私のもうひとつのブログ「kaeruのつぶやき」です、
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これに隣の韓国の「ともしび革命」のことに触れましたが、それに関連してこの本に書かれていることです、
もう一つはスマホだ。(p166)
(2016年韓国の)民衆総決起に参加した人々は群衆の写真を撮ってインターネットで配信した。それが急激に拡散した。画面を見た人が自分も参加しようと考え、ネズミ算的に参加者を増やした。
韓国には日本より2-3年早くスマホが入り、若者だけでなく年配者も使っている。というより年配者の方が若者よりもスマホを使っている。かつて「親指対人差し指の闘い」があった。若者は親指でササッとスマホを操作するが、年配者は人差し指でチョンチョンと入力する。選挙のさいに若者と年配者と、どちらがスマホで多く発信しているかを調べると、年配者の方が多かった。このために「人差し指が親指に勝った」と言われたくらいだ。
韓国の人々がスマホを多用するのには理由がある。韓国では新聞やテレビなどマスコミは日本以上に権力と結びついている。だから民衆はメディアを最初から信用していない。メディアに頼らず、自分たちが発信しようとするのだ。その結果、これだけ大勢の人々が集まり、メディアも報道せざるをえなくなった。つまり民衆がメディアを動かしたのだ。
日本では「せっかく集会をしてもメディアが報道してくれない」という嘆きの声をよく聞く。「ならば自分たちで発信しよう」と韓国の市民は考えるのだ。メディアにお願いするのでなく、メディアを動かそうと考える方が積極的だし効果を期待できる。
日本の年配者は最初からスマホを敬遠しているが、韓国の年配者にならって、今すぐ契約しよう。使い方は若者に教わればいい。そうすれば世代間の交流もできる。