十人十色、人にそれぞれ特徴があるように北山丸太も一本一本違います。
つるっと綺麗なお肌だったりエクボがあったり、眉間にしわがよってたり…と言うのは冗談ですが、北山丸太は磨丸太・天然出絞・天然絞・人造絞など大きなカテゴリーに分類することが出来ます。
トップページにもラインナップされていますが、改めて北山丸太の種類や用途を見てみましょう。ズラ~リ!
それでは、一つずつご紹介いたします。
北山磨丸太
北山丸太の基本製品です。材質が緻密で節がなく木肌はとてもなめらかで光沢があり、また通直で真円に近く元末の差が少ないのが特徴です。
和洋を問わず住宅や店舗、一般建築の飾り柱、桁、玄関まわり等多用途に使用されています。構造材としても使用可能です。
またお茶室などの数寄屋建築には欠かせないものです。
左側の丸太は天然絞り丸太と言って、天然のやわらかい波状の絞りが見えます。この天然絞り丸太は自然に丸太表面に波状にできるもので、バランスよく絞り模様の入ったものは大変珍しく、主に床柱に使用されます。
北山人造絞丸太
木肌に波状に出る天然絞りを人工的につけた商品です。伐採の2~3年前に箸状の材料を幹に巻き付けて絞り模様をつけたもので、床柱として一般的に使用されています。
箸状材料のいろいろ。巻き付け方にも技術が必要です。
北山天然出絞丸太
木肌に自然にコブ状・波状の凹凸(絞り)ができたもので、品種や地質、日当たりによって様々な表情がみられます。バランスの良い絞り模様の天然出絞は大変希少で、価値が高いとされ、主に床柱として使用されています。
北山ちりめん絞丸太
天然絞丸太の一種です。出絞はコブ状・波状に突出しているのに対し、この品種は溝のような絞りが特徴で、非常に希少な品種です。 主に床柱に使用されます。
北山タルキ
北山丸太の垂木(タルキ)用材。無地が特徴で太さ約3~6センチ程、元末の差があまりなく、茶室や数寄屋建築に利用されますが、最近では手すりやルーバーなどの装飾用としても使用されています。
上の写真では太さが判りにくいので、磨丸太と並べてみました。
いかがでしょう?北山丸太と一言でくくっても、このように色々な種類がありそれぞれ独特の方法で鍛え上げられています。(笑)
一般に化粧材として使われる北山丸太。それは使われるお部屋にマッチするもの、そしてそこに住む人の好みで選ばれます。
筋肉隆々が好きな方は天然出絞、ツルっと毛のないお肌がお好みの方は磨丸太、というように(アレ?)
さて次回はさらに木目の美しさを際立たせた加工の例や新しい家具をご紹介しましょう。お楽しみに!