「京都・北山丸太」 北山杉の里だより

京都北山丸太生産協同組合のスタッフブログです

北山杉のお箸・・・なかなか素敵ではありませんか?

2015年04月22日 | 北山杉加工品

 先日、突然のお電話がありました。

「たしか北山杉のお箸がそちらにあったと思うのですが・・・(当組合のあります

北山杉の里総合センターのイベントに参加して頂いたことのあるお客様でした)

すぐに送ってほしいのですが」とお急ぎのご様子。

ご要望の数だけ在庫がありましたので、詳しい事はお尋ねせず、すぐにお送りしました。

 

その後、お話を伺う機会がありましたので、どのような使い方をされたのか伺うと、

4月19日 the terminal kyoto(仏光寺通新町下る)という京町家であった

京都山城農協 婦人部の方が作られたおばんざいランチの菜ばしに使用されたとのこと。

 

このように小物にまで気を配ると、場の雰囲気がぐっと上がるのですねぇ

素敵なこだわりの京町家、旬のたけのこを使った美味しそうなランチに

北山杉のお箸が脇役として参加できた事をうれしく思いました。

色々なご縁で北山杉を使っていただき感謝です。有難うございました

 

そしてカフェも併設されているこだわりの京町家、是非とも行ってみたい場所になりました

(祇園祭りの岩戸山の真ん前らしいです。)

 


桃の節句

2014年02月27日 | 北山杉加工品

春まだ遠き北山杉の里です。

日陰の山肌には雪が残り、風に揺られて杉林の梢が靡いています。

そんな山間の里にも小さな春が…

 

 ♪灯りをつけましょ雪洞(ぼんぼり)に…

とはいきませんが、床の間に北山杉で作った雛人形を飾りました。

雪洞、桃の花の代わりに北山杉で作った梅の花の照明を添えて桃の節句を迎えます。

 


ぐい呑で一献!

2013年11月14日 | 北山杉加工品

「北山しぐれ」と呼ばれる雨が降るようになりました。

北山杉の里に早くも冬が訪れた様です。

今まで晴れていたと思っていてもいつの間にかにわか雨…

そして気づかぬうちに陽射しが広がる。

空気は冷気となり山間を包みます。

そしていずれこの雨は雪へと変わって行くでしょう。

 

冷えた体にはお鍋やおでんで体を温めて、ちょっといっぱいの熱燗が心を癒してくれる季節になりました。

五臓六腑に染み渡る熱燗のお供に北山杉の垂木で作った「ぐい呑」は如何でしょうか?

熱燗で心が癒されて、目愛でて感じるやさしさと手に触れて感じる木の温もり…

今回、㈱ウイズ・クリエイトさんと提携してレーザー加工でネームも入れられます。

直径5cm程のすべすべとした木のやさしい肌触り…

木の温もりに癒されながら日本酒で一献!

お酒も一層すすみそうですね(*^。^*)


お店のお猪口に、また企業・団体様のロゴを入れて記念品などに如何でしょうか。

 

 ■株式会社ウイズ・クリエイト

http://www.with-create.co.jp

 

◎ご興味のある方、ご質問のある方は、

電話・メール又はFacebookよりお問い合わせください。

 

京都北山丸太生産協同組合

電話075‐406‐2955(代)

mail:info@kyotokitayamamaruta.com

facebook:https://www.facebook.com/kitayamamarutaseisankumiai

 



 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


The making of 「素材の素」.

2012年12月10日 | 北山杉加工品

日ごとに寒さが増していくようになりました。既に雪の影響で列車や飛行機にも影響が出ています。

朝、バケツに張った氷。少し陽が射してくると樹々を包んだ霜が雫となり、冬の青空には静謐な空気が漂います。

そしてまた水彩画のような白い線、飛行機雲。

旅客機は人々を安全に運ぶだけでなく、より心地よく機内で過ごせるよう様々なサービスが提供されています。 

 

機内誌もその一つ。ANAは毎月「翼の王国」を発行し、持ち帰る方も多いほどその内容は充実しています。

その中で、デザイナーの小泉誠さんが隔月連載しておられるコラム、「素材の素」の取材のため北山杉の里に来られたことは少し前にお伝えしました。

一体、どのような誌面になるのかとても楽しみにしておりましたが、先日「翼の王国」12月号が届きました。

コラムを拝見しながら、取材のあれこれを懐かしく思い起こします。今回は、その時のメイキング写真です! 

 

ここは・・・来られたことのある方なら一目瞭然! 美しく手入れしてある北山杉が一望できます。小泉さんもスタッフの方々も「おぉ~~!!!」

人気のある草もち屋さんの隣です。まずは撮影の前に草もちを購入されましたよ。そして季節がら飛び交っていた赤とんぼにも夢中で、ライターさんの帽子に止まったアキアカネにシャッターチャンス! まだまだ回るところはたくさんありましたが、幼い頃に帰ったようなひと時でした。 

 

次は皮剥きの実演です。手によるものと機械と両方ご覧いただきました。職人の手により見事に剥けていく荒皮の様子、剥けたばかりの木肌のしっとりしていること!じっと見つめておられます。

 

小泉さんも丸太の切れっ端を持って皮剥きに挑戦?楽しそうです。

 

小泉さんが剥きたての立派な杉皮を持ち上げて「重いなぁ!」

状態のいい皮は商品になります。自然のままを生かした色や風合いは日本建築には欠かせない要素でもあった時代がありました。侘び寂びは外から見れば日本人独特の雰囲気のように言われますが、本来モノを大切に使い自然とともに暮らすという考え方から生まれたものかも知れません。

今では時間効率が良いことから高水圧の機械で剥くことが多くなり、細かく砕け散った皮は燃やしてしまいますが、例えば手漉きに混ぜて和紙にしたり消臭剤に使われたり、リサイクル・リユースもされています。 

 

さて誌面を見て最初に驚いたのが、タイトルの大きな文字とともに北山杉の緑ではなく「水」の写真であったこと。

これがその撮影シーンです。先にも書きましたが夏の集中豪雨で菩提の滝へ行く菩提道はところどころ陥落してとても危険な状況でした。

にもかかわらず、小泉さんとスタッフさんは強行突破! 

 

滝を撮影するカメラマンさん。

普段ですと何とか靴のまま向こう側に渡って滝を正面から見ることが出来るのですけど、水かさが増してとても無理。こんなこともあろうかと長靴を履いていたので、お貸ししました。お役に立てて幸いです。(笑) 

 

もう水が冷たく感じられる筈なのに皆さん裸足になって菩提の砂を集めて撮影をされました。

ここに時間をかけたのも、小泉さんの「菩提の砂」への想いが強烈だったことが今なら理解できます。

これまで様々な取材を受けましたが、大抵は杉木立や大きく聳える台杉などの写真が前面に出されています。

けれど「素材の素」の一面は繊細な表情の砂と、そこにたゆとう流れる水でした。

この世に生きるものの源、水。そしてその水が菩提の赤砂(あかご)を運んできている。伝説の旅の僧が言った「あの滝壷に沈む砂で丸太を磨いてごらんなさい。」

北山杉が北山丸太としての命を与えられたそのルーツは水にあったと、小泉さんは菩提の砂の中に「素材の素」を見出されたのではないでしょうか。 

 

たくさんの箸状あて材が巻いてある、人造絞も撮影されました。 

 

