ダンスと音楽と映画の人生~國岡徹

海外のダンス大会優勝を目指す~國岡徹(ダンスインストラクター)
健康とダンスと映画の有益な情報をお届けします。

ダンスインストラクター國岡徹のMUSIC&MOVE [クイーン③]

2020-01-09 12:37:15 | 音楽
ローリングストーン誌の「最も偉大なアーチスト100」
ダンスインストラクターの國岡徹です。
『ローリングストーン誌』が選んだ「最も偉大なアーチスト100」です。
世界で史上最高のミュージシャンは誰?
このランキングは2011年に選出、発表されました。
著名アーチストや音楽専門のジャーナリストにより投票されました。
原題は『Rolling Stone,s 100 Greatest Artists of All Time」です。
歴史に残るロックアーチスト、ソウルバンド、シンガーなどが名を連ねています。
今回は前回に引き続き、クイーン(Queen)の名曲ランキングです。 (~MOVE 國岡徹)

クイーン
第9位「マイ・ベスト・フレンド」(You're My Best Friend)
1976年5月発表。
穏やかで優しいバラード。「クイーンの曲の中で一番キュートな歌」との声も多い。
歌詞も「君がいるから生きていける」など、パートナーへの愛情を素直にに表現している。
作曲・作詞はベースのジョン・ディーコン。
バンドの中でいつも謙虚だったという彼が、自分の妻に捧げて書いた。
当時、電子ピアノを弾きながら曲を作るのがプロの間でも人気のスタイルになっており、ディーコンは自らの曲のアイデアをもとに、フレディ・マーキュリーに電子ピアノで演奏するよう頼んだ。
しかし、フレディは電子ピアノを嫌っていただめ、これを拒否。ディーコンはやむを得ず電子ピアノを自宅に持ち帰り、弾き方をおぼえながら曲を仕上げたという。
アルバム「オペラ座の夜」に収録され、「ボヘミアン・ラプソディ」の次にシングルカットされた。

Queen Live Killers 08 You're My Best Friend

Queen - You're My Best Friend (Official Video)


第10位「ストーン・コールド・クレイジー」(Stone Cold Crazy)
1974年11月
ヘヴィーメタル調の曲である。
クイーンの楽曲の中で最もヘビーな曲の一つ。速いテンポとギター音の歪み(ディストーション)が特徴。
ヘビメタのサブジャンルとして1970年代後半に台頭した「スピード・メタル」の走りとも言われている。
また、1980年代にメタリカなどのバンドによってブームとなる「スラッシュ・メタル」の先駆けともなった。
米の音楽専門「VH1」が2009年に選んだ史上最高のハードロック曲のランキングで38位になった。
フレディ・マーキュリーはクイーンが結成される前の1960年代の後半から、この曲の原型を演奏していたという。クイーン結成後、メンバー全員で断続的に改良が加えられ、3枚目のアルバムに収録された。
 シングルカットはされなかったが、ライブなどでファンに愛された。
最強のヘビメタバンドとされるメタリカが1990年にカバー。
バンドの代表曲となるシングル「エンター・サンドマン」のB面に収録された。
クイーンの幅広い音楽ジャンルのすごさを示す一曲といえる。     
Stone Cold Crazy Queen lyrics Live At The Rainbow '74

Queen - Stone Cold Crazy (Official Lyric Video)


第11位「地獄へ道づれ」(Another One Bites the Dust)

1980年8月
イントロのベースの音が強烈なインパクトを与え大ヒット曲となった。
寡黙で控えめなベーシスト、ジョン・ディーコンが作曲した。                
クイーンとしては異色となる黒人音楽。ロックとファンクが融合し、ディスコ調の曲になっている。
クイーンのファンだったマイケル・ジャクソンがこの曲を気に入り、シングルとしてリリースすることを強く勧めたという。
発売したところ、キャッチーなサウンドが大うけし、クイーン最大のヒット曲となった。
とりわけアメリカでは高い人気を集め、前年の「愛という名の欲望」(Crazy Little Thing Called Love)に続いて2度目の全米1位に。その後も長期間にわたって上位を維持した。
米ビルボード誌が2018年に集計した「歴代シングルチャート」では、堂々の史上43位にランクインした。<映画「ボヘミアン・ラプソディ」でも印象的な使われ方をしている。
フレディ・マーキュリーが他の2人のメンバー(ブライアン・メイ、ロジャー・テイラー)とスタジオで激しい口論をしているとき、横で黙っていたディーコンがこの曲のイントロのベース音を鳴らし始める。
口論がピタリと止まり、フレディが「You wrote that?...That's really good!(それ、あんたが書いたの?すげえいいよ!)」。
そのままボーカルをかぶせ、演奏シーンへと移っていく。
 「Another One Bites the Dust」とは、「また一人倒れていく」という意味である。ギャングの復讐劇の世界のような歌詞の内容になっている。

