これまで67年生きてきて「指きりげんまん」を使ってきたが意味を知らなかったことのガビーン!でした。
約束を必ず守るしるしとして、お互いの小指と小指を絡ませ、「指きりげんまん、嘘ついたら針千本飲ます……」と誓い合う風習があります。
「指きりげんまん」の風習は、江戸時代の吉原が発祥とされています。吉原には遊郭があり、そこでは遊女と呼ばれるたくさんの女性たちが、男性のお客さんの相手をしていました。 そんな遊女の皆さんも、ひとりの女性です。好意を持ったお客さんに対して、「あなただけは特別です。この想いはずっと変わりません」という真の愛情を示す証として、自分の小指を捧げたそうです。やがて「指切り」が一般にも広まって、「約束を必ず守ります」という意味へと変化しました。
気になるのが「げんまん」の意味ですが、漢字で「拳万」と書きます。「握りこぶし(げんこつ)で1万回殴る」という意味で、つまり「約束を破ったら1万回殴りますよ」という、制裁の思いが込められているそうです。 要するに「指きりげんまん」とは、「約束を破ったら指切りに加えて、1万回殴ってもいいですよ」という、強い意思表示の意味があるのです。
我々はそんな深い意味も知らずに、小さな約束にも「指きりげんまん……」と無邪気に歌って約束していたのですね。