ちょっとピンボケですが(^^ゞ、小泉さんのカメラにはきっと素晴らしく写っていることでしょう。 

 

失われてはいけない伝統がここに守られています。どこまでも続く台杉とまだ固いススキの穂。 

 

こちらはナーサリー。私は幼稚園などとも呼んでいますが、植林の時を待つ若い杉たちが鹿や猪などの動物から守られています。 

 

掲載された写真は、やはり「流石だなぁ」と感動する美しさ。砂の一粒ひとつぶが手に取るようだし、幼い杉たちの緑はちゃんと幼さが残っているのを捉えています。 

 

聴こえてくるのは鳥の囀りと虫の音だけ。しばし時を忘れて苗床を前に語らう皆さんの姿がありました。 

 

そして撮影の最後は小泉さんデザインの「イマトコ」シリーズが展示してあるモデルハウスです。

イマトコは言わば小泉さんの子どものようなもの。

ソファやテーブルの一部に使ってある北山丸太のふるさとを一日回って来られて、感慨深さもひとしおなのでは。 

 

小泉さん自らテーブルをヨイショと持ち上げての撮影。絞り丸太を使った脚が空に舞っています。 

 

優しい手触りのソファーの肘掛撮影に手タレさん登場!生産組合の前専務(現在は理事長)も何とレフを持って撮影に協力しました。 

 

 

長かった取材が終わりを告げる頃・・・小泉さんやライターさんの心にはどんな想いが慕っていたのでしょうか。

時代とともに暮らしが変わり、それと共に着るもの、使うものがどんどんカタチを変えて行きます。

「伝統」と一言で言ってしまえば、もの凄く良いもので一生変わらないような印象を受けますが、実際はどうでしょう。

使う人がいなければ繋ぐことも難しくなり、過去の栄光であり高価な飾り物としか扱われないかも知れません。

だから、人は続けようとします。二部式の着物?そんなの着物じゃない、丸太が家具の一部?丸太は真っ直ぐ長いまま、柱に使ってこそ北山丸太なんや!

そのご意見もごもっとも。

けれど、カタチを変えてもその姿が見る人の目に映り、手に触れる限り少なくとも伝統は受け継がれ、素材のふるさとは生き続ける。

そのことが小泉さんの創るモノの源となっているのです。

今回、取材に同行させて頂いて私たちが見慣れている北山杉や北山丸太をまた違った視点で考えられるようにもなりました。

「翼の王国」をたくさんの方が手に取って、「素材の素」のページがその目に触れる時・・・生き続ける北山丸太のふるさとと小泉さんのアツい気持ちが伝わればいいなぁ・・・冬の空にキラリ、駆けてゆく飛行機を見上げながら思うのでした。(了)

 

 

 

 


北山杉の里の永遠と豊作を願って。

2012年11月21日 | 北山杉加工品

日の暮れるのがめっきり早くなり、気がつけば11月も後半。

街中は寺社のライトアップなど、美しい紅葉を求めてたくさんの観光客で賑わっています。高雄では神護寺や高山寺を訪れる人が行き交い、とびきりの一枚をカメラに収めようと三脚を立てる姿が見られます。北山杉の里も、遠くを望めば赤や黄色の葉が山々を彩り、冬の足音が聞こえる前にパッと燃えるような季節を迎えています。

 

先週、まだ息が白く見える朝。北山杉の里総合センターの前では、たくさんの杉の枝葉を前に作業をする女性たちの姿がありました。

一体、何をしているのでしょう?

 

青々とした若い杉の枝葉を小さくまとめて揃えています。杉の葉はチクチクするので軍手をはめての作業です。

 

それを編んだ輪っかに差し込んでいきます。

 

輪のぐるりに、たくさん枝葉を入れていくと・・・だんだん形になってきました。

 

輪は藤の蔓を編んだものです。採集してきて一度水に浸し、乾燥させます。蔓とは言え、成長して固くなっているので曲げながら輪にするのは結構な力が必要です。そして枝葉を差込やすいように編み方にも工夫がいるようです。

 

さぁ、出来上がってきました。もう何かお判りでしょう?これは杉のクリスマス・リースなんです。

 

京都北山杉の里総合センターの設立当初からお世話になっている先生のご好意で、この時期、北山杉の里のシンボルとなるリースをいくつも作って下さるのです。

クリスマス・リースChristmas wreath。リースとは花や草で編んだ輪、冠などという意味です。オリンンピックで使われる月桂樹の葉で編んだ冠はローレル・リースと言います。

輪の意味は「永遠」「新年の幸福を祈る飾り」。キリスト教では「永遠の神の愛」を表すそうです。そして、殺菌力・抗菌作用のある常緑樹の葉で編んだものを玄関に飾って魔除け、豊作を願ったものと言われています。

日本では門松とかしめ縄の意味と似ていますね。

 

テーブルの上ににはベルやリボン、たくさんの飾りつけ用アイテムが並べてあります。

 

クリスマス・リースのイメージは緑・赤・金色。そしてポインセチアの白い花などもよく飾りに使われています。

これらにはちゃんと意味がありました。

 

キリストの血を表す赤。生命力を表す常緑樹の緑。純潔の白。

ヨーロッパではこの三つを組み合わせて作るのが伝統的だそうです。

 

伝統的に用いられる常緑樹は柊(ひいらぎ)で、これはイエス・キリストが被った茨の冠、「受難」を意味しています。

そして赤い実はキリストの流した血。信仰と伝統を重んじて、柊だけのリースを飾る家庭もあるようですが、先ほどの豊作を願ってという点で姫りんごの実や松ぼっくりなどをつけて賑やかに楽しい飾りにするのが主流と言えるでしょう。

 

杉の枝葉のリースが次々に出来上がってきました。

こちらは赤色を入れない、シックな色合い。イエス・キリストの受難には詳しくなくても消臭作用があって、何となく魔除けっぽいチクチクした葉で、北山杉の里オリジナルのリース。繊細な杉の葉をたっぷりと使っているのでむっくりと存在感があります。

 

さて、ディスプレイは男性のお仕事です。こちらはお任せ、枝打ちのプロフェッショナルが梯子で天井近くまでスイスイ。

 

北山杉の里総合センターの展示ホールに飾るリースは特大サイズ。人と比べると、その大きさをお判りいただけると思います。

 

「もうちょっと右!」「ちゃうちゃう、下にくるように合わせて!」

女性たちの声に、大きなリースを抱えて枝打ちプロもたじたじ(^^ゞ

 

展示ホールの小物たちのそばにも一つ。壁にかけるのもいいですけど、こうしてサイドテーブルに置くのもまた素敵です。

 

たくさん松ぼっくりをつけて収穫を願いましょう。

 

次はテラスです。軒があるので掛けにくいこと。男性陣の苦労をよそ目に、リースづくりスタッフはティータイム。

 

先生とスタッフはディスプレイのチェックです。どこに飾れば訪れた人たちの目に入るかしら、この色合いのはこっちがいいのじゃないかしら。先生はその道のプロ。丸太とのコントラストも鮮やかに、素敵なリースが映えるポイントを知り尽くしておられます。 

 

テラスのリースは伝統的な色合いで一際、目を惹くことでしょう。国道162号線を走りながら、「あれ、何かしら?」

どうぞ、いらっしゃいませ。ただしわき見運転にはご注意くださいね。 

  

センター入り口のリースはまん丸じゃなくて少しアレンジした形です。 

 

こういったデザインも先生ならでは。北山杉の里だからこそ出来ることを見出してくれた先生に感謝します。

特別な意味がなくても、心に少しだけゆとりを持って暮らしの中に自分たちのふるさとの象徴を飾ることは、とても素敵だと思いませんか?