Queen - Another One Bites The Dust (Live)

Queen - Another One Bites the Dust (Official Video)


第12位「レディオ・ガガ」(Radio Ga Ga)
984年1月
テレビに主役の座を奪われたラジオの衰退を嘆き、その古き良き時代を懐かしむ歌。
1980年代になって音楽専門テレビ局「MTV」が人気を集める一方で、ラジオの存在感は低下しつつあった。歌詞はラジオへの愛情とノスタルジーにあふれている。
独ナチス打倒を誓った英チャーチル首相のラジオ演説(1940年)を想起させる「You've yet to have your finest hour(絶頂期はまだこれから)」というフレーズも登場する。
作曲・作詞はドラムのロジャー・テイラー。
ポップが全盛を迎えた1980年代らしいサウンドである。世界19か国で1位に輝いた。
コンサートでは、サビの部分で観客が両手を高くあげ、頭上で2回クラップするのがお決まりになった。
ライブエイドでも「ボヘミアン・ラプソディ」に次ぐ2曲目に演奏され、最大の見せ場の一つとなった。
映画でもハイライトシーンの一つとなっている。
歌手レディー・ガガの名前の由来となった曲としても知られている。
プロモーションビデオのモチーフは、映画『メトロポリス。極端な管理社会の中、圧政に苦しむ人々をクイーンが解き放つ。
Queen - Radio Ga Ga (Official Video)

Queen - Radio GaGa - Live Aid : Wembley London 1985




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ダンスインストラクター國岡徹のMUSIC&MOVE [クイーン②]

2020-01-08 11:53:06 | 音楽
ダンスインストラクター國岡徹のMUSIC&MOVE [クイーン②]

ダンスインストラクターの國岡徹です。
『ローリングストーン誌』が選んだ「最も偉大なアーチスト100」です。
世界で史上最高のミュージシャンは誰?
このランキングは2011年に選出、発表されました。
著名アーチストや音楽専門のジャーナリストにより投票されました。
原題は『Rolling Stone,s 100 Greatest Artists of All Time」です。
歴史に残るロックアーチスト、ソウルバンド、シンガーなどが名を連ねています。
今回は前回に引き続き、クイーン(Queen)の名曲ランキングです。 
(~MOVE 國岡徹)

クイーン
第4位「ファット・ボトムド・ガールズ」(Fat Bottomed Girls)

1978年10月発表。
痛快なロックンロール。1970年代に流行したグラムロック風の歌。
「Fat Bottomed Girls」とは、お尻が大きい女の子という意味。ある歌手が、胴回りが太い女性たちを讃えるという設定になっている。作曲・作詞はブライアン・メイ。
 2008年の雑誌インタビューでメイは「肉付きの良い女性あるいは男性を好むフレディ(マーキュリー)を念頭に置いてつくった」と語っている。ヘテロセクシャル的な内容ながら、さわやかなコーラスとフレディの愛嬌のおかげで、微笑ましい印象を受ける。
7作目のアルバム「ジャズ」に収録。
 映画「ボヘミアン・ラプソディ」では、初めてのアメリカツアーで全米を駆け回っているシーンのバックに使われている。
Queen - Fat Bottomed Girls (Live at Milton Keynes, 5th June, 1982) (Original Falsetto Mix)

Queen-FatBottomed Girls(Official Video)

Queen + Adam Lambert - Fat Bottomed Girls (Live at Summer Sonic 2014)


