年末にレクサスの前を通った際にショールームに新型のLBXが並んでいるのを見かけました。
LBXはCTに代わる新たなレクサスの入門車と思っていて、値上げ基調の中でベースをトヨタのヤリスクロスにすることでSUVという流行に乗りつつもCTの価格帯を維持するものと思っていました。
もっとも蓋を開けると価格はCT以上の印象で、正直割高感があると思いました。
デザインも新しいレクサスになると思う反面、薄味というか。
一方で、緩やかなカーブが連続する道を、道なりに走らずにストレートで走って対向車線も当たり前に走るババアマダムのCTを見ると、ヤリスクロスがベースになるであろうLBXはそんなオバサンにも運転しやすいのではないかと思います。
コンビニもショートカットしやすいでしょうし。
ケチってオプションで付けなかった車線逸脱防止支援システムも、小回りが利きそうなLBXには不要でしょうし。
ただ、それがレクサスに必要なのかと先週まで思っていたのですが、豊田章男会長の掲げるLBXのコンセプト、「本物を知る人が素の自分に戻れ、気負いなく乗れる一台。つまり、週末にTシャツとスニーカーで乗れる高級車がつくりたい」「自分が愛用しているスニーカーのような車」には大いに共感・感銘を受ける部分がありました。
それはフォルクスワーゲンのゴルフ7を所有し、くしくも代車でパサートやアウディのA1やA4にQ2と乗る機会にも恵まれ(もっともそれは望まざるを得ない部分でもありましたが)、そうして辿り着いた境地でもありました。
結局ディーラーのサービスから帰ってこない、サービスに出入りするだけでは、意味がないというか。
最近になってYouTubeにアウディのオーナーっぽいYouTuberが壊れやすいと悪名高いフォルクスワーゲンのDSG及びアウディのSトロニックを労わる運転のコツみたいな動画をアップしているのを見たのですが、それってフォルクスワーゲンジャパンの仕事だと思うと同時に機械とは言っても気を遣うのはちょっと違うと思う訳です。
そして、辿り着いた境地から導き出した答え、内藤剛志の言葉を借りると私の身の丈にあった答えが9代目クワヒロカーのトヨタのアクアだった訳です。
ここでアクアの写真まで貼ってしまうと完全に脱線してしまうのでLBXに話を戻すと、具体的にはYouTubeで豊田章男会長ことモリゾウがLBXのコンセプトを語りながら、自分の愛車の一台だと富士スピードウェイでLBXを走らせる動画に感銘を受けた訳です。
一方で、その動画の終盤でLBXをモリゾウのサーキット仲間に紹介する様子を伺うと、正直愛車を紹介するよりもセールストークに聞こえてきますが。
そもそもモリゾウのLBXは1.5リットルの直3のハイブリッドではなく、来年発売予定を示唆したハイパフォーマンスモデルのモリゾウエディションであって、LBXよりもモリゾウエディションにも搭載されるGRヤリスやGRカローラの1.6リットル直3ターボへの愛の方が大きいとも思いました。
いずれにせよ会社のトップはトップセールスマンと言う方もおられますが、豊田章男会長ことモリゾウはまさにトップセールスマンだと思いました。
後任はCMでニコニコしているだけの印象しかまだありませんが。
そして、僕も週末にアクアでちょっとドライブしたかったのですが、雨模様で先送りしようと思っています。