近所のマツダの前を通ると決算ののぼりが立っていて、テレビを付けるとホンダが決算のCMを流している。
一方で、ネットの方にはマツダの車種の受注停止のニュースが多く見受けられ、ホンダも一時のトヨタのように工場出荷目途の記事を見かけるが、ZR-Vやヴェゼルの納車は半年以上先になるそうだ。
ただ、昨年出店した近所の新古車屋さんには、ほぼ新車のZR-Vが2か月前からずっと展示してあったりする。
日産の前を通ると、先着オーダーのスカイラインのNISMOが展示してあったりする。
昨今納車に関しては長納期と言われ、そんな言葉はこれまでの人生で聞いたことがないと思いつつ、その理由を探るとどれも半導体が不足していると書いてある。
もっとも最近は、先程のホンダの工場出荷目途の記事やちょっと前にもスズキの工場出荷目途の記事を読んでも、『昨今半導体不足で長納期になっていたが』とはあるが、具体的に半導体が不足してZR-Vやヴェゼルの納期が長いとは書いていない。
また、そこまで受注があるのであれば、雇用が増えても良いと思ったりもするが、ホンダや日産に至っては昨今工場を閉鎖したイメージしかない。
トヨタや他のメーカーも工場を増やした印象がない。
逆に増えたのは1万円ポッキリの車検等の維持費込み軽の新車に乗れると謳う販売店や買取業者だったりする。
それも今月オープンしたネクステージはのクチコミを見ると、早くも★★★★★のオンパレードだったりする(これがビッグモーターは★か★★★★★のどちらかで、間を取って★★★だったりする)。
足りないのは半導体ではなく、変わってしまった自動車の生産体制に関する知識だと思う。
思えばプリウスαは、発売して1年経った頃も納車は半年かかっていたと記憶している。
工場が増えない、もしくは閉鎖する中、限られたリソースで作れる台数を作っているだけの話だと思う。
ようは限られた台数の中で限られた台数のみ作るか、もしくはまとめて作っているのかのどっちかかな、と。
一部改良とか年次改良という言葉も最近良く聞きますが、所謂マイナーチェンジのスパンが短くなった印象も受ける。
その方が激しさを増す環境の変化、ようはコストの変化にも収益性を損なうことなく、一定期間にまとめて作って次の生産までに改良を施すことでコストはもちろん品質も安定する方向にもっていけると思う。
実際リコールが少なければ少ないほど、その影響範囲が少なければ少ないほど、収益性も上がると思いますし。
また、それに対するリアクションは、商品の魅力も高めるでしょうし。
それでコストが上がれば、同時に販売価格に転嫁すれば良い訳ですし。