先月にK中央病院から転院してきた男性。
40歳。
うつ病を患っており、自殺を図る。
命は取り留めたけど、酸素が脳に行かない時間が長くて脳障害が残り、寝たきりに。
気管切開を受け、胃ろうをつくり生きています。
もちろん会話はできません。
目は開いてても、どこをみているのやら。
40歳なんですねぇ。
見た目、20代くらい。
ふっと目が合うような気がしますが、一瞬だけ。
名前を呼んでも反応なし。
ご両親は最初こそ病院へ来ていましたけど、今では洗濯物を取りに来るくらいになりました。
いずれ療養型病棟へ変わると思われますけど、自宅には帰れません。
その男性一生をどこで過ごすのでしょうか。
そしてもうひとり。
10代からうつ病を患い、おまけに喘息持ち。
20代の女性。
喘息の発作を起こし入院。
発作が起きると精神が落ち込むみたいで、今ではまるで人形のようで。
ハイ、いいえ、くらいしか話をしてくれません。
自殺企図もなんどもあるらしく、ためらい傷があっちこっちに。
それでも、本人見ているより親を見ている方が気の毒です。
どっちが病気かしら?っていうくらい疲れています。
病院へ入院して少し安心しましたって言ってましたが。
お年寄りを抱えているご家族も大変でしょうが、若くして病気になってしまって、それを支える人達も大変だなーと。
特に重い障害の残った寝たきりの40代の男性。
命があって良かったのか、そうでないのか。
ただ、本人は何も感じてないので、幸せです。
気の毒なのは、周りの人たち。
そういう人たちを見るにつけ、体と精神の健康に感謝です。