住んでいるところや宗教が違っても、ずっと無事に過ごせることや豊作を願う気持ちは同じ。

私たちは杉の葉リースにそんな気持ちをこめて、北山丸太の永遠を祈ります。

 

センター玄関前には粉雪をかぶったような感じのリース。

日本ではクリスマスが終わったら飾りつけを取ってしまって、さ~お正月の準備!となりますが、イギリスでは1月5日の夜までおかれます。

これはTwelfth night クリスマスから12夜まで。ですから年を越して祈りをこめて飾られるんですね。

ところで。杉の葉は霧吹きで湿らせてあげるとより長持ちしますので、杉の葉リースも年を越すことが出来ます。

クリスマス用の飾りを外して、南天や羽子板、小さな吊るし雛のような人形などを付けるとお正月リースに早代わり!

消臭効果もありつつ、長く楽しめるのがいいですね。

 

夕暮れが迫り、室内に灯りがともる頃・・・先生と私たちは考えました。

北山杉の里オリジナルリースは素敵。材料はある。場所もある。先生もいる!センターで一日教室が出来ないかな!

・・・というわけで10名さま定員でリースづくり教室を開催することに致しました。

大きさは作りやすいサイズで飾りなどの材料は全てご用意しますので、カラダ一つで来てもらったら大丈夫です。

皆さんが作られたリース一つひとつの輪が広がって、ここからたくさんの方に杉の香りをお届けできたらいいなと思います。

そして初めての企画が成功すれば、恒例教室として毎年の楽しみになったら・・・永遠への第一歩を踏み出すことが出来ると思うのです。

詳しいお申し込み方法などはフェイスブックページ「京都北山丸太生産協同組合」にて告知しています。

お電話でお気軽にお問い合わせ下さい。ご参加をお待ち申し上げております。

 

お問い合わせ:京都北山杉の里総合センター TEL(075)406-2212

 

 

 


空を翔るデザインに対する想い・予告編

2012年09月24日 | 北山杉加工品

秋分の日が過ぎ、朝晩は寒さを感じるほどです。慌てて厚めのお布団を引っ張り出してきた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

秋の日はつるべ落とし。だんだん日の暮れるのが早くなって行きますが、晴れた日の深い青空に描かれた飛行機雲を見ると、ユーミンの「ひこうき雲」を口ずさんでしまいます。世代が判ってしまいますね(汗;)

 

 

ところで、飛行機と言えば各航空会社には機内誌があるのをご存知でしょうか。

エールフランスは「Bon voyage(ボンボヤージュ)」、キャセイ・パシフィックは「DISCOVERY(ディスカバリー)」、日本航空JALは「Skyward(スカイワード)」、日本トラストオーシャン航空は「Coralway(コーラルウェイ)」、全日本空輸ANAは「翼の王国」・・・などなど、それぞれ特集やコラム、ビジネスからトレンド、観光やおいしいもの情報などが満載の雑誌です。

座席の前ポケットに差し込まれたそれは、必ず手に取って見る空の旅の友。そして毎月発刊されるので愛読者も多いようです。

 

 

先週、ANAの機内誌「翼の王国」でコラムを連載されている小泉 誠さんが北山杉の取材に見え、私たちは案内に協力し撮影に同行しました。

小泉 誠さんはとても有名な家具デザイナーです。1990年にKoizumi Studioを設立、家具だけでなくテーブルウエアから空間デザイン、建築に至るまで生活に関わる全てのデザインを手がけておられます。

また展覧会やワークショップ、デザインを通して地域にも関わり、大学でも教鞭をとるなど幅広く意欲的に活動されています。

「翼の王国」のコラムタイトルは「素材の素」。偶数月掲載の隔月連載で、その名の通り、小泉さんがデザインを手がけている作品や商品の素材がどんな歴史を持ち、どのように生まれているのか現地まで赴き取材するというものです。

毎回、小泉さんの驚きや感動、発見に対する想いが、その目で見たままリアルに伝えられています。

 

 

小泉さんと私たちとの出会いはこのブログでも昨年お伝えしました「北山スギプロジェクト」。京都の木、北山杉の活性化を目指し発足したプロジェクトに賛同し北山丸太をソファやテーブルの一部に使用した「イマトコ」をデザインされたのが小泉さんなのです。

このようなご縁で、「翼の王国」12月号の「素材の素」はイマトコに纏わる北山杉・北山丸太のお話をして下さるようで、その故郷に取材に見えたのでした。

小泉さん、ライターさん、カメラマンさん、アシスタントさんの4名が入洛。

 

整然と並んだ天日干しの丸太に歓声が。清々しい気候で取材日和でした。

 

手剥きの荒皮剥きをご覧になって、綺麗に剥れた杉皮がまだ生々しいのにも驚かれました。

 

磨丸太の原点の地とも言える菩提の滝は、変わらず豊かな水をたたえていたのですが・・・

 

7月の集中豪雨で菩提道は途中から通行止めで、滝にたどり着くまで歩くこと30分。何と、道路から下へ降りる石の階段がごっそり落ちていたのです。

 

無残な姿に言葉もありません。自然の驚異、恐ろしい爪あと。復旧まではかなりの時間がかかりそうです。

 

そんな状況にもめげない、サバイバル取材班! 捨て身の撮影に熱意を感じます。

 

撮影を終えての帰り道。下からアスファルトが持ち上がっていて、ものすごい水が押し寄せたことを物語っています。

今回は取材のための強行軍でしたが、足元もかなり悪いので皆さんは立ち寄られない方がいいと思います。

 

奥長谷で人造絞りの巻き付け加工した北山杉も撮影しました。ファインダーの中の「ハシ」はいい顔をしているでしょうか?

 

 

北山杉の苗床。鹿よけネットから熱心に見ているのは鹿じゃなくて小泉さん(^^)

 

「イマトコ」 京都でのデビュー、発売記念イベントは2月に里仁舎さんの新オフィスで行われました。盛況で、トークセッションもお部屋に入りきらないほどだったのは、まだ記憶に新しいです。

撮影の最後は高雄にあるモデルハウス。こちらにイマトコが展示してあるので、急遽のお願いに快く応じて開けていただきました。

 

 

和気藹々。北山杉に向かって空飛ぶイマトコを小泉さん自らヨイショ、いい笑顔です・・・っと、12月号の発行まで2ヶ月ちょっとあるとは言え、ネタバレになってしまいますから、このくらいにしておきます(笑)

イマトコの素材の素、北山杉のふるさとは小泉さんの目にどんな風に映ったのでしょうか。今からコラムがとても楽しみです。

発刊されましたら、またご紹介させていただきますね。今回は予告編ということで、取材現場の雰囲気をおさめたメイキングショットもその時に。

皆さま、お疲れさまでした!

