良く晴れた京都です。湿度が低く京都特有の蒸し暑さが無いので過ごし易いです。
婆さんに「何処へ行きたいか」と聞きましたら、「嵯峨野へ行きたい!」とのことでした。理由は「春に行きたかったのに、行かなかったから」だそうです。私は何処でも良かったので、婆さんにお付き合いすることにしました。
四条烏丸からバスに乗ることにしてバス停に向かいました。嵐山方面のバスに乗る予定でしたが、大覚寺行きのバスが到着したため、それに乗って大覚寺へ行くことにしました。
大覚寺は、昨年の秋に「嵯峨菊」を見に行ったお寺です。
嵯峨野が外国人に人気だと言っても、ほとんどは渡月橋周辺、天竜寺から野宮神社周辺に集中していて、大覚寺まで来る方はあまり見かけません。今日も静かでした。
大覚寺で祇王寺との共通拝観券を購入しました。料金的にもお得です。祇王寺は大覚寺の塔頭寺院となっているため共通券を発行している訳です。ここで問題が発覚。カメラのSDカードを入れ忘れていたのです。婆さんからは「あほ!、抜けてる!」と散々に言われましたが返す言葉がありません。婆さんのスマホで写真を撮ってもらうことになりましたが、「適当に撮るからね!」と約束させられてしまいました。
大覚寺は、「嵯峨御所」とも呼ばれ、嵯峨天皇の離宮が基となっています。平安時代からのお寺なんですね。緑の奇麗になった境内をゆっくり楽しんできました。本堂の前に広がる「大沢池」ものどかでした。
大沢池も散策してきました。「名古曽の滝」跡まで行くつもりでしたが、途中で通行止めになっていました。大沢池は嵯峨天皇が離宮と共に作った人工池です。9月の「中秋の名月」にはここに船を浮かべてお月見「観月の夕べ」 が行われます。
祇王寺に向かう道は「源平物語」にちなんで「源平の道」と言うのだそうです。約25分、こんな嵯峨野の風景を眺めながらのんびり歩いていきました。
途中、曲がる所を間違えたため、清凉寺の境内を抜けることになりました。清凉寺も秋に立ち寄ったところです。
祇王寺に到着です。祇王寺は明治時代に廃寺となりましたが、昭和になって再興されました。平家物語に登場する「祇王・妓女」の尼寺として女性に人気のお寺です。緑が美しいこの時期と紅葉の秋は、特に趣があります。今日も緑色に埋め尽くされた庭が奇麗でした。
少し石段を上がった所には、祇王・妓女のお墓や、平清盛供養塔があります。
帰りは、二尊院、
常寂光寺、
小倉池の横を通り、大河内山荘の下の竹林を眺めながら亀山公園と歩きました。人気の「竹林の小径」は、この時期でも人が多く歩くのを諦めました。
亀山公園の展望台へは、婆さんが「疲れたから行かない」とのことでしたので、桂川に向かって降りる道を進みました。
渡月橋周辺は、人は多かったのですが、橋を渡るのに苦労するほどではありませんでしたので、阪急の嵐山駅から電車で帰ることにしました。
電車に乗ってから、またまた大きなショックが発生。サングラスを嵯峨野のお店に忘れてきたことに気付いたのです。婆さんからは、再度のきついお説教を頂きました。
嵯峨野巡りは良かったのですが、初めと終わりに大きなショックが発生したことで、歩数以上に疲れた散歩になりました。
今日の歩数は、12,060歩。