話しいたします。

まず大まかに叩き用と仕上げ用の彫刻刀にわかれます。

さらに削る部分が平らな彫刻刀と丸い彫刻刀の2種類に分かれます。

平らな彫刻刀の中には平と小刀(印刀)があり、特に小刀は私自身一番使う道具です。







丸い彫刻刀には深さの浅い彫刻刀から深い彫刻刀まで微妙なカーブをえがいた種類があります。



そしてこれら全部に幅の違う彫刻刀が存在します。

その為、それぞれ使う頻度は違いますが、本格的に彫刻に取り組むと叩きと仕上げを合わせても約200本必要になってくるのです。

又、メーカーによっても切れ味や刃の持ち具合、金額と沢山の種類があります。

そして木の堅さにおうじて向き不向きもあるのです。

一概に一番優れている彫刻刀は無いと言う事です。

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