 

 

小泉さんはデザインに対する想いの中で、「木の時間と人の時間の関係が程良いようです。」と語っています。

素材という意味では生まれてせいぜい数十年でも、手間をかけて道具となった木が使い手の手入れによって、ずっと暮らしの中で寄り添っている、そんな関係。

そして「適時適所」、その時間に適した素材を選び、その時間に適した流通をきちんと考えていく事が大切なことだと感じているとも。

北山スギプロジェクトから生まれた「イマトコ」もまた、まさにその想いをカタチにしたものです。

12月になるとANAに乗って小泉さんの北山杉・北山丸太への想いが空を翔けめぐります。たくさんの方が「翼の王国」をご覧になるといいですね。

寒さが増してくる北山杉の里から飛行機雲を見上げる度に、きっとそう思うはずです。とても楽しみ!

 

Koizumi Studioのホームページはこちら。

http://www.koizumi-studio.jp/studio_home.html

daily newsを始め、小泉さんの活動やワクワクなKoizumi Worldが広がっていますよ(*^_^*)

  

 


魅惑のコラボ 井堂雅夫×北山杉

2012年07月16日 | 北山杉加工品

今年は7月16日が海の日。連休と祇園祭の宵山が重なるとあって、たくさん観光客もお見えになっているようです。祇園囃子の中、団扇片手にそぞろ歩く浴衣姿はやはりいいものですネ。

祇園祭の起源は平安時代初期に遡り、都に疫病が流行した時に病魔退散祈願として66本の矛を立て神泉苑で御霊会が行われたのが始まりと言われています。

天に向かって真っ直ぐに突き刺す矛に願いを込めて。それは古く万葉集にも詠われています。

「いつの間も 神さびけるか 香具山の 鉾杉のもとに 苔むすまでに」

いつのまに神々しくなったのか、香具山の鉾のように真っ直ぐに伸びている鉾のような杉の元に苔が生えるまでに。

昔の人は杉のその姿を鉾に喩えて天の神への遣いと信じ崇めていました。ここ北山杉の里も例外ではなく毎年お正月には大きな白杉のある、中川八幡宮へ詣でます。

現代ではイベントのようになっているお祭りにもちゃんと由来や意味があり、それぞれの山や鉾町の人びとは語り継いで行こうとしているのです。

それは祭りの世界だけではありません。日本の伝統的な技を後世に伝えていこうとしている人が、ここにもいます。

 

きぬかけの路・・・衣笠山の麓に沿って金閣寺から始まり、石庭で有名な龍安寺を経て、御室の仁和寺に至る全長約2.5キロメートルの路をさします。

金閣寺からほど近くに、ひときわ目を惹くモノトーンの建物、対照的に鮮やかな緋毛氈と緑の芝生。

 

 心を掴れるような「木版画」の文字の横にはギャラリーGADO…ガド?!

 

ガドではありません「雅堂(gadou)」でした。表にもいくつか額がディスプレイされています。そして無垢のテーブルがおいでおいでと私たちを呼んでいる!(笑) 

 

ここは京都の有名な木版画家・井堂雅夫さんのギャラリーです。

井堂先生は京都に暮らし、四季折々の日本の美しい風景を木版画にし、数々の作品を制作してこられました。特にライフワークとも言える京都と奈良、庭シリーズや大和路シリーズはその独特の郷愁を感じさせるタッチで、国内外を問わず多くのファンを魅了しています。 

毎年展覧会を開催し、現在も意欲的に創作活動を続けておられます。 

「ギャラリー雅堂」は、一人でも多くの人に木版画を見てもらいたい、木版画の素晴らしさを知ってもらいたいという思いで1982年に開廊されました。

季節に合わせた展示や、テーマに沿った展示でファンは勿論のこと、道行く観光客も思わず足を止めるような素敵なスポットとなっています。

 

ギャラリー雅堂・開廊30周年の記念すべき節目を迎え、先日まで「ギャラリーサロン展・北山杉×石×井堂雅夫」が行われていました。

え!北山杉? フフフ、魅惑のコラボレーションは後ほどたっぷりご覧いただくことにして、少し木版画の歴史や井堂先生の活動に触れてみたいと思います。

 

ギャラリーの中は小さなものから大きなものまで作品がズラ~リ。

 

木版画の歴史は古く、仏教の伝来とともに木版画の経文が伝えられたことがわかっています。

そして木版画と言えば写楽などの「浮世絵」。浮世絵には版画、絵画、肉筆画があり絵画と肉筆画は一点ものですが版画は同じものを何枚も刷れるという利点から江戸時代の大衆文化として人気を呼びました。

今で言う印刷ですね。ところがその技術はとてつもなく幾重にも及ぶ工程と技術を要するのです。

 

恐らく、誰もが図工の授業で彫刻刀を手に一生懸命木の板を彫り、バレンでこしこし擦った記憶があるのではないでしょうか。大体がベニヤ板で墨一色刷りです。

木版画の原版は版木(はんぎ)とか彫板(えりいた)と呼ばれ、桜の無垢材が使用されます。

伝統的な多色刷りの工程は、絵師が描いた下絵を色ごとに彫り師が何枚も何枚も版木に彫り、摺り師が色ごとの版を取り替えながら摺り重ねて行くというものです。

熟練の技と呼吸がなければ出来ない緻密な作業。このプロデュースのチームを「版元」と言います。

木版画はメディア的な存在、言わばグラビアやポスターのような感覚で、江戸時代は蕎麦一杯の値段で買えたと言います。楽しみだけでなく、さまざまな情報を発信する大切な存在。それを支えたのが全て手作業の版元でした。

 

明治以降、印刷技術の発展とともに木版画の役割は終わりを告げ、彫り師や摺り師は少なくなってしまいました。技術が失われていくのはとても残念なことです。一般民衆の楽しみだったとしても、その製作過程は染めなどと同じく日本人ならではの繊細さを必要とし、機械では出せない味を生み出すものだと思います。

井堂先生は、木版画で表現する四季折々の美しい風景を多くの人に見てもらいたいというだけでなく、この伝統の技を守り育てるためギャラリーにアトリエと版元「歡榮堂」を併設しました。

先生のもとで作家の佐野せいじさん、本荘正彦さんが意欲的に創作活動を続け、独特の世界観を繰り広げています。

 

「歡榮堂」にはこの道50年の親方もいらっしゃるそうです。熟練の親方について若手の彫り師や摺り師さんが修行を重ねています。

手先の器用な日本人ならではの感性を後世に伝えたい、という思いを込めて技術と人材の育成に力を入れ、さまざまなジャンルの木版画を製作しておられます。

機会があれば、工房もぜひ、見学させていただきたいなぁと思いました。

 

数ある展示作品の中で発見! 

 

雪化粧をした北山杉の上にぽっかり浮かぶおぼろ月。

和の題材でありながらファンタジックで、まるでクリスマスカードのようです。

ふるさとの風景、北山を何度もスケッチされた先生は冬の北山杉が好きだとおっしゃいます。

 

近くでじっくり。先生のサイン。もうこの形でお分かりでしょう?

 

北山丸太です。これが井堂雅夫×北山杉のコラボレーション!

絞り模様を見ると、かなり斜めにカットされているのが判ります。

 

数点、作品を特別に見せていただきました。

井堂先生は4月に、ご自身のブログで「北山杉をキャンバスに描いてみました」と載せておられます。その時は試験的に、とおっしゃっていましたが、まさかこんな大作が出来上がっているとは・・・!

