水星からやって来たリロイ・ブラウン~Leroy Brown from Mercury~

埼玉県民サラリーマンの徒然なブログです。

惨敗サイクリング

2017-07-17 22:42:31 | サイクリング
ハッピーマンデー付きの週末。海の日の今日は3連休の最終日。長距離サイクリングなら葛西臨海公園が定番の私。

しかし、気まぐれの私は、海の日なのに目指す先は海のない群馬。利根川を上ってみようと思いました。

朝5時に出発。曇っていて日差しが弱い。ラッキーと思っていたら、即座に雨が降り、幸先が良く無い。今日1日の厳しさを教える合図なのかもしれない。

家を出て500メートルぐらいだった。思わず笑っちゃうぐらいのタイミングでどしゃぶり。

一度家に帰ったら着替えて寝ちゃうだろうな…どうしよ…

直ぐ止みそうだったので、ゆっくり前に進みました。利根川に行くまでに2回ほど雨にあいましたが、走っていればすぐに乾く程度でした。

我が家からの利根川サイクリングロードのスタートラインは利根大堰。河口から154km。0.5km毎にポストが立つ、走りやすいサイクリングロードである。

今までの私の最上流はここから20km程度上った上武大橋です。埼玉の深谷と群馬の伊勢崎を結ぶ橋。

雨はもう落ちて来なそうだ。記録を伸ばす気マンマンの心意気で臨みます。

上武大橋を7km程度上ると坂東大橋と言う立派な橋が出てきました。橋の向こうに見えるのは赤城山。



埼玉側は本庄…高校時代に毎日通っていた駅前の風景が目に入ります。駅付近以外は何も無いので、都があるみたい…

あの頃もこの自転車を乗っていたわけだから、自転車で来てみると言う発想はあっただろうけど果たせなかったなぁ。

家から40km超。もう、結構走ったよ。高校時代の私は挫けずここまで来れたのであろうか。

じゃあ、街を見に行ってみようか…と言う気まぐれな誘惑に襲われましたが、利根川サイクリングの自己記録を伸ばすには短すぎます。まだ利根川を進むことにしました。

坂東大橋の左岸から川をなぞると、利根川は群馬県に潜り込みまして、右岸も左岸も群馬県です。自転車道は坂東大橋から数kmのところで終わってしまい、一般道を進むことになります。

川を見失わないように、時折住宅街をジグザグジグザグ。行き止まりも何度か経験。何も無いところでは、右側に赤城山の雄大な裾野が見えます。

しばらく進んだ住宅街に突然高速道路が現れる。



「ん?高崎ジャンクション?…これは北関東道か」

少しずつ都会に近付いているのか、利根川にかかる橋のピッチが短くなっていきます。熊谷や深谷と大違い。

辿り着いた都会が前橋。グリーンドーム前橋…自転車競技場と言うことで記念撮影パシャリ。埼玉では雄大な利根川ですが、前橋まで来ると石がゴロゴロしていて音を立てて流れています。



知ってたけど忘れてた。前橋は県庁所在地だ。高崎線の一部が前橋まで乗り入れるぐらいで…踏み入れたことはなかった。刑務所があったり、立派なお寺があったり見所たっぷりの街でした。群大医学部もあった。

利根川が街の中に流れ、いくつもの個性的な橋がある。いつかゆっくり過ごしてみたい。



これで帰ってしまうにはまだ早い…多くのサイクリストは前橋から赤城山を目指します…安田団長もやってた…ちょっとその勇気はないなぁと思いまして、伊香保まで17kmの標識を見つけました。

うん、とりあえず利根川はここで終わり。伊香保を目指そ。日帰り温泉もあるだろうし。方向転換です。

お、古い高崎線…の車両…上越線って言うんだ。



遠くに見える赤城山が綺麗だ。やっぱあれは登るものじゃなくて、眺めるものなんだ。



とテンション高く、県道15号で伊香保に登っていく内に疲労感も高まってまいりました。。。気付いてたけど、傾斜がどんどん厳しくなっていくのです。そりゃ赤城山の眺めも良いはずだ。こちらも登ってるんだから。

あと11kmのところで休憩。息を整えます。

そして、4km進んでまた休憩。

コンビニで買った冷えたポカリスエットを一気に飲み干す。体力的な限界が近いのを感じる。ん~まだ進むかどうしよと言ったところ。明日朝一に会議があるから泊まるわけにもいかないし。

