リーフレット ダンス / 近藤文子

~踊りと絵画と写真~

『ダンスプラン2011』新人舞踊公演 新宿スペース・ゼロ 3月12日18:30開演

2011年02月09日 | リーフレット・ダンス(バレエ)
通算第112回 新人舞踊公演 全労済ホール/スペース・ゼロ提携公演

『ダンス・プラン 2011』

-開催日時-
 2011年3月12日(土)18:30開演 

-チケット代-
 全席自由 2800円

  是非、観覧希望の方は、メッセージ下さい。私から買って頂けると嬉しいです!

-アクセス-
 JR新宿駅南口  徒歩5分

  JR新宿駅南口の改札を出て、目の前の甲州街道を右方向、初台・幡ヶ谷方面に約400メートル進んでください。ヤマハリビングショールームの先の角(ネットスクウェア)を左折し、約50メートル先の左側がスペース・ゼロの正面玄関です。
 



私は12日(土)の3番目に踊ります。

題名 『ベートーヴェン作曲弦楽四重奏曲第14番嬰ハ短調 Op.131 より第七楽章』

この曲が持つ光と影の交替と、感情や物語性を排し、敢然と真実に立ち向かった深い浪漫性を少しでも踊りで伝える事が出来ましたら、こんなに嬉しい事はありません。


ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン
   1770年12月16日生
   1827年3月26日 56歳にて逝去

弦楽四重奏第14番嬰は短調 作品131
1826年10月完成 (死後に発表)

第七楽章 立ち向かう様に力強い音楽

ベートーヴェンと言えば、生まれながらに拳を振り上げ、悲惨な境遇(耳が聞こえない等)をものともせず、すべて独力であれほどの偉業を成し遂げた超人的な天才と思われがちです。
代表作『交響曲第九番』は1815年から1824年と約10年の歳月を費やし大成功を収めました。その後、54歳から55歳に作曲された最後の作品である弦楽四重奏は難解とされています。
しかし、彼の音楽を聞くと、そこには力強さから優雅さまで、また、断固たる決意から限りない悲哀に至るまで、驚くべき多彩さと深さがあります。
これらは単に、人生を力ずくで生き抜いた人の音楽では決して無いと思います。深い悲しみや孤独を知っていたからこそ、より自由に表現出来る音楽へ没頭していったのだと思います。

ベートーヴェンが生きていた歴史を考えると当時、疫病や言論に対しての
弾圧 、戦争など死と隣り合わせでした。
ベートーヴェンは、『体制への不満(不安)=人生への不満(不安)』
をとても感じていたと思います。

不満は希望・憧れの表れです。すなわちロマンです。

第七楽章のリズム(舞曲)は「つらい、苦しいことからは逃げない。人の世から消すことが出来ない苦しみに敢然と立ち向かい、苦と共存する」を悟った上での「負けない!」と言うベートーヴェン自身の希望の様に聴こえます。