 

こちらは断面全面に色彩を施した作品。

北山杉の里・丸太の組合からやってきた私たちをギャラリーの方々は温かく迎え入れ、何とご自宅の先生を呼んで下さいました。

そして名刺交換!ホコタテじゃないですよ(笑)

先生はとても気さくな方で、私たちの質問にも丁寧に答えてくださり、また先生からも丸太に関する興味や問いかけがあり、とても充実した時間を過ごすことが出来ました。

 

やはり木をキャンバスにすることで懸念される割れの問題。絵画として長く、大切に飾られるには経過を見なければなりません。

 

丸太が十分に乾燥されていること。そして深く斜めにカットすることで、かなり割れは防げるという見解にギャラリーの方々にも大きく頷いていただけました。 

 

色彩はアクリル絵の具。表面を磨いてあるので綺麗にのるそうです。 IDO GREENと呼ばれる独特の緑は、鮮やかで深く、苔のむっくりとした感じも手に取るように伝わってきます。

 

透かして見える年輪も絵画の一部として、役割を担っています。これも先生ならではの味わい。

ギャラリーサロン展の会期中は北山杉に好きな絵柄を描いてもらえたり、お客様自身が共に絵を描いたり、語らいの時間を設けたりと、素敵なふれあいや出会いがあったそうです。

美しい木版画や絵画を間近で目にし、作家のお話を直接聞ける・・・このような機会は日々を過ごす中で、なかなか訪れないものですね。

今後もどんどん企画して行きたいとおっしゃる井堂先生。次のイベントが楽しみです。

 

伝統を守り、繋げていこうという熱意を持った活動のかたわら、新しい試みにも挑戦される作家としてのエネルギーには圧倒される思いです。

北山丸太は先生の手によって彩られた時、キャンバスとして、また新しい命を与えられました。

そうして作品となり、人びとの目に触れる瞬間を思うと、有難く誇らしげな気持ちになるのです。

「ほら、北山丸太って本当にいいでしょ?」 「いや、絵が素晴らしいからだよ。」なんて声が聞こえてきそうですけど。

コラボレーションと言うよりは、京都を愛し北山杉を愛する井堂雅夫という作家だからこそ生み出すことが出来る最高のカップリングなのだと思います。

最高の絵は最高の丸太に描いて欲しい、ぜひウチの丸太も使ってみて下さい…とチョット営業もしちゃいました(笑)

 

14歳まで岩手県で過ごされた井堂先生は、京都に拠点を置きながら花巻市でも花巻文化村を主催しています。

ふるさと岩手への思いは深く、「復興への願い 木版画に出来ること」と題したプロジェクトを展開、作品を通して東日本復興支援活動を今も継続しておられます。

復興への道のりはまだまだ遠く、けれど支援を途絶えさせてはならないという強い志に、私たちも故郷を愛する心と継続することの大切さを改めて感じました。

 

きぬかけの路を通るとき・・・青々と茂る大きな樹が見えたら、そこがギャラリー雅堂です。

ためらわず一歩足を踏み入れ、広がる木版画の世界を満喫して下さい。そして北山杉に描かれた絵画も見つけて下さいね。 

井堂雅夫さんオフィシャルホームページはこちら。http://www.gado.jp/

さまざまな取り組みや作品の数々をご覧いただけます。

 

桜の鴨川、初夏の仁和寺、紅く染まる大原、そして雪化粧した北山杉の里・・・四季折々、どこかでスケッチする姿が見られたら・・・それは井堂雅夫さんかも知れません。(了)

 


ナニワ何でも節だよ人生は

2012年06月27日 | 北山杉加工品

6月も最終週となりました。北野天満宮や護王神社などでは無病息災を願ってくぐる茅の輪が準備されているでしょうか?和菓子屋さんには水無月が並んだり、まだまだ京都にはこういった風習が伝えられています。そして7月に入れば聞こえてくる祇園囃子…

北山杉の里総合センター前の谷川では蛍がちらほら飛び交い始めました。産みつけられた蛙の卵はどうやら鹿に荒らされちゃたみたいです。まだの方はさくらんぼの収穫体験も急がなくちゃ!

 

さて今日は木造建築に関する豆知識。

何気なく見ているものが、実はこんな仕組みになっていたのだ!というお話です。

 

可愛く並んでいるのはおはじき?ボタン?かたつむり?大きさは色々ですが、年輪のような渦巻きが見えますね。

 

近年、生活様式も欧米化~と言いますか、膝を悪くされている高齢者も椅子の方が立ち上がるのが楽だったりで、畳のお部屋は少なくなりキッチンやリビングなどの床がフローリングというのが普通になってきました。

フローリングと一言でまとめても、集成材・無垢など材料はさまざまです。

 

こちらはサンプルですが、木目も美しく建築や材木業界では「無地」または「無節(むふし)」と呼ばれています。無垢の無節はそう多くはとれません。

 

こちらは節のある材料。ログハウスや公共建築物、一般家庭でもよく見かけます。節はあって当たり前なんです。

それは・・・節のあるところには枝があった、と言うことですものね。けれど節にも生きている節と死んでいる節があるのをご存じでしょうか。

木はその成長過程で、日光が当たらなくなった枝には水分を送らなくなります。もうあなたは無用よ!という感じですね。結果、その枝は枯れるか折れるかしかない。

大鷲の親が、兄弟の中で餌を勝ち取れず生存競争に負けてばかりいる雛を巣から蹴落とすのに少し似ています。木も、自然の恵みを摂取できなくなった枝には厳しい選択をするのです。

そして木は成長を続けますから、枝が落ちた跡は何年もかかって幹の中に取り込まれて行きます。

一方、北山丸太のように枝打ちをすると枝は生きたまま伐られるわけですから、この跡は生きたまま幹に取り込まれて行く事になります。

 

さて木が伐採されて製材。枝の跡は幹の中に取り込まれているので外側は無節ですが、製材がだんだん芯に近づいてくると、やがて枝だったところが出てきます。先ほど、無垢の無節はそんなにたくさんとれない、と述べた理由はここにあります。

節は枯れた枝の落ちた跡なら「死に節」、枝打ちのように生きて伐られた跡なら「生き節」と呼ばれます。

有節の材料は用途や好みもありますが、とてもナチュラルなテイストです。

写真は「死に節」。ぽっこりと穴があいています。このまま床材などに使用すると見栄えも悪いし、小さな子どもが怪我をするかも知れない、女性はストッキングを引っかけてしまうかも知れません。

そこで考えられたのが「埋め木処理」です。

 

埋め木とかピースと呼ばれている、この小さなおはじき(笑)は枝を加工したもので死に節のある節板を生き節として再生する補修用パーツ。

専門に作っている業者さんがあり、サイズや色合いもさまざまです。素材は桧で、全てのピースには芯が入るように製作されています。

 

処理の方法は、節を中心にドリルで穴を開けピースをボンドで接着します。ボンドもF★★★★の健康住宅対応、ホルムアルデヒドを使用していないものです。

また、特殊な機械で埋め込んでプレナーをかけ、より密着感のある仕上がりになる方法もあり、パッと見は生き節と見間違えるほどです。

 

これはサンプルですがドリルで穴をあけ、ピースを埋め込んであるのがよく判ります。

死に節の補修にはこの他にパテで埋める方法もありますが、経年変化で木は色が焼けてきます。ところがパテの色は変化しないので、穴を埋めていることが目立ってきてしまいます。埋め木処理の方がより自然と言えるでしょう。