第5位「キラー・クイーン」(Killer Queen)
1974年10月発表。
クイーンのシングルとして最初にヒットした曲である。イギリスで2位、アメリカで12位になった。
3枚目のアルバム「シアー・ハート・アタック」に収録されている。半年前に発売された2枚目のアルバム「クイーン II」がイギリスで5位、日本でも26位まで上昇。
勢いに乗るなかでリリースされた本曲と「シアー・ハート・アタック」の成功により、世界的な人気バンドへと躍進した。
作曲・作詞はフレディ・マーキュリー。
上流階級出身の娼婦(コールガール)についての歌だという。
この娼婦はとてもリッチで、マリー・アントワネットのように「(庶民がパンが食べられないのなら)ケーキを食べればいい」と言い放っている、というような内容。
ブライアン・メイの美しく響くギターが前面に押し出されている。
1970年代前半に流行したイギリスのグラム・ロック(魅惑的なロック)の傑作として評価が高い
Queen - Killer Queen (LIVE - HD)

Queen - Killer Queen (Top Of The Pops, 1974)


第6位「タイ・ユア・マザー・ダウン」(Tie your mother down)
1977年3月発表。
クイーンのハードロック・バンドとしての才能が輝く名曲。
歴代のシングルの中でも最もヘヴィーな曲とされる。
コンサートでも人気の高い曲。
作曲・作詞はブライアン・メイ。メイ自身にとっても長年にわたって強い思い入れを持ち続けている曲だとされる。
タイトルの意味は「あんたの母ちゃんをしばいちゃえ」。恋人の両親に嫌われている男が、不平をぶちまける内容の歌詞。
5枚目のアルバム「華麗なるレース」に収録。「Somebody to Love」に次ぐ2枚目のシングルとなった。このアルバムは、前作の「オペラ座の夜」と比べてハードロック色が強めで、それを象徴するかのように本作がオープニングを飾っている。
また、このアルバムは日本で洋楽ロックバンドとして異例の大ヒットを達成。オリコンチャート1位に輝いた。

Queen - Tie your mother down - live wembley HD

Queen - Tie Your Mother Down (Official Video)


第7位「伝説のチャンピオン」(We Are the Champions)
1977年10月発表
音楽史上、最も愛されいるている曲の一つ。
ソニーが2005年、全世界70万人の音楽ファンを対象に行ったアンケートで、 「史上最も好かれている歌」に選ばれた。
マイケル・ジャクソンの「ビリー・ジーン」、イーグルスの「ホテルカリフォルニア」、ビートルズの「イエスタデイ」などをおさえ、堂々のトップ。
みんなで合唱しやすい歌。スポーツの試合で、優勝したチーム(チャンピオン)を讃える際に使われることも多い。シングル盤でB面となった「ウィ・ウィル・ロック・ユー」と同様、コンサートでみんなで盛り上がれる曲として制作された。
作曲・作詞はフレディ・マーキュリー。フレディのピアノソロが泣かせる。
クイーンのライブではクライマックスに使われていた。 間髪入れずにラストのイギリス国歌へと流れる展開は圧巻だった。
タイトルのWe Are the Championsは「俺たちは王者」という意味であり、歌詞の中には「負け犬の出る幕はない」などの傲慢ともとれるフレーズがある。しかし、全体的にみると、勝ち誇るというより、勝利に向けて仲間とともに励ましあい、魂を鼓舞するような内容になっている。
 映画「ボヘミアン・ラプソディ」では、ライブエイドの演奏シーンに登場する。
感動を呼ぶ名シーンである。
Queen - We Are the Champions (Live Aid, Wembley Stadium, 1985)

Queen - We Are The Champions (Official Video)


