仏像彫刻と共に歩む侊慶の記録

仏師 紺野 侊慶の記録

毘沙門天制作2

2008年04月04日 | 仏像彫刻実演ライブへの道
制作に辺りまず初めに図面の作成に入ります。

この図面は前に毘沙門天を制作した時の物です。

これを元に大きくして三尺(約91㎝)の大きさの毘沙門天を制作したいと思います。

まず初めに見て分かるように縦横に正方形のマス目を書き番号をふります。





大きい図面にも元の原寸図を大きくしたいだけの比率のマス目を描きます。

この場合3.75倍のマス目を描いています。

このようにする事により鼻の位置や顎の位置、手の位置、胸の幅など正確に描くことができるのです。

縮小、拡大と様々な大きさにする事ができる優れた技法です。



この技法は昔から使われており、今でもそのやり方が行われている事を考えると何て素晴らしい事なのでしょうか。

あの運慶、快慶も同じ方法で仏像を作った事でしょう。

時を超えて繋がる伝統をこの先も絶やす事無く伝えていければと思います。

次回は図面の描き方や進行状態をご紹介したいと思います。

お楽しみに!!


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1 コメント

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なるほど~。 (北之新 勝正)
2008-04-06 13:47:52
なるほど~。
仏像が出来上がるまでの工程は,奥が深いですね。
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