 

面取りしてあるものは埋めやすく、割れにくいそうです。直径15~30㎜がよく使われています。

 

いかがでしょうか?このことを知ってから節のあるフローリングや壁に出会ったら、思わず覗きこんでしまいました。(笑)

「あ、これは死に節やな。」とか偉そうに言ってみたり。

自分の体の一部でありながら、育つ可能性のない枝には水分を送らないという、容赦ない木の生き方に驚きましたが、哀れなその記憶を何とか生かすことが出来ないだろうか・・・と埋め木処理を見出した人に脱帽です。

そこには木をあますところなく使う、勿体無い精神や人に優しく、目に美しくと言う日本人ならではの奥ゆかしさも感じられます。

一方で節はある種のデザインであり、埋め木を施されたかつての死に節は何かしらを主張するかのようです。

いつかどこかで節板を目にされたら、覗き込んでそっと撫でてみて下さい。

それは生き節かも知れないし、埋め木の節かも知れない。けれど、いずれにしてもその木の長い歴史の中で、枝打ちをする、伐採する、製材する、加工する、たくさんの職人さん達の思いが込められているのです。

 

 


端午の節句エトセトラ。

2012年05月02日 | 北山杉加工品

GW真っ只中、9連休の方もおられるかも知れませんが北山杉の里は暦どおり。5月に入りぐずついたお天気になりましたが、1日と2日は通常業務を行いました。

暦どおりですので5月3日(憲法記念日)・4日(みどりの日)・5日(こどもの日)・6日の日曜日はお休みさせて頂きます。

こどもの日。ここ中川では小さな子ども達も少なくなり、はためく鯉のぼりの姿は見られませんが、総合センターには先日ご紹介しました兜や鯉のぼりの可愛らしい木工品が季節を彩ってくれています。

 

5月5日の子どもの日は国民の祝日となっていますが、「端午の節句」、「菖蒲の節句」とも言われます。

紀元前三世紀、中国の楚の時代に由来するものとされ、強い香りの菖蒲や蓬(よもぎ)を束ねて軒先に吊るすことで邪気を払い、また菖蒲湯に入り無病息災を願うなどの風習は今も日本に残っています。

端午の「端」はもののはし、つまり始まりという意味で月の初めの午の日、午は五を表すことから毎月5日を指していましたが、中でも数字が揃う5月5日を端午の節句としたと言われています。

他にも、3月3日は桃の節句、7月7日は七夕、9月9日は重陽(菊)の節句のように奇数が揃っているのは端午の節句がゆかりとなったのでしょうか?

  

(資料画像)

そして鎌倉時代には「菖蒲」を「尚武」とかけて、また菖蒲の葉っぱが剣のように尖っていることから武士を尊ぶ男の子の節句へと移って行き、菖蒲の節句とも言われるようになりました。

江戸時代には徳川幕府の重要な式日が5月5日と定められ、将軍に男の子が生まれると玄関前に馬しるしや幟など、勇ましい飾りをして祝いました。

このように時代が移るにつれて端午の節句は男の子の誕生と成長を祝うまつり事となっていったのです。

 

 (資料画像)

今の時期、和菓子屋さんのウインドウに並んでいるのが柏餅です。美味しそ~う!

こしあん、つぶあん、みそあんなど中の餡子もいろいろで柏の葉っぱがいい香りをしています。個人的にはよもぎのお餅でつぶ餡を包んであるのが一番好きです♪

地方によって異なるかも知れませんけど、初節句にははちまきをし2年目からは柏餅を食べる。この柏餅は、柏は新芽が出るまで古い葉が落ちないことから「家系が絶えない」という縁起物だそうです。

毎年時が来たらホコリをはたいて飾ったり、何気なく食べているお菓子。当たり前のように日本の風習にならってきましたけれど、そこには長い歴史と意味がありました。それを伝えて行くためにも、これからはもう少し心をこめて拭いたり柏餅も一口でパクっといくんじゃなく味わいながら頂かなくちゃ、、と思ったのでした。

 

そしてタッチパネル式デジタルサイネージも完成!

操作は簡単、画面にタッチするだけで見たいところが見られます。

北山丸太が出来るまでの工程は勿論のこと、歴史や地域の見どころ・新しい取り組みなど内容は盛りだくさん!

一人で静かに深く、仲間とワイワイ楽しく、それぞれの使い方で幅が広がるタッチパネル式デジタルサイネージ。

ぜひ一度タッチしてみませんか?

残念ながら連休中と6日の日曜日まではお休みですので5月7日の月曜日以降、ご来場をお待ちしております。

グループの場合は事前にご連絡頂きますようお願い致します。 TEL(075)406-2955

なお、毎週日曜日は駐車場で朝市を開催し、北山地域で採れた山菜や野菜、山野草や木工品などを販売しています。5月6日の日曜日も朝市はありますのでお近くへお越しの際は、是非お立ち寄りくださいませ。

  時間:午前8時30分~12時(雨天開催)

  場所: 京都北山杉の里総合センター駐車場(京都北山丸太生産協同組合内) 

      京都市北区中川川登74 


Hot News! 京都新聞に掲載されました。

2012年03月06日 | 北山杉加工品

平成24年3月5日(月)の京都新聞朝刊の市民版にイマトコ家具や国際見本市アンビエンテに出展した北山杉ブランディングプロジェクト試作家具の記事が掲載されました。

 

 

…と言うタイムリーな記事が出たところで、早速ご注文いただいた家具の材料の確認と検品に、京北の加工センターへ行って来ました。

 

本日の材料確認は、ソファーの部材の中で、北山杉ではない部分の京都産スギ材の確認です。

たくさん材料が置いてある中、納品するものがまとめてありました!

 

長さ・幅・高さ、発注より大きめにカットしてそれぞれの本数が各部分ごとに括ってあります。

 

まさ目の部分に節がないか、長さは合っているか1本ずつ検品します。

これから、家具を製作する工場へ納めて「イマトコ」が出来るのです。

ファブリックは何色でしょう、どんな場所に置かれるのでしょう?とても楽しみです。

新聞にも取り上げていただき、北山杉・北山丸太の素材を生かした新しい取り組みがもっともっと多くの人々の目にとまればいいな、問い合わせの電話が殺到すれば…いいな…と思います!

なお、イマトコ家具についてのお問合わせは、カギロイ TEL 03-3721-7186 まで

 

 


ECO消臭剤「古都呼吸」

2012年02月27日 | 北山杉加工品

二月は逃げると言いますが、今年はうるう年なので一日得した気分。3月を目の前にしてまた寒気がやって来ました。啓蟄を待っている虫たちも「まだまだやなぁ」なんて言いながら土の奥深くで再び眠ってしまったかも知れません。北山杉の里もうっすらと雪景色です。

寒いと窓も閉めっぱなしになりがちですが、お家の中のにおいが気になったり気分をリフレッシュしたい時に安全かつ消臭効果があってイイ香りがして・・・そんな消臭剤があればいいなとドラッグストアの陳列棚を眺めたことはありませんか?

