『警察医ブレイク』S3E3見た

画像はThe The Doctor Blake Mysteriesホームページより



『警察医ブレイク』S3E3の視聴後感想ですのでそれなりにネタバレします






『警察医ブレイク』S3E3見ましたよ
今回はちょっと重い話でしたね…
私は体調が悪かったせいもあるのか見終わった後ズシッときてしまい
いい話だけどつらかったなぁ…という感想です

オーストラリアの新住民族アポリジニの差別・迫害・虐殺の歴史を語っていました
オーストラリアのドラマだったらいつかは出てくる話題だったんですが
今までずっと白人社会が舞台になっていたのでアポリジニのことをすっかり忘れていました
それもあって応えたのかなぁ・・・

白人女性が殺されて容疑者にされたのはアポリジニの男の子です
彼はとても聡明で自分たちアポリジニが迫害されて虐殺された歴史をよく理解していて
白人には決して怯むことなく接するのですが
その態度のせいで生意気だと思われ余計に立場を悪くします

よくある流れですが彼が主張することは正当な権利です
生意気と思う白人は自分たちの根拠なき優位性を笠にきた単なる思い上がりでしかありません
もちろん我らがブレイクはいつでも弱きものの味方だし
人々には常に先入観を持たず平等に接するナイスガイです
でもそんなブレイクでさえ
ブレイクでさえアポリジニの歴史はよく知らない

容疑者にされた少年から虐殺の歴史を聞かされて返す言葉を失ってしまうブレイク
見ていてつらかったです


日本人は外国というとアメリカが一番に思い浮かぶ人が多いので
民族差別・人種差別というと真っ先に黒人を思い出しますが
オーストラリアでの先住民族のアポリジニ迫害は相当ひどかったらしいです
白豪主義という運動を知っていますか？
恥ずかしながら私は10年前くらいまで知りませんでした
「ヴィクトリア女王―大英帝国の“戦う女王”」という本を読むまで知りませんでした
それまでヴィクトリア女王を漠然と偉大な人と感じていましたが
白豪主義でアポリジニの絶滅を推し進めたと知って評価が急落したのを憶えています

白豪主義→wikipedia
リンク先のページに
【アボリジニの子供を親元から引き離し、白人家庭や寄宿舎で養育するという政策も行われた。】
と書かれていますが今回のブレイクで描かれていたのはそのことです
子どもたちが親から引き離され施設で生活しているのですが
彼らの両親がいるのかいないのか生きているのか死んでいるのか、それは知らない
というシスターの言葉がそれを物語っています


どの国も過去の悲しい歴史を持っています
もちろん私たちの住む日本も過去の悲しい歴史を持っています
この歴史を無かったことにするのではなく
真摯に受けとめ、反省し、二度と繰り返さないことが大事なことなのではないでしょうか
無かったと嘘を言っても過去は変わりません
過去を嘘で消そうとするのではなく
より良い未来にするために私たちの精神の糧とすることが大事なことだと思うのです


来週のエピソードのトレイラーを貼っておきますね＾＾
The Doctor Blake Mysteries: series 3 episode 4 trailer

	The Doctor Blake Mysteries - Series 1 / 警察医ブレイク シリーズ 1 (英語のみ) [PAL-UK] [DVD][Import]
	ITV Studios Home Entertainment
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	ヴィクトリア女王―大英帝国の“戦う女王” (中公新書)
	君塚 直隆
	中央公論新社

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