
前回の作業を全体に施し形をまとめます。
ここで光背の良さが決まるのです。
そ
の後整理と言う作業を行ない、ライン一つ一つを整え、減り張りを付け仕上げやすい状態にします。
最後に鑿跡を細かく並べて仕上げを行い完成となります。
頭光(頭の位置にくる部分)

仕上げ前

仕上げ後


仕上げ前 仕上げ後
古い仏像は台と光背が後から作り直されている事が多く、本体を制作した作者とは異なること
があります。
光背や台座は本体と同じぐらい技術が必要となり奧の深いものです。
もし、一式残っていたのなら、どれだけの輝きを放っていたのかと想像してしまいます。
今回制作した光背もあらゆる所に工夫を施しました。
薄い厚みの中にどれだけの立体感が出せるか、空間を開けバランスを保ちより美しく見せたりと工夫を凝らしました。


完成表 完成裏
本体以外にも、全体に注目して頂くと仏像の良さがより分かると思います。
仏像に魅了されることでしょう。