とりあえず500メートル進んでみた。

後で知りましたがこの日の前橋の気温35℃。少し進んだだけで、尋常じゃない汗が流れます。さっき飲んだポカリスエットがそのまま全身から噴出す感じ。まるで身体の液状化現象…この先の傾斜は更にあがるのと、休憩スポットが無いことを想像しまして、登頂断念。イッテQ的に言いますと、「ここを私の伊香保温泉としまーす」って、違うか…領土問題発生。ここはまだ吉岡町です。



完全に伊香保に負けた感たっぷりで坂を下りることにしました。。。前橋の市街までほとんど漕ぐ必要がないぐらい、ずっと下りだった。群馬を舐めてたなぁ。

長く下りながら敗因を分析。4つのポイントがあることに気付きました。

①力不足
関東平野で200kmも経験した私にとって、片道80km程度なら体力範囲内と軽く思っていた。でも、長い傾斜は全く別物だと思い知った。同級生でありサイクリストとしては先輩の幼馴染は、赤城アタックのために登坂トレーニングをしたって言ってたもんなぁ。ちゃんとトレーニングして臨まないとダメだな。

②暑さ
朝は太陽が雲の向こうでしたが、8時辺りからお目見えした太陽は、すぐさま本気を出しカンカン照り。暑くなってきてからの上り坂は、とんでもない量の汗が出る…昨年のこの時期に荒川アタックを仕掛けたときにしばらく懲りた長距離サイクリングを思い出した。暑さによる体力消耗に注意しないといけません。

バックナンバー:
ヘトヘト荒川河口アタック

③メンタル
前橋から伊香保を目指した辺りで気付いたのですが…自転車の鍵(チェーン)を家から持ってくるのを忘れていた。お金も最低限しか持ってきてない…日帰り温泉に入ったら、自転車が無くなってるかも。そしたら電車で帰らなくちゃなぁ。お金あるんだっけ??どこかで鍵のチェーンを買ってみては…むむむ、そしたら、お風呂に入るお金が無くなって本末転倒だ。じゃあ自転車ごと入浴か?朝の雨で汚れたし、自転車も洗いたい…絵としては面白いが、それは有り得ないなぁ。そんなことを考えていると、伊香保温泉に今回行ってもお風呂は入れないだから行っても意味ないなぁ。と言うネガティブなメンタルがやる気を消沈させる。

④お尻が痛い
この程新しくしたサドル…人体工学サドル…60kmまでは大丈夫でした。しかしそれ以降、超イタイ。形は人体工学視点なのかもしれないが、表面が固すぎ。お尻のどこに当てても痛くなっちゃって…きっとアザ出来てるよ。山道のアスファルトにヒビが結構あって、そこを走るたびに「イタイイタイイタイイタイ」って感じる。走るSM状態。何が人体工学だ?痛くて座ってられない。。。と、サドルのせいにもしてみた。

バックナンバー:
サドル交換

特にお尻の具合は帰りの80kmにも大きく影響。新前橋から電車乗ろうかと思ったぐらい。体力の消耗よりも、痛みがツライ。一般道のような道路の縁を走るのがツライので、土手の上を走る利根川サイクリングロードに戻ったときは、まだ40km以上あるのに家に到着したぐらい嬉しかった。

帰りの坂東大橋の下では、渓流釣りしている人やジェットパックをしてる人もいた…暑さとお尻の痛みに苦しむサイクリストはジェットパック無しで飛び込みた~い。





ここまで戻ってくればテンションも少し上がってきた。次はいつ来るかわからない本庄の標識でもパシャリ。



家に帰ってテレビを見たら自分が通ってきたルートの気温がニュースになってた。前橋35.3℃/伊勢崎35.0℃/熊谷35.7℃とどこも35℃超でした。

日頃オフィスワーカーの私にとっては、35℃超で運動するのがどんなものかもを体験した旅になりました。ホント1つ判断を誤れば、ずっと伊香保にいることになったかも。

でも、前回の200kmライドに比べたら身体の痛みはほとんど無し。普通に座ってる分にはお尻の痛みも無い。ちょっと左のフクラハギが張ってる程度。健康な状態で帰ってくることが出来ました。

こちらはスマホアプリのルートサマリー。スマホを持ち歩いていますが、走行中はほとんど見ることが無い。ナビゲーションと言うよりデータロガーだと思っています。



今回の総距離は165km。初めて行ったところであるため、道が定まらず無駄の多いルートになりました。一方、伊香保断念後の下り坂が一番速い…逃げるように帰ってきたみたい。前橋の往復だけなら何でもないなぁ。いろいろな意味で課題が明確になったサイクリングでした。

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