今日ご紹介するのは、北山杉の樹皮から生まれたECO消臭剤です。

(有)アップル・ワイズが製造販売する「Bio-T」。杉の樹皮には、強力な消臭力と抗菌効果のあるタンニン・カテキンなどの天然ポリフェノール類が多く含まれています。その自然の力を利用して北山杉の消臭剤Bio-Tは開発されました。Bio-Tは「悪臭成分と結びついて臭わない別の成分にする」吸着中和という方法で消臭し、悪臭は消しますが良い香りは消さないという特徴があります。

Bio-Tの原料は北山杉の樹皮です。現在、木の皮はほとんど廃棄されてゴミになっています。Bio-Tはこれらの活用されていない樹皮を再利用し、資源を有効活用するエコ商品として開発されました。

そしてそのエコロジー性と有用性を認められ、京都産業エコ推進機構よりエコ・グリーン商品として2010年度「京都エコスタイル製品」の認定をうけています。

このたび杉の里センターでは以前からの「貴船」「五山」「北山」に加えて、和名アロマシリーズ「古都呼吸」も置くことになりました。

 

「古都呼吸」COTO COCUE®は、京都という古都(COTO)の空気を、そして北山杉で作られた床の間(TOCO)の空気を、ご自宅でも外出先でも呼吸(COCUE)できる消臭剤です。

Bio-Tの性能を活かし、まず北山杉の持つ強い消臭力で悪臭を消してから芳香が漂うという仕組みになっています。そのため、混じりけのないアロマオイルの自然な香りを楽しんで頂くことが出来ます。 

「古都呼吸 COTO COCUE®」のボトルは携帯に便利な50mlと詰め替え用の150mlがあります。スッキリと清潔感があり、まるで化粧品のようですネ。ディスプレイ用の北山杉もパステルカラーと良く似合ってます。

精油は5種類。万人に好まれるポピュラーな香りです。それぞれの和名と香り、作用などについてパンフレットに記載されています。 

 

乳香Nyuko/フランキンセンスFrankincense

フランキンセンスの和名は乳香。フランキンセンスの香りには古くからの心身の浄化作用があると信じられ、洋の東西を問わず宗教儀式や瞑想の際に使われてきました。精油はスパイスのような温かさと透明感を併せ持つ、一度はまると癖になるような不思議な香りです。自分の内面を落ち着いて見つめたい時やヨガなどの心身を使うアクティビティーの際に特におすすめです。

 

かみつれKamiture/カモミールCamomille

カモミールの和名はかみつれ。カモミールはヨーロッパでは非常に古い歴史のある薬草として広く知られており、現在でもカモミールティーは心を落ち着かせて眠りを誘うお茶として親しまれています。カモミール(ローマン)精油のほのかに甘酸っぱい果物のような香りはよく青りんごにたとえられ、子供からお年寄りまで幅広い年代に親しまれる香りです。心穏やかに過ごしたい時、ゆったりとした雰囲気に浸りたい時におすすめです。

 

天竺葵Tenjikuaoi/ゼラニウムGeranium

ゼラニウムの和名は天竺葵(テンジクアオイ)。バラに似たやや青みのある花のような香りが特徴のゼラニウム精油の香りは、女性の心身のバランスを整えると言われ、そのことからゼラニウム精油は女性のための精油とも言われています。落ち込んだ気持ちを浮上させたい時や、逆にイライラしたり興奮したりして落ち着きがない時、心の平静さを取り戻したい時にもおすすめの香りです。

 

らわんでるRawanderu/ラベンダーLavender

ラベンダーの和名は、らわんでる。古くからヨーロッパでは薬草として民間療法に使われていました。ラベンダー精油は、青い草の清々しさと甘い花の香りがあわさった深みのあるハーブの香りが特徴です。その香りは、夏に小高い丘一面に咲く鮮やかな青紫色のラベンダーの花のイメージの通り、清廉な心地よさを感じさせます。心を落ち着けたい時、お休み前やリラックスしたい時におすすめです。

 

ふと桃Hutomomo/ティーツリーTea Tree

ティーツリーはふと桃科の植物。アボリジニは古くからティーツリーを万能薬としてあらゆる体の不調に用いてきたそうです。高い殺菌効果があるとされ、ニキビ用化粧品や水虫用の石けんに配合されることもあります。すっきりとした清涼感のある香りは男女問わず好まれ、スポーツの前後や不快な香りを抑えたい時に特におすすめの香りです。 

 

以上の5種類です。知らない和名もあって勉強になりました。ティーツリーはとても有名ですけど、ふともも科って…?カタカナで検索しないと出てこなくて、一緒に調べながら別の方向へ流れて行った男性スタッフもいました(笑)

どれも確かに消臭力があり、後でほのかに香ってくるのです。個人的にはフランキンセンスがお気に入り。

一般の消臭剤と比べると少しお値段は高いめですが、一つの植物から少ししか採れない精油はとても高価なものなのです。それだけ自然の香りで、安全で、飼っているペットも抱っこすると心なしかイイ匂いがするみたい。ECO派・自然派の方にはおススメです!

(有)アップル・ワイズの「古都呼吸」のホームページはhttp://applewise.co.jp/cotococue/

この他の商品やネットショッピングもお楽しみいただけます。是非のぞいてみて下さいね。 

 

 


KITAYAMA-SUGI NATIVE in Ambiente2012

2012年02月23日 | 北山杉加工品

2012年2月10日~14日の5日間、ドイツ・フランクフルト国際見本市会場でアンビエンテ2012が開催されました。

アンビエンテ(Ambiente)は、海外販路拡大に意欲のある国内中小企業・団体を支援すべく毎年フランクフルトで開催される世界最大級の消費財見本市です。

インテリア・デザイン業界関係者にとって一年で最も有益な商談、発注の出来る見本市として重要視されています。

日本からも優れた技術やデザインを誇るリーディングカンパニー数社が世界へ向けて新製品を発表し、北山杉を使った「KITAYAMASUGI-NATIVE」もMADE IN KYOTO JAPANとして展示されました。

 

 

「KITAYAMASUGI-NATIVE」は、北山杉の特別感を演出する、新しい家具。

北山杉美林から立木が生じ、穂先に続くイメージを形にしています。テーブルや飾り棚として機能すると共に、オフジェ的要素も持ち合わせています。

北山杉の特徴である艶やかな木肌をこれまでにない技法で生かしました。

SIDE DESKとBYOBU。

デザインは数多くのデザイン賞を受賞してきた老舗・GKインダストリアルデザインです。 

 

ドイツへ行く前は、生産組合に展示してあり、優良丸太の表彰式でも活躍してくれました。

「アンビエント」は環境、周りを囲むもの、雰囲気などの意味。チョッとかしこまった場で、くつろぎの空間で。さまざまなシーンでさまざまな表情をつくり出しマッチしていきます。

このKITAYAMASUGI-NATIVEの北山丸太は、見本市会場を自然のやわらかい雰囲気に変えてくれたに違いありません。

そして加工に手をかけているのではなく木自身がどれだけ慈しまれて育ったか、だからこそシンプルなデザインが生きていることを世界のバイヤーに知ってもらえたら、とても嬉しく思います。

 

 アンビエンテ2012の「KITAYAMASUGI-NATIVE」展示の様子、詳しくはこちらをご覧下さい。

http://kitayamamaruta.jp/product/native_4.html

 

そしてこの後「KITAYAMASUGI-NATIVE」は米国・シカゴのマコーミック・プレイスで行われる「International home&housewares show2012」で出展される予定です。