第8位「愛という名の欲望」(Crazy Little Thing Called Love)
1979年10月発表。
一度聞いたら忘れられないキャッチーな曲。
ロカビリー調で、エルビス・プレスリーのような懐かしいアメリカンロックを彷彿とさせる。
クイーンの曲の中では異色のサウンドだが、ファンにはとても好まれている。
フレディ・マーキュリーのセクシーな低音が魅力。メンバー4人が皮ジャンスタイルで登場したミュージック・ビデオも好評だった。
作曲・作詞はフレディ。ホテルの風呂場でアイデアが浮かび、風呂上りにタオルを巻きながら、ギターを手に10分以内で書いたという。
ふだんはピアノで曲をつくっていたが、「知っているギターコードが少ないおかげで、かえってスラっと曲ができた」とか。
ライブでは、フレディが自らギターを弾く唯一の曲だった。
った。ライブエイドでも演奏されたが、映画『ボヘミアンラプソディー』の中ではカットされている。
 この曲により、デビューから7年目にして初めて全米チャート1位を獲得した。
また、この曲を収録した8枚目のアルバム「ザ・ゲーム」も、アルバムとして初めて全米1位に輝いた。
同アルバムからは「地獄へ道づれ(Another One Bites the Dust)」もシングルカットされ、 こちらも全米1位になり、アメリカでの人気も不動のものとなった。
Queen Live Aid 1985 - Crazy little thing called love

Queen - Crazy Little Thing Called Love (Official Video)

伝説のクイーン特集はまだまだ続きます。



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(~國岡徹)



ダンスインストラクター國岡徹のMUSIC&MOVE [クイーン①] ボヘミアン・ラプソディ

2020-01-07 11:14:32 | 音楽

ダンスインストラクターの國岡徹です。
『ローリングストーン誌』が選んだ「最も偉大なアーチスト100」です。
世界で史上最高のミュージシャンは誰?
このランキングは2011年に選出、発表されました。
著名アーチストや音楽専門のジャーナリストにより投票されました。
原題は『Rolling Stone,s 100 Greatest Artists of All Time」です。
歴史に残るロックアーチスト、ソウルバンド、シンガーなどが名を連ねています。
これからは、國岡徹の独断と偏見で順不同で紹介させていただきます。
今回ご紹介するアーチ―ストは・・・

52位 クイーン
52位とは意外ですが、最近になってブレイクした事もまた事実。世代を超えて愛されるのでしょう。
クイーンはイギリス出身の4人組のロックバンド。日本で最も人気のある洋楽ロックバンドとも言っても過言ではありません。1970年代と1980年代を中心に活躍。オペラとロックを組み合わせた不滅の名曲「ボヘミアン・ラブソディー」(Bohemian Rhapsody)などの傑作を多く生んだ。
 琴線に触れるドラマチックな曲と魂に響くサウンドが持ち味。 「伝説のチャンピオン(We Are the Champions)」「ウィ・ウィル・ロック・ユー(We Will Rock You)」「愛という名の欲望(Crazy Little Thing Called Love)」「レディオ・ガ・ガ(Radio Ga Ga)」「アンダー・プレッシャー」なども時代を越えて愛されている。ちなみに、レディー・ガガの名前の由来は、この「レディオ・ガ・ガ(Radio Ga Ga)からきているそう。
 フレディ・マーキュリーのボーカル、ブライアン・メイのギターを含め、メンバー4人全員が優れた作曲スキルを持ち、力作を作り続けた。
 ライブでのパフォーマンスも伝説的。ボーカルのフレディ・マーキュリーがエイズで倒れるまで、
 世界中を熱狂させた。(フレディは1991年死去)。中でもアフリカ飢餓救済のチャリティコンサート「ライブエイド」(1985年)での演奏は、多くの音楽メディアやファンに史上最高のパフォーマンスとして評価されている。
1973年のデビューアルバムは本国イギリスでは評価が今一つだったが、日本でいち早く熱狂的なファンを獲得した。特に女性に支持され、1975年の初来日公演も大きな騒動になった。
2004年、民放テレビドラマにクイーンの曲が使われたことをきっかけに人気が再ブレイク。
日本独自のベスト盤CD「ジュエルズ」が発売され、洋楽としては異例の170万枚を売る大ヒットとなった。
 2018年に公開されたフレディ・マーキュリーの伝記的な映画「ボヘミアン・ラブソディー」は世界的な大ヒットとなった。日本でも異例のロングランとなり、平成世代のクイーンファンが急増した。
それでは、クイーンの名曲ランキングをご紹介していきます。(~國岡徹)
クイーン名曲ランキング(米)ビルボード誌選出)

