一時はローマ移籍に合意しながら一昨夏にボルドーからバルセロナからに移籍するも昨夏出場機会を求めてバルサからゼニトに移籍したブラジル代表FWマルコムが「ピッチの上ではすべてを捧げた。」とした上で、「僕は自分の夢を叶えた。CLでもプレーしたし、レアル・マドリー戦でゴールも決めた。穏やかに退団を迎えた。なぜなら、僕はいい仕事をしたからね。」と、バルサに在籍した一年間を振り返りました。
続けてマルコムはバルサについて、「素晴らしい選手たちを擁している。バルサでは、加わる選手がいて、去る選手がいて、そして残る選手がいる。どんなメンバーであろうと関係ない。バルサはあまり変化しないし、システムも大きく変えずに、常に素晴らしいクラブであり続ける。」とコメントしました。
一方で、バルサの絶対的エースであるアルゼンチン代表FWメッシについて、マルコムは「メッシのクオリティーの高さによりクラブの問題が隠れていると思うか?」と質問されると、「イエスだ。一部の選手はそう。」と回答しました。
続けてマルコムは「でもメッシだけでなく、(ウルグアイ代表FW)スアレス、(フランス代表FW)グリーズマン、(クロアチア代表MF)ラキティッチ、(オランダ代表MF)デ・ヨング、(ブラジル代表MF)アルトゥール、(チリ代表MF)ビダル。多くの他の選手もそうだ。メッシだけじゃなくて、チーム全体。メッシは世界最高の選手で、時にクレイジーなことをしながら、バルサを何度も助けてきた。だからバルサのことを話す時には皆メッシのことを話す。彼のやることすべてを考えれば、当たり前のことだ。」と、メッシの規格外の影響力を認めつつ、チーム全体のレベルが高いゆえに時にクラブの問題が隠れていると見解を示しました。
3トップでポゼッションがバルサのアイデンティティーでしたが、元スペイン代表MFシャビの退団でその限りではなくなり、マルコムが指摘する通りその後は戦術メッシが顕著になっている感じがします。
そして、その影響力はバルサのアイデンティティーを築いた元オランダ代表FWクライフの存在を上回りつつあると思います。