このホーム&ハウスウェアショウも毎年、北米はもとより世界100か国からバイヤーが新しい商品やビジネスチャンスを求めて訪れるという北米最大級の生活用品見本市。

開催日時は2012年3月10日~13日です。

シカゴでもより多くの人々に北山杉・北山丸太の素晴らしさとインテリアとしてのデザインの可能性を主張してくれることを祈ります。

 


『イマトコ』あるトコ、集う笑顔

2012年02月13日 | 北山杉加工品

立春を過ぎ、少し寒さもやわらいだように感じた2月10日の金曜日、京都市下京区の里仁舎にて『イマトコ』販売記念イベントが行われました。

 

会場は2階と3階。1階にて受付スペースを用意しお客様をお迎えします。

判りやすいように道路ぎわにも立看板を設置、ライトで照らして準備万端です。

来場された方には名刺を2枚頂いて、1枚はケースに入れて名札にして付けてもらいました。コレ、いい考えですね。ぎょうぎょうしく名刺交換しなくても笑顔で挨拶できる、コミュニケーションがとりやすくなる方法。

 

2階はもう『イマトコ』を見に来られた方、関係者で賑わっています。床材は節の模様がチャーミングな桧。例によって(笑)北山丸太サンプルも置かせていただきました。

 

あら既にイマトコでくつろいでおられますね。このソファに座って北山杉のDVDを見ていただけるよう、流しています。

ダイニングテーブルですけど、こんな風にオフィスで打ち合わせに使用しても全然違和感ありませんね。あっ、左端に写っているのは、この家具をデザインされた、あの小泉誠さんです。

 

 

階段の踊り場にも北山丸太を使った意匠が。やわらかい照明でコンテンポラリーアートのようです。

 

午後5時を過ぎて3階にてトークイベントが始まりました。進行は島田プロデューサー、生産組合からもパネラーの一人として「育てる人」が出席、借りてきた猫ふうに座っていますよ(笑)

 

席はたくさん用意されていましたが、満席!丸太サンプルを興味深そうに眺めてもらっているのが嬉しいですけど、重いですか?!

 

 

イマトコを前にトークが盛り上がります。

 

3階にもソファが置いてあります。1人掛、2人掛、3人掛があり、ファブリックは9色から選択できます。

1人掛ソファ。う~ん、この色も素敵ですねぇ!

このソファーの場合、肘掛け部分にご注目。北山丸太自慢のツルツルの滑らかな木肌をお楽しみいただけます。

しかも、このシリーズ全て北山天然出絞という自然にコブ状の絞り模様が現れた種類の北山丸太をどこかに使っています。

さてトークイベントも終わり熱気さめやらずの皆さまが2階に降りてきた頃、テーブルの上にはズラリと美味しそうなまかない料理が並んで。チラっとしか見えませんが、グレーのセーターの方の左肩ごしに見えているのが北山の里から持っていった鹿肉の佃煮です。グラス(紙コップ^^)を片手に乾杯の準備が整いました。

 

ナイスガイ、里仁舎・南さんの発声で「カンパ~イ!!」

 

北山の地ビールもサーバーごと販売に来てくださり、のどごしキリリとちょっぴり苦味のきいたビールはなんてお料理に合うこと!

イマトコに座ったりしゃべったり、楽しい時間はいつまでも続くのでした。

 

『イマトコ』はこの後も東京のカギロイと京都の里仁舎にて常設展示しています。(里仁舎は2/24以降)

里仁舎の場所は堀川通りの綾小路と仏光寺の間、西側に面しています。なお、駐車場はありませんのでご了承下さい。

『イマトコ』 webサイト http://imatoko.jp/

『イマトコ』に関するお問い合わせはカギロイ まで。tel 03-343-4444

 

ぜひ北山杉が控えめに、でもオシャレして家具になった姿をご覧いただきたいと思います。

ひとたび『イマトコ』のシンプルなフォルムや温かみに触れると、きっと欲しくなるはずですよ!

そして家具で飽き足らない方は、オフィスや自宅の内装に、ぜひ北山丸太を使ってみてはいかがでしょうか?


行く杉・来る杉。

2011年12月29日 | 北山杉加工品

今年も残すところ4日。挨拶まわりやお正月用の買い物などでしょうか、京都市内の交通量も多く慌ただしい年の瀬を迎えています。

生産組合は今日、28日が仕事納めでした。先日の雪もすっかり溶けて大掃除日和。

最後の業務に追われるスタッフ、倉庫の中や周りに積もり積もった落葉を掃き清めるスタッフ、消えかけた蛍光灯を交換するスタッフ...

全てが終わるとすっかり外は暗くなっていました。

皆さんお疲れ様…さまざまな仕事に携わっている組合スタッフが今日はともに大掃除をして一年を締めくくりました。

それぞれの思いを綴りたくて、帰ろうとしているスタッフ達を引きとめて一言メッセージを書いてもらいました。

 

「今年一年、ご来場・ご利用いただき有難うございました。来年もお越しをお待ち致しております。」(Y.M)

 

「産まれ育った土地ですが、北山杉について本トに知らなくって...(汗)色んな事を教わりました。」(マル)

 

「来年も”北山杉”の販促に全力投球です!!」(torasan)

 

「今まで自分の軽自動車しか乗らなかったのですが、PR活動の取材で組合の車、マフラーがバリバリ言う普通車にも乗れるようになったのが私の収穫です」(カマボコ)

 

「2012年も北山丸太が多く使用されます事を願います。」(ポチ)

 

「女性は7の倍数に気をつけるように聞いていますが、まさに今年は7の倍数のせいか、きつい年でした...来年は抜けられますので楽しみです。」(MR)

 

「二十歳の頃、学校の課題で中川周辺を撮影したことがありました。数十年後の今年、組合のスタッフになりました。写真に写っていた人たちのご家族、親戚、友人たちと仕事をすることになるとは。ご縁でしょうか?来年も良い縁に恵まれますように。」(【ほ】)

 

「一年が終わり、今年も年輪が刻まれる。太いのやら、細かいのやら、そして大きく成長する。来年は大きく成長する年でありますように。」(KITAYAMA NO KUMA)

 

「年初めの雪害、東北の大地震など心痛む出来事が多かった年ですが、なでしこJAPANの活躍など明るいニュースもありました。来年は北山杉の里にもなでしこの花が咲き乱れるような元気な年になるといいですね」(マサ)

 

そして私は...8月からスタッフブログを始めて、たくさんの北山杉・北山丸太、たくさんの仕事、たくさんの人たち、そしてたくさんの風景と出会うことが出来ました。あっ、お芋堀りもたくさんしました。それらは私の宝物。来年も、ささやかではありますがHOTなニュースやイベント情報などなどブログを充実させたいと思います。

 

行く年来る年ならぬ、行く杉来る杉ですよ~^^ 干支のバトンタッチです!

兎「辰さん、来年はどうぞよろしくお願いします。(ぺこり)」

辰「おう!ご苦労さん、まかしとき!」

 

《年末年始のお知らせとご挨拶》 

京都北山丸太生産協同組合は2011年12月29日~2012年1月4日まで業務をお休みさせて頂きます。

本年中は大変お世話になりまして、有難うございました。また、研修、見学等でも組合施設をご利用下さいまして重ねて御礼申し上げます。

私たちスタッフは北山杉・北山丸太の明るい未来を願って、2012年も一層の努力を続けてまいります。

皆さま、どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。