1位「ボヘミアン・ラプソディ」(Bohemian Rhapsody)
1975年10月発表。
 音楽史上に残る芸術的なロック。2002年にギネス社が英国で行った「史上最高の曲」を選ぶ投票で1位に輝いた。(2位はジョン・レノン「イマジン」、3位はビートルズ「ヘイ・ジュード」)
自伝映画の題名になるだけあり、クイーンを象徴する歌でもある。
冒頭のアカペラから始まり、ピアノ演奏によるバラード、得意のコーラス・ハーモニーによるオペラ、そしてハードロックとめくるめく変化し、6分の間に異なるジャンルのサウンドがダイナミックに展開される。
まさに唯一無二の独創性。
「音楽のジャンルを超越したい」「今までにない曲をつくりたい」というクイーンの思いの結晶である。それは、1970年代前半にあらゆるアーチストが試みた実験的な音楽「プログレッシブ・ロック」の一つの到達点とも言われる。                 
フレディ・マーキュリーの切なくもドラマチックな歌唱が輝き、ブライアン・メイのギターは魂の解放へと導く。
作曲・作詞はフレディ。クイーンが発足する前の1960年代後半から曲を書き始めたという。
歌詞は「お母さん、僕、人を殺しちゃった(Mama, just killed a man)」という衝撃的な男の告白を軸にしている。 フレディの深層心理を写し出したかのような内省的な内容だが、真の意味についてはフレディを含めメンバーから詳しい解説はない。曲の中盤の「ガリレオ、ガリレオ」という永遠に続くかとも思われるフレーズも有名である。
母国イギリスでは、クイーン初の1位を獲得するなど、世界的なメガヒットとなった。
フレディが亡くなった1991年にもリバイバルで各国のチャート上位にランクインし、英国で再び1位に返り咲いた。
さらに、2018年の映画「ボヘミアン・ラプソディ」の大成功を受けて再ブレイクを果たした。
発売当初は、音楽評論家の間では理解されなかったが、時代がが経つにつれて評価が高まっていった。

Queen – Bohemian Rhapsody (Official Video Remastered)

映画『ボヘミアン・ラプソディ』予告編

2位「アンダー・プレッシャー」(Under Pressure)

1981年11月発表。(共演:デビッド・ボウイ)
1970年代から80年代初頭にかけて伝説的な活躍をした歌手デビッド・ボウイとの共作。
ボウイがクイーンの別の曲のコーラスとしてレコーディングに参加していたときに、スタジオで即興演奏(ジャム・セッション)をしながら、5人(ボウイとクイーンの4名でわいわいガヤガヤと作ったという。
曲の冒頭から繰り返されるベースの音が強烈な印象を与えており、音楽史上最も有名なベースラインの一つとなっている。
1991年に全米1位の大ヒットとなった白人ラッパー、ヴァニラ・アイスの「Ice Ice Baby」において、このベースラインがモロに使用されたことから、再び脚光を浴びることとなった。
(これはヴァニラ・アイスによる無断借用だったが、裁判を経て、クイーンとボウイが作曲者として名を連ねるようになった。)
フレディ・マーキュリーとデビッド・ボウイのボーカルの掛け合いも見事で、フレディの高い声とボウイの低い声が完璧にハマっている。
 クイーンのライブでも定番の曲となった。(ツアーではフレディが1人で歌っている)
 歌詞の内容については「重圧に押しつぶされそうになりながらも、最後は愛によって克服していく」というメッセージだと解釈されている。作詞についてはボウイが中心的な役割を果たしたという。
米ローリング・ストーン誌が2011年に読者投票によって選んだ「音楽史上で最も偉大なコラボ曲」のランキングにおいて、 堂々の2位に選ばれた。(1位はマライア・キャリーとボーイズ・ツー・メンの共作「One Sweet Day(1995年)」)
 この曲が発売された半年後、クイーンはディスコ音楽を大胆に取り入れた新作アルバム「ホット・スペース」をリリース。この曲も収録された。(~MOVE 國岡徹)

 Queen & David Bowie - Under Pressure (Classic Queen Mix)

Queen - Under Pressure (Official Video)


3位「ウィ・ウィル・ロック・ユー」(We Will Rock You)

