午前中は良く晴れていましたが、午後になって曇り空が広がってきた長野です。湿度が高くないので爽やかではあります。
京都の紫陽花巡りを楽しんで、7日に長野に戻ってから二週間ほど過ぎたのですが、我が家の紫陽花はようやく色が付いてきた段階です。ラベンダーは奇麗になってきました。
昨日、今日と一泊旅行のドライブに行って来ました。「母の日と父の日」のお祝いと言う理屈付けです。我が家の娘も息子も何にも言って来ませんでしたので、「それならば自分達でお祝いしよう」となったわけです。まあ、何となく旅行に行きたい言い訳にも聞こえるのですが。
婆さんが「上諏訪温泉に行ったことがない」とのことでしたので、そこを目的地にして車で出かけました。
最近は、列車の旅の方が楽になって来ていたのでドライブは久し振りです。
行きは、途中、自由に立ち寄ることが出来るので一般道を走ることにして、これまで走ったことの無い「上田市から諏訪湖」に抜けるルートを選択しました。
天気も良く気分の良いドライブを楽しみながら、約二時間で最初の目的地「生島足島神社」に到着。
この神社は「万物に生命力を与える「生島大神」と、万物に満足を与える「足島大神」の二神が祀られている」神社です。創建の年代ははっきりしませんが、800年代には天皇家から寄進がある等、信濃でも屈指の古社で、真田家からも崇敬されていたようです。社殿は昭和になってから建て替えられています。
私も初めて訪れたのですが、大きな木に囲まれたなかなか趣のある神社でした。
そこから先は、山を越えて下諏訪に降りていく山道です。山道と言っても片側一車線の道ですので安心して走ることが出来ます。
緑の中を気持ち良くドライブして、一時間程で下諏訪にある「諏訪大社下社秋宮」に到着しました。
諏訪大社は古事記にも記載されている神社で、全国各地にある諏訪神社総本社であり、 国内にある最も古い神社の一つとされています。諏訪湖の南(上諏訪)に上社(前宮と本宮)、北(下諏訪)に下社(春宮と秋宮)とに分かれ、この四社を合わせて諏訪大社と総称されています。7年目毎に行われる「御柱祭」で有名です。
下社秋宮は、風格のある社殿が目を引きます。温泉地にある神社らしい「御神湯」、国歌に出てくる「さざれ石」もありました。駐車場からは諏訪湖が望めます。
昼食を済ませて、下社春宮に向かいます。秋宮からは直ぐ近くです。
春宮は、神楽殿の形は違いますが、拝殿はほとんど同じ形式です。「御柱祭」で使われた御柱が立ててありました。
春宮の近くに「下諏訪を訪れた画家・岡本太郎氏が「こんなに面白いものは見たことがない」と絶賛したことから有名になった「万治の石仏」があります。一度見たいと思っていましたので、「坂道はいやだ、長く歩くのはいやだ」等と言っている婆さんを無視して行って来ました。婆さんはしぶしぶ着いて来ましたが。春宮からは、200メートルほど川沿いを歩いて行きます。
石仏は本当にユニークでした。石仏の「万治」は、この石仏に万治3年(西暦1660年)と刻まれていたところによるもので、この石仏にお願いすれば「すべてが万事治まる」そうです。当然、お願いをしてきました。
今日の宿は、上諏訪温泉です。16時30分頃にチェックイン してから、諏訪湖まで散歩に行って来ました。
諏訪湖は「信州一」の大きさを持つ湖で、「御神渡り」「わかさぎ」「諏訪湖の花火」等で有名です。昔は水質も良かったのですが、環境の悪化に加え、流れ出る川が「天竜川」1本のため浄化作用が進まない等の原因で、対応はしているものの昭和初期のような水質を取り戻すまでにはなっていないようです。それでも気持ちの良い散歩が出来ました。
湖畔には、足湯もありますので入ってきました。婆さんの入浴シーンです。足湯は温まります。
温泉が高く吹き上がる「間欠泉」も見られるのですが、以前ほどの高さまでは吹き上がってこないようです。
一時間程散歩をして、宿に戻りました。
宿の温泉は、「源泉かけ流し」ですが、ちょっと熱めのお湯です。2回入ってしっかりと温泉を楽しんできました。いい温泉でした。
ただ、昨夜、新潟・秋田で「震度6強」の地震があって心配しました。婆さんの故郷「佐渡」も揺れたようでしたので。
今日は、朝になって行動予定を考えたのですが、天気が悪くなるとの予報でしたので、何処にも寄らずに高速道路で早めに帰ってきました。
朝は良く晴れていたのですが。宿の部屋からの諏訪湖の眺めです。
温泉でゆっくり出来ましたし、気分の良いドライブが出来ましたので、満足できる「母の日・父の日」のお祝い旅行になりました。婆さんも「いい休養だったね」と喜んでいましたし。