少し古い話題ですが、ドイツW杯は中々おもしろい大会でした。開幕前のセレモニーは客がまばらだったり、レジェンドたちはわけもわからずピッチをうろちょろしてるし。一体どうなるものかと思ってましたが。少なくとも日韓大会よりはおもしろかったです。
個人的にはドイツを優勝候補に推していました。理由は監督がクリンスマンだからです。現役時代は「黄金の隼」と呼ばれ、ドイツ代表ではキャップ数歴代2位と通算ゴール歴代3位を誇り、’90W杯とユーロ96の優勝に貢献したクリンスマン。クラブチームでもインテルやモナコ、トッテナムにバイエルンと各国の名門チームを渡り歩きました。しかし、クラブチームでの成績は同時期に活躍したFWと比べると正直パッとしません。例えば、セリエAでプレーしたFWと比較してみるとオランダのファン・バステンが得点王6回(オランダ・リーグ4回、セリエA2回)にバロンドール3回、フランスのパパンが得点王5回(全てフランス・リーグ)にバロンドール1回獲得しています。一方、クリンスマンはシュツットガルト在籍時にブンデスリーガ得点王を1回獲っただけです。もちろん所属したチームの差はあるのですが、これは一体何なんだ?
ですが、その謎もドイツ大会前に判明しました。とある雑誌でクリンスマンのインタビューが載ってたんですが、なんでも「クラブチームはこんな生活が1年も続くと思うと憂鬱でやる気がなかったけど、W杯やユーロは短期決戦だからがんばれたよ。」と、当時のクラブ首脳陣が聞いたら激怒しそうなことを平気で言ってました。実際ドイツ大会開幕前の親善試合ではイタリア代表に1-4と大敗、日本代表とは2-2のドローでボロクソに叩かれたクリンスマンですが、W杯本番では見事3位に入賞しました。そしてドイツ中が続投を要望してるにもかかわらず、これからユーロ08予選が始まると思うと憂鬱だったんでしょう。予想通り、辞任(笑)
ある意味すごいよ、この人、、、、。