1977年10月発表。
クイーンの魂を鼓舞する名曲。 ロックの精神がストレートに表現されており、いわゆる典型的な「アンセム・ソング(聖歌)」である。
スポーツイベントで会場を盛り上げる曲としても人気が高い。
また、テレビや映画でシーン盛り上げるBGMとして使用されることも多い。
最後の30秒はギターソロだが、それ以外は楽器を使わず、メンバーが床を踏む音と拍手(クラップ)する音で構成されている。カウント1と2が床、カウント3が手、カウント4が休みで、  「ドン・トン・パッ」という印象的なリズム音が胸に響く。
シングル「伝説のチャンピオン」のB面、あるいは国によって両A面として発売された。
フランスで1位となったほか、その後も世界各地でロングセラーを記録することとなる。

クイーンのライブでもお馴染みとなった。
観客が床踏みとクラップをし、「ウィ・ウィル・ロック・ユー」と合唱するお決まりのパターンが定着する。主にアンコールで使われ、この曲の後に間隔を置かずにそのまま「伝説のチャンピオン」へと続き、最後にイギリス国家「ゴッド・セイヴ・ザ・クイーン」で締めくくる、というのが黄金の流れだった。
1980年代中盤になると、伝説のチャンピオンの前に「Friends Will Be Friends(心の絆)」を挟み、
さらにファンを歓喜させる展開となった。
作曲・作詞はギタリストのブライアン・メイ。
ある日、英国でのライブで、観客が曲と曲の間に地元のサッカーチームの応援歌を合唱していることに感銘を受けた。
「観客が自ら音を奏で、歌えるような曲を作りたい!」と思いから作曲したという。 
 映画「ボヘミアン・ラプソディ」では、メイがフレディにこの曲のアイデアを披露し、みんなで床を踏み始めるシーンが描かれている。
(映画の中のシーン)

6枚目のアルバム「世界に捧ぐ(News Of The World)」に収録された。「世界に捧ぐ」は、従来よりシンプルで明快なロックサウンドを追求した作品。
いわばロックの王道であり、特にアメリカ市場で大ヒットとした。
世界全体の販売枚数は1000万枚を超え、2019年2月現在、クイーンの全アルバムの中で最大の売れ行きとなっている。
Queen - We Will Rock You (Live at Wembley 11.07.1986)
Queen - We Will Rock You (Official Video)
Queen + Adam Lambert - We Will Rock You & We Are The Champions - Live At Rock In Rio 2015


さらに、クイーン特集は続きます。

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(~MOVE 國岡徹)



ダンスインストラクター國岡徹のMUSIC&MOVE[ジョン・レノン] イマジン

2020-01-06 10:41:57 | 音楽
ダンスインストラクター國岡徹のMUSIC&MOVE[ジョン・レノン]イマジン

ローリングストーン誌の「最も偉大なアーチスト100」
ダンスインストラクターの國岡徹です。
『ローリングストーン誌』が選んだ「最も偉大なアーチスト100」です。
世界で史上最高のミュージシャンは誰?
このランキングは2011年に選出、発表されました。
著名アーチストや音楽専門のジャーナリストにより投票されました。
原題は『Rolling Stone,s 100 Greatest Artists of All Time」です。
歴史に残るロックアーチスト、ソウルバンド、シンガーなどが名を連ねています。
1位は、言わずと知れたビートルが栄えある栄光に輝きました。
(~MOVE 國岡徹)
 
1位 ビートルズ
20世紀が生んだ最高のミュージシャン。影響力の大きさは他に類を見ない。ローリングストーンズ誌に限らず、あらゆる分野で史上最高のランキング1となっている。
デビューしから解散までわずか8年。時代を駆け抜けた。
今回は、そのビートルズに関連して、ジョンレノンの曲『イマジン』をお送りします。

ジョン・レノン イマジン(Imagine)


Imagine - John Lennon

想像してごらん 天国なんて無いんだと

ほら、簡単でしょう?

地面の下に地獄なんて無いし

僕たちの上には ただ空があるだけ

さあ想像してごらん みんなが

ただ今を生きているって...
 
想像してごらん 国なんて無いんだと

そんなに難しくないでしょう?

