そして更に、見れば見るほどこの観音様の工夫に驚かされる点があります。
台座と足の関係
本来、蓮の台座と足の接地面は地面に対して水平に立っていることが基本です。
しかし、この観音様は横から見ると蓮の台座が斜めに作られています。
しかも、正面から見ると左足側の方が更に手前にかたむいています。
私なりの考えですが、そうする事により、より立体感をだす事ができます。
又、足を更に長く見せ、下半身をより美しく表現したかったのだと思います。
この様な製作を行うには、足と台座を一緒に1つの木で彫り出す必要があると、はじめは考えました。
しかし、後ろのすその部分が台座と合わず台座の部分がえぐれているのがわかるでしょうか。
ここから推測するに、本体と蓮の台座は別々に製作したことが分かります。
又、足と台坐に若干すき間があるように伺えます。
そうすると、本体と台座は、別々に彫り、同時進行で製作する必要があります。
角度を微妙に調節し、合わせながら制作しないといけません。
この作業は大変手間のかかる作業です。
ひとつの美を表現するにはここまで手間をかけ、努力をおしまない事が必要なのだと改めて、先人の技術に尊敬と感動をいたしました。
台座と足の関係
本来、蓮の台座と足の接地面は地面に対して水平に立っていることが基本です。
しかし、この観音様は横から見ると蓮の台座が斜めに作られています。
しかも、正面から見ると左足側の方が更に手前にかたむいています。
私なりの考えですが、そうする事により、より立体感をだす事ができます。
又、足を更に長く見せ、下半身をより美しく表現したかったのだと思います。
この様な製作を行うには、足と台座を一緒に1つの木で彫り出す必要があると、はじめは考えました。
しかし、後ろのすその部分が台座と合わず台座の部分がえぐれているのがわかるでしょうか。
ここから推測するに、本体と蓮の台座は別々に製作したことが分かります。
又、足と台坐に若干すき間があるように伺えます。
そうすると、本体と台座は、別々に彫り、同時進行で製作する必要があります。
角度を微妙に調節し、合わせながら制作しないといけません。
この作業は大変手間のかかる作業です。
ひとつの美を表現するにはここまで手間をかけ、努力をおしまない事が必要なのだと改めて、先人の技術に尊敬と感動をいたしました。