
ローリングストーン誌の「最も偉大なアーチスト100」
ダンスインストラクターの國岡徹です。
『ローリングストーン誌』が選んだ「最も偉大なアーチスト100」です。
世界で史上最高のミュージシャンは誰?
このランキングは2011年に選出、発表されました。
著名アーチストや音楽専門のジャーナリストにより投票されました。
原題は『Rolling Stone,s 100 Greatest Artists of All Time」です。
歴史に残るロックアーチスト、ソウルバンド、シンガーなどが名を連ねています。
今回は前回に引き続き、クイーン(Queen)の名曲ランキングです。 (~MOVE 國岡徹)
クイーン
第9位「マイ・ベスト・フレンド」(You're My Best Friend)

1976年5月発表。
穏やかで優しいバラード。「クイーンの曲の中で一番キュートな歌」との声も多い。
歌詞も「君がいるから生きていける」など、パートナーへの愛情を素直にに表現している。
作曲・作詞はベースのジョン・ディーコン。
バンドの中でいつも謙虚だったという彼が、自分の妻に捧げて書いた。
当時、電子ピアノを弾きながら曲を作るのがプロの間でも人気のスタイルになっており、ディーコンは自らの曲のアイデアをもとに、フレディ・マーキュリーに電子ピアノで演奏するよう頼んだ。
しかし、フレディは電子ピアノを嫌っていただめ、これを拒否。ディーコンはやむを得ず電子ピアノを自宅に持ち帰り、弾き方をおぼえながら曲を仕上げたという。
アルバム「オペラ座の夜」に収録され、「ボヘミアン・ラプソディ」の次にシングルカットされた。

Queen Live Killers 08 You're My Best Friend
Queen - You're My Best Friend (Official Video)
第10位「ストーン・コールド・クレイジー」(Stone Cold Crazy)
1974年11月
ヘヴィーメタル調の曲である。
クイーンの楽曲の中で最もヘビーな曲の一つ。速いテンポとギター音の歪み(ディストーション)が特徴。
ヘビメタのサブジャンルとして1970年代後半に台頭した「スピード・メタル」の走りとも言われている。
また、1980年代にメタリカなどのバンドによってブームとなる「スラッシュ・メタル」の先駆けともなった。
米の音楽専門「VH1」が2009年に選んだ史上最高のハードロック曲のランキングで38位になった。
フレディ・マーキュリーはクイーンが結成される前の1960年代の後半から、この曲の原型を演奏していたという。クイーン結成後、メンバー全員で断続的に改良が加えられ、3枚目のアルバムに収録された。
シングルカットはされなかったが、ライブなどでファンに愛された。
最強のヘビメタバンドとされるメタリカが1990年にカバー。
バンドの代表曲となるシングル「エンター・サンドマン」のB面に収録された。
クイーンの幅広い音楽ジャンルのすごさを示す一曲といえる。
Stone Cold Crazy Queen lyrics Live At The Rainbow '74
Queen - Stone Cold Crazy (Official Lyric Video)
第11位「地獄へ道づれ」(Another One Bites the Dust)

1980年8月
イントロのベースの音が強烈なインパクトを与え大ヒット曲となった。
寡黙で控えめなベーシスト、ジョン・ディーコンが作曲した。
クイーンとしては異色となる黒人音楽。ロックとファンクが融合し、ディスコ調の曲になっている。
クイーンのファンだったマイケル・ジャクソンがこの曲を気に入り、シングルとしてリリースすることを強く勧めたという。
発売したところ、キャッチーなサウンドが大うけし、クイーン最大のヒット曲となった。
とりわけアメリカでは高い人気を集め、前年の「愛という名の欲望」(Crazy Little Thing Called Love)に続いて2度目の全米1位に。その後も長期間にわたって上位を維持した。
米ビルボード誌が2018年に集計した「歴代シングルチャート」では、堂々の史上43位にランクインした。<映画「ボヘミアン・ラプソディ」でも印象的な使われ方をしている。
フレディ・マーキュリーが他の2人のメンバー(ブライアン・メイ、ロジャー・テイラー)とスタジオで激しい口論をしているとき、横で黙っていたディーコンがこの曲のイントロのベース音を鳴らし始める。
口論がピタリと止まり、フレディが「You wrote that?...That's really good!(それ、あんたが書いたの?すげえいいよ!)」。
そのままボーカルをかぶせ、演奏シーンへと移っていく。
「Another One Bites the Dust」とは、「また一人倒れていく」という意味である。ギャングの復讐劇の世界のような歌詞の内容になっている。
Queen - Another One Bites The Dust (Live)
Queen - Another One Bites the Dust (Official Video)
第12位「レディオ・ガガ」(Radio Ga Ga)
984年1月
テレビに主役の座を奪われたラジオの衰退を嘆き、その古き良き時代を懐かしむ歌。
1980年代になって音楽専門テレビ局「MTV」が人気を集める一方で、ラジオの存在感は低下しつつあった。歌詞はラジオへの愛情とノスタルジーにあふれている。
独ナチス打倒を誓った英チャーチル首相のラジオ演説(1940年)を想起させる「You've yet to have your finest hour(絶頂期はまだこれから)」というフレーズも登場する。
作曲・作詞はドラムのロジャー・テイラー。
ポップが全盛を迎えた1980年代らしいサウンドである。世界19か国で1位に輝いた。
コンサートでは、サビの部分で観客が両手を高くあげ、頭上で2回クラップするのがお決まりになった。
ライブエイドでも「ボヘミアン・ラプソディ」に次ぐ2曲目に演奏され、最大の見せ場の一つとなった。
映画でもハイライトシーンの一つとなっている。
歌手レディー・ガガの名前の由来となった曲としても知られている。
プロモーションビデオのモチーフは、映画『メトロポリス。極端な管理社会の中、圧政に苦しむ人々をクイーンが解き放つ。
Queen - Radio Ga Ga (Official Video)
Queen - Radio GaGa - Live Aid : Wembley London 1985
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