殺す理由も死ぬ理由も無く

そして宗教も無い

さあ想像してごらん みんなが

ただ平和に生きているって...
 
僕のことを夢想家だと言うかもしれないね

でも僕一人じゃないはず

いつかあなたもみんな仲間になって

きっと世界はひとつになるんだ
 
想像してごらん 何も所有しないって

あなたなら出来ると思うよ

欲張ったり飢えることも無い

人はみんな兄弟なんだって

想像してごらん みんなが

世界を分かち合うんだって...
 
僕のことを夢想家だと言うかもしれないね

でも僕一人じゃないはず

いつかあなたもみんな仲間になって

そして世界はきっとひとつになるんだ
 



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(~MOVE 國岡徹)



ダンスインストラクター國岡徹のMUSIC&MOVE[ビートルズ②] レット・イット・ビー

2020-01-04 10:26:58 | 音楽
ローリングストーン誌の「最も偉大なアーチスト100」

ダンスインストラクターの國岡徹です。
『ローリングストーン誌』が選んだ「最も偉大なアーチスト100」です。
世界で史上最高のミュージシャンは誰?
このランキングは2011年に選出、発表されました。
著名アーチストや音楽専門のジャーナリストにより投票されました。
原題は『Rolling Stone,s 100 Greatest Artists of All Time」です。
歴史に残るロックアーチスト、ソウルバンド、シンガーなどが名を連ねています。
1位は、言わずと知れたビートルが栄えある栄光に輝きました。
(~MOVE 國岡徹)
 
1位 ビートルズ
20世紀が生んだ最高のミュージシャン。影響力の大きさは他に類を見ない。ローリングストーンズ誌に限らず、あらゆる分野で史上最高のランキング1となっている。
デビューしから解散までわずか8年。時代を駆け抜けた。
今回は、ビートルズの4位~の曲をお楽しみに。

ビートルズ4位『アイ・フィール・ファイン(I Feel Fine)』

1964年11月発売。
曲の冒頭に、ギターとアンプを近づけた雑音をあえて入れている。
いわゆる「フィードバック双方」の先駆けとなった。ジョンの天才的な音作りやリンゴの奏者としてのテクニックの凄さが聞きどころ。

The Beatles - I Feel Fine

ビートルズ5位『デイ・トリッパ―(Day Tripper)/恋を抱きしめよう(We Csn Work It OutFeel)』


1965年12月発売。
ビートルズ初の両A面となった。「デイ・トリッパ―」は、1日だけトリップする人のことを歌った曲。イントロのギターが秀逸。「恋を抱きしめよう(ウィ・キャン・ワーク・イット・アウト)」は、ポールのワイルドさと、ジョンの鋭さが見事に交差した作品とされている。(~MOVE 國岡徹)

The Beatles - Day Tripper 

The Beatles - We Can Work it Out

     
ビートルズ20位『レット・イット・ビー(Let It Be)』

ここで個人的思いから順位を無視するのをお許し願いたい。
『レット・イット・ビー(Let It Be)』は1970年3月に発売。ビートルズ最後のシングル。最後のアルバムタイトルでもある。ポール・マッカートニーが作詞・作曲した『Let it be』は、ポールが14歳の時に亡くなった母のメアリー(MOther Mary)の口癖だったという。ポールたちが兄弟げんかをした時に「放っておきなさい!」という意味で使っていたそうである。その母メアリーが、ビートルズの解散危機に悩んでいた当時のポールの夢の中に現れて、「レット・イット・ビー(なすがままにして、受け入れなさい)」と慰めてくれたという。
しかし、一般的な解釈では、歌詞の中のMother Maryとはキリスト教の聖母マリアであり、絶望の淵に立つ人を救うための言葉だと受け止められている。曲も宗教(ゴスペル)的なサウンドとなっている。実際、つらい逆境の時に力を与えてくれる曲であり、メロディ、歌、演奏などすべてにおいて最高傑作とされる。

The Beatles - Let It Be - Let It Be (STEREO REMASTERED)

The Beatles - Let it be


リンク
ローリングストーン誌の「最も偉大なアーチスト100」
ビートルズのシングル売り上げランキング(トップ50)

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(~